田老一中の生徒が取り組んでいましたコンブの種苗生産
種付け直後に台風19号が来襲しまして、復旧作業やら被害報告やらでさっぱり見に行けず
なんとか行けたときには水槽が緑色(ToT)
あかーーーん
「先生、こりゃダメです」
「えっ?そうなんですか、緑色なんでコンブの芽かと・・・・」
比重を測ってみると比重計の目盛りを振り切りそうな高比重
水分が蒸発して塩分濃度がかなり上がって、高塩分に強い藻類が大繁殖(ToT)
「これから復活って事はないんですか?」
「・・・・・・・・ない!ですね」
もうこれはダメ
けど、失敗のまま終わらせたくはない
「先生、もう一回やりましょ」
「できるんですか?」
「遊走子から採ると時間がかかるんで、無基質配偶体からやりましょ」
「なんですか?それ?」
急きょ準備して、今度は無基質配偶体からの採苗です
無基質配偶体から採苗して養殖する
数年前、某県の担当者の方が学会で発表してたらしいです
研究者が学会で発表するようなことを中学生がやっちゃったら・・・・
笑っちゃいますね
「ちゃんと比重を測って、比重が上がったら真水を足せよ」
って託してきましたので
彼らが真剣に取り組めばできないことはない!
かと
前回はコンブでしたけど、今回のはワカメの無基質配偶体
しかも平成24年にメカブから採ったやつ
ワカメって1年で死んじゃう生き物なんですけど、オスとメスの状態で、ある一定の条件下に置けば何年も生きてるんです
不思議ですねえ
誰が考えたんだろ?
まあ、さすがに7年も置く人はいないでしょうけど(笑)
ワカメ無基質配偶体採苗による閉鎖循環システムでの種苗生産
おおー!字にすると凄い
学会の題にでもなりそうな
中学生のミラクルに期待
震災直後から何度も田老に来てくれて、歌っていただき、また、様々なご支援をいただいた
合唱団ズイーレ
2016年たろう大漁まつりで歌っていただいたときの写真↑
田老出身の山口(旧姓:川戸)さんが代表を務める団体です
その山口さんが数日前に急逝されたとのことです
なんのご恩返しもできないまま・・・
なんとも残念でなりません
心よりご冥福をお祈り申し上げます