いつも会うヒト | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 陸に生えている草木って先端の方から伸びてきますよね

 つまり先端が一番若い部分

 山菜とかタケノコは先端の部分を収穫するでしょ

 そこが一番若くて柔らかいから

 

 ところがワカメやコンブは逆で、根に近い部分が一番若くて先端ほど老化してます

 先の方から枯れてくるんです

 

 そのため、ワカメ・コンブの成長度合いを見るには先端部分を見るのが手っ取り早い

 老化してくると酸性になってくるので、葉を粉々にしてPHを計ればどの程度成長してるか解るんですが、膨大な本数を計測するのはムリなので、先端部分の状況を見ておおよその見当を付けるんです

 

 もう少し成長させた方がいい

 とか

 収穫を急いだ方がいいとか

 

 

 養殖ワカメは収穫したら陸揚げして

 クキと葉先を切除したものを集荷します

 

 工場にはクキと葉先を切られたワカメ本体だけがやって来るため、それだけを見てもワカメの状況はよく解りません

 漁港にお邪魔して先端を切る前のワカメを確認する必要があるんです

 

 なので、ワカメ漁期はワカメの状態を確認するために漁港を点々としています

 ワカメに太陽が当たると品質が落ちてしまうので、早いところでは朝(?)2時とか3時ぐらいから作業を始めるので、切られる前に行かないと・・・・

 

 田老漁協の海岸線って南の樫内から北の摂待30㎞ほどあります

 ガラガラの道路を軽トラで写真を撮ったりしながらフラフラ行くんですが

 ほぼ毎日すれ違う軽トラがありまして

 誰だろ?って思ってたんですが

 

 樫内漁港にその軽トラが止まってて

 このヒトでした

 組合長

 正座して漁業者から状況を聞いてるみたい

 

 組合長がそんなんしてたら私なんぞが寝てるわけにはいきませんわ(汗)

 

 


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