コンブ種苗の沖出し
今年も養殖漁業者にコンブ種苗を渡す日がやってまいりました
毎年の事ながら嬉しいような悲しいようなフクザツな感じです
ほんと何年やっても問題なく種苗生産が完了する年なんてありません(キッパリ)
温暖化のせいか、親となるコンブは年々少なくなり、小型化して、遊走子を出す量も少なくなっていますし
当方の種苗生産施設は昭和58年に作られたもので、老朽化が著しく・・・・・
私、平成8年から担当してますけど、その当時の私が今コンブの種苗生産をしたら、おそらく失敗必至
今年も
遊走子の数が少ないわ
冷凍機が故障して水温をコントロールできなくなるわ
台風19号で停電してエアレーションも冷却水も電照も全てストップするわ
まあまあ色んなトラブルが発生しましたけど、なんとか沖出しまで漕ぎ付くことができました
って、エラそうなこと言って私はほとんどやってないんですけど(笑)
実際に生産したのは若い担当職員とこの方々↓
顔を出すと怒られそうなので顔が解らないように遠目から
コンブ種苗を生産する際、培養してる海水に珪藻とかバクテリアを含んだ水が一滴でも混入したらアウトですからね
約3ヶ月間、病院の手術室並みの防疫体制が敷かれ、絶対にミスの許されない日が続きます
ちゃんと沖出しできるってことは、ノーミスで仕事をこなしてきたって証
お疲れ様でした
お店でコンブを手にする人は知るよしもありませんが、コンブ養殖はこういう人達の影の努力によって支えられております
って、まだ終わってない
あと10日ほど、もうひとがんばり
さて、半漁人さん、今年の種苗はどうでしたか?