:ひとり
2019-01-18 | 箪笥
ようやく お休みの日がやってきて
しかも連休。
さらに成人の日は オットは仕事。
わたしはこの時を ずうっと待っていた。
ただの お休みの日ではなくて
実家に行くことを免除され
オットも仕事でいない
「ひとり」の自由を
ずうっと ずうっと 待っていた。
テレビの風土記の映像に見た
雪が降りはじめた神社に続く道を
あぁ ひとりで歩いてみたいなぁ と思う。
自分の身を
海に続く昼下がりの路地に置いてみたいものだなぁ と思う。
連休の一日目。
二日目の自由を自分のものにするために
母親とランチにでかける。
夕食には金目の煮つけや
小松菜と油揚げを出汁のきいた煮汁でさっと煮た。
母親のマイブーム、人参しりしりも。
あぁ そうだ。
前の晩から 黒豆も煮たし
赤えんどう豆は塩味でふっくらと炊きあげたんだっけ。
あんみつに入っている あのお豆の もっとおいしいやつ!
これだけすれば 明日はきっと清々しい自由が やってくるはずだ。
だれにも文句が言えない わたしの自由だ。
そうしてやってきた わたしの自由。
朝 たまごサンドを作ってオットを送り出し
庭の植木にみずをやり
掃除をして 着物に着替える。
着物をきた時の雨コートの丈のお直しを頼んだのは秋の頃だった。
今日は その受取りに呉服屋にでかけよう。
そうして出かけた呉服のお店には
来週から イタリアのバーゲンシーズンをねらってお出かけをする
カシミアのカーディガンを着たご婦人。
毎週末のお茶事に纏う着物のコーディネイトを相談にくるご婦人など
金目の煮つけや 人参しりしりや 朝6時のたまごサンドとは
まるで無縁のような方が お茶をいただきながら
ゆっくりと 着物談義に花を咲かせているのだった。
世の中には こんな時間もあるのだな。
わたしなどは 今夕 オットが帰ってくる時間から
呉服屋から帰宅までに必要な時間 帰宅して着物から家庭着に着替えて
干して畳んで箪笥に仕舞う時間などなどを差し引いて
このお席を失礼する時間の割り出しをついついしてしまう。
ちょっと カナシイ。
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→ お休みの日は つるべ落とし。すぐに日が暮れる。
自由な時間っていいですね
しかし帰りの時間を考えたりやはりたいへんのようです