最近、芸能人のカミングアウトでパニック障害がテレビなどで報道されるようになり、多くの人にパニック障害とはどうゆうものなのかが少し知られるようになってきました。

<Medical note の概要を私の臨床経験から修正してみました>


パニック障害は、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」を三大症状とする病気で、100人におよそ1人が発症するといわれています。

パニック発作は、前触れもなく突然訪れる急な漠然とした恐怖感や不安感が引き金(トリガー)となり、動悸やめまい、過呼吸などの呼吸困難が起こる症状です。

これらの前触れもない突発的な急性症状により、患者さんは何だろうどうしちゃったんだろう怖い・・・「自分は死んでしまうかもしれない」と思うほどの強烈な恐怖を感じます。しかし、多くの場合症状は数分から数時間安静にしていると症状は段々と消失します。時には発作がヒドく病院に担ぎ込まれる場合もあります。

たまたまそのような辛い体験をしてしまった事が強く記憶に刻まれてしまった事で、次回からは少しでも漠然とした恐怖感や不安感を感じる事がトリガーとなり辛い症状を繰り返すようになります。

こんな辛い症状があるにもかかわらず、病院で血液検査や脳のMRIを西洋医学的な検査で調べても特に異常は見られない場合がほとんどです。その事が更に体に対する不安感が増してしまう一因になるようです。

ここで一つ、皆さん覚えていいらしゃいますか・・・?

パブロフの犬を(条件反射)・・・?

レモンや梅干を思い浮かべてください。

酸っぱいって思った瞬間・・・口の中に唾液が出てきませんか・・・?

一度心に残るような漠然とした恐怖感や不安感を感じてしまうと、(梅干やレモンは酸っぱいって知ってしまうと)次回同じような恐怖感や不安感を感じてしまう事がトリガーとなり条件反射として体が否応なしに反応してしまうようになります。

「これがパニック障害の正体です・・・」

頻繁にパニック発作を繰り返すようになると、また発作を起こすのではないかと恐怖感と不安感を感じる事で(予期不安)、通常の社会生活を送ることが困難になる事もあります。


また、経過中に漠然とした恐怖感や不安感、体がどうにかなってしまったんじゃないのかと病気に対する不安感が長期間続く事で、うつ病や自律神経失調症などを合併する場合もあるので、改善が難航するケースもあるため、早期に対処する事が重要です。

テレビでパニック発作は脳の誤作動が原因だとおっしゃっていた方がおられましたが、私は個人的には脳が誤作動を起こした事で症状が起きているとは考えておりません。

何故なら、結果には必ず何らかの原因があるはずです。ただその原因をハッキリ解明する事が今の西洋医学では出来ないので脳の誤作動が原因だろうとしているだけだと思われます。

誤作動=原因不明(まだよく分かっていない)

ハッキリとした原因が分からない状態で病院では対処療法として抗不安薬や安定剤などを処方しているから改善に何年も要しているというのが現状なんでしょう。

<パニック発作を改善させるためのヒント>

多くの人の前で何かを発表したり何かをしないといけないような場合、緊張して心臓の鼓動がドクドク早くなり手に汗をかいたりしますよね(交感神経の興奮)・・・。

学校などの朝礼の時に校長先生の話が長い時など貧血になって倒れる人が一人や二人いますよね(脳貧血)・・・。

あまりの緊張で吐きそうになった事がある人もいると思います。

これらの症状は原因がはっきりしているので、パニック障害のような症状が出ていてもあまり恐怖感や不安感は感じません。

パニック障害を改善させるには、恐怖感や不安感を感じても条件反射として動悸やめまい、呼吸困難が起きない体に施術で整えるのと同時に恐怖感や不安感が起きない精神的な状態にしてあげる事が重要です。

早い段階で対処出来れば回復は早いのですが、長期に及ぶと回復に時間がかかりますので不安を感じていらっしゃる方は早急に対応することをおすすめします。

お困りの方は一度ご相談ください