もしかして 津波より | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 東日本大震災の津波、多くの死者を出した台風10号、台風19号

 私はこれまで、けっこうすごい災害を経験してきました

 

 津波とか台風は

 ある日突然最悪の事態に陥るんですけど

 あとは少しずつではあっても事態が好転していくもので

 

 普段あまり話したことのない人と会っても

 「無事で良かった」

 「一緒にがんばろう」

 って励まし合って

 同じ被災者という仲間意識みたいなものが出てきて

 

 世界中から応援や支援が届いて

 

 被災時が最悪だから

 ごはんが暖かい

 とか

 カップラーメンが食べられる

 とか

 フロに入れる

 とか

 ほんの些細なことがすごくハッピーだったりして

 

 今日は毛布が1枚増えた

 今日は着替えができた

 今日はメールが繋がった

 そうやって毎日ちょっとずつ良くなっていく

 

 状況は最悪でも、今より悪くなることはないだろう

 って思うから酷い状況でもなんとか頑張れたような気がします

 

 ところが、ウイルスは

 いつが最悪なのかが解らない

 希望どころか、そもそも終わりが見えない

 

 回りの人にも

 (この人ウイルス持ってるんじゃ)

 って疑心暗鬼になりかねない

 

 津波の時は世界中から色んな支援物資が届けられましたけど

 今はニュースを見ればマスクやテッシュの奪い合い・・・

 どんどん悪い方へ向かって行くのは精神的にキツイ気がしますね・・・・

 

 正体がよく解らない

 目に見えないっていうのが不安を更に助長させるような・・・・

 

 津波と違って、家はあるし、食べ物もあるんだけど

 漠然とした不安がずっと続いていくっていうのはキツイ

 

 新型コロナ

 もしかしたら

 精神的には

 これまで私が経験した大災害よりもキツイいものなっていくのかも知れませんね

 

 幸い、今はネットがありますから

 人と会わなくても人と繋がってられる

 スマホがない時代に比べればだいぶマシでしょうけど

 

 

 

 

 日本生協連さん、コープこうべさん、大宮アルデイージャさん、いわて生協さん等々、毎年日本中から多くの方が田老に来て下さって、28年目に入った植樹活動も中止となってしまいました

 東日本大震災の年を除いてずっと継続してたんですが・・・・

 

 今年も皆様とお会いできるのを楽しみにしてましたけど

 

 来年

 

 また来年

 どんなに苦しくても生き延びてまた会いましょう

 

 


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