9.5・・・・・ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今日は先日亡くなった高校の同級生の葬式に行って来ました

 

 冠婚葬祭の場では、思いがけない人と出会うもので

 水産技術センターの部長さんがいらっしゃってて

 お互いに

 「どういったご関係で・・・・・」

 って

 

 参列者の中にも見たことのある姿が・・・・

 摂待漁港を工事している会社の現場監督さんでした

 やっぱり、お互いに

 「どういったご関係で・・・・・」

 

 シケになると心配で漁港を見に行くんですが

 摂待漁港は波が荒いので、作っては壊れ

 作っては壊れを繰り返してまして

 この監督さんとは、これまで何度となく

 津波みたいな波を二人で呆然と眺めてきたものです

 

 「なんだか今回のも凄そうですね。また斜路がいかなきゃいいけど」

 「波高予測システムでは9.5mになりましたよ。波高9.5mなんて初めて見た。斜路どころか漁港本体が持つかどうか」

 

 我が波高予測システム「えびす君」は予想グラフの最高値が5m

 数日前からグラフを振り切ってますので、それ以上はどうなっているか解りません

 9.5mってどんな波(汗)

 もう津波でしょ

 摂待漁港のすぐ近くにあるアワビの種苗生産施設も心配です

 台風、東へ曲がれ!グキッと(祈)

 さっきの小堀内漁港

 まだそれほど波は高くないですが、沖からの生ぬるい強風がヤナ感じです

 

 

 

 葬式って好んで出たいものじゃありませんけど

 参列者の故人への思いを聞くと、人っていうのは、家族はもちろんのこと、親類とか友人とかご近所さんとか、たくさんの人に生かされてるんだって再認識させられます

 オレ、自力で生きてるし

 なんて思っててもね

 

 最近、葬式って身内だけでごくごく簡単にやるケースが多いですし

 結婚式もやらない人が多いですね

 

 でも、けじめというか決意表明というか

 そういう場として「式」ってやはり大事だなあと思った次第です

 

 亡くなった同級生の子供が

 「これから私がお父さんの代わりに家族を守っていきます」

 って話してました

 そんなこと言われたら

 オレにできることがあったら力になるから

 ってなりますもの

 式に出なかったら、その子の顔すら知らないままですから

 人と会う場所って大事

 

 

 

 私、高校生の時は授業中ずっと寝てて

 クラブの時間になるとようやく動き出すという、どうしようもないダメ生徒でして

 先生方には本当にご迷惑をおかけしてきたので、あわせる顔もないんです

 

 今日の葬式に高校の時の先生が来られてまして

 (顔を合わせにくいなあ)

 って思ってたら

 向こうから

 「新聞の連載記事読ませてもらったよ。切り取って保存してたけど無くした」

 って声を掛けてくれました

 

 全校生徒600人ぐらいいましたし、40年近くも先生をやってれば、そりゃ膨大な生徒数でしょうに

 新聞の片隅にちらっと載った、30年も前に教えたダメ生徒の名前を見て解ってくれたとは光栄です

 いや、記憶に残るぐらいのダメ生徒だったってことか・・・・・(汗)

 

 


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