A Challenge To Fate

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【クリス・ピッツィオコス最新トリオ三態】GPS Trio/David Leon, Chris Pitsiokos, Asher Kurtz/Concussion Projectile Trio

2020年04月06日 02時29分07秒 | 素晴らしき変態音楽


自己のグループCP Unitの最新作『One Foot On The Ground Smoking Mirror Shakedown』でハードコアジャズの新たな領域へと踏み込んだニューヨーク即興シーンの若手サックス奏者クリス・ピッツィオコスは他のミュージシャンとのセッションやコラボも精力的に行っており、その成果としてのレコーディング作品がデジタルオンリーでリリースされている。日本に於いてはフィジカルリリース(レコード,CD,カセット)がないとなかなか紹介される機会がないので、新作リリースに合わせてまとめて紹介しよう。最初の2作はBandcampでデジタルアルバムを購入できるのに加えてSpotify等サブスクリプションで配信されている。3番目はリンク先でDL可能。
JazzTokyo CD Review『CP Unit / One Foot On The Ground Smoking Mirror Shakedown』

●Devin Gray’s GPS Trio / Blast Beat Blues

Rataplan Records (RR 004)
devingraymusic.bandcamp.com

Devin Gray - Drums
Chris Pitsiokos - Alto Sax
Luke Stewart - Bass

1. Blast Beat Blues
2. Data Points Nowhere
3. Internet Explorer
4. Subtle Bully
5. Nevins all the way
Recorded May 11th 2019 by Juanma Trujillo at Douglass Recording, Brooklyn NY
Produced by Devin Gray & Zach Herchen (edit, mix & mastering)
Art work: Jussi Jääskeläinen
All compositions by Devin Gray (VonerMusic-BMI)

2006年からニューヨーク即興シーンで活躍する敏腕ドラマー、デヴィン・グレイの新トリオ。ベースのルーク・スチュワートはワシントンDC出身の32歳で、クリス・ピッツィオコスと並ぶ注目株。評論家から「マーシャル・アレン・ミーツ・ミルフォード(・グレイヴス)」と呼ばれるサウンドは、作曲面でも定評のあるグレイの楽曲に、二人の個性的な演奏が生命のエネルギーを注ぎ込む。ピッツィオコスの高速サックスがリードする新感覚のハードコアジャズ。

▼ピッツィオコスとデヴィン・グレイの6年前の共演。
Chris Pitsiokos / Devin Gray / Pascal Niggenkemper - at SpectrumNYC - February 11 2014



●David Leon/ Chris Pitsiokos/ Asher Kurtz / Current Obsession Vol. 1

davidleon.bandcamp.com

David Leon (Left Channel) - alto saxophone, piccolo, game calls, homemade instruments
Asher Kurtz (Center) - guitar
Chris Pitsiokos (Right Channel) - alto saxophone

1. Fixation 1
2. Fixation 2
3. Fixation 3
4. Fixation 4
Engineered by Zubin Hensler
Mixing and Mastering by Asher Kurtz
Recorded at Lethe Lounge on February 24, 2019.

マイアミ生まれニューヨーク在住のキューバ系アメリカ人サック奏者デヴィッド・レオンが様々なインプロヴァイザーとコラボレーションするシリーズ『カレント・オブセッション』の第1弾。ギターのアッシャー・カーツはオルタナロックバンドIris Luneのリーダーで、テリ・リン・キャリントンのバンドメンバーでもある。サックス以外に様々な楽器を使って音響的なプレイを聴かせるレオンと、ハイテクニックな超絶サックスを聴かせるピッツィオコス、エフェクトを駆使したノイズギターを鳴らすカーツの三者三様のサウンドが色彩に満ちた世界が即興ストーリーを産み出す。

David Leon’s Current Obsession - Bushwick Improvised Music Series - Aug 6 2018



●Concussion Projectile Trio / Enko Ecto Explo ep

www.gakishidosha.net/

Kikanju Baku - Drums on 1-3, Bass/Cello on 4
Chris Pitsiokos - Alto Sax/Percussion on 1-3, San Shin on 4
Luke Stewart - Double Bass on 1-3, Electronics on 4

1. Mountain Village Spry and Lissome (redux revise version)
2. Careen and Flit
3. Slink of the Jaguar
4. Leanan-Sidehe Love Lash
Recorded Jan, 2018 in a London living room
Produced by Kikanju Baku

ロンドンのアンダーグラウンドシーンで活動し、ロスコー・ミッチェルとの共演で知られるドラマー/ノイジシャンKikanju Baku(機関銃爆?)とピッツィオコス、ルーク・スチュワートによるコンカッション・プロジェクタイル・トリオ(脳しんとう発射トリオ)の1st EP。2018年1月ロンドンのKikanju Bakuの家で完全即興でレコーディングされた。常に覆面で顔を隠し、日本の漫画やアニメをデフォルメしたアートワークやレタリングを多用するKanjuの超エキセントリックな世界観はピッツィオコスとスチュワートの過激な部分を刺激し、荒削りながらもエネルギッシュな爆裂プレイを展開する。楽器を持ち替えて演奏された4曲目ではピッツィオコスは何と三味線を弾いている。こういう遊び心が音楽を面白くする。このトリオのレコーディングは他にもあるらしく、現在Kikanju Bakuに問い合せ中。在宅中にKikanju Bakuのことをもっと掘りたいと思っている。

▼ロスコー・ミッチェルとKikanju Bakuのデュオ
Rosoce Mitchell & Kikanju Baku lyv in London Oct 19th


在宅で
デジタルアルバム
聴き放題

▼クリス・ピッツィオコスはCOVID-19で危機のニューヨークを脱出し安全なヴァージニア州の田舎に滞在中。新たな音楽制作に意欲を燃やしている模様。
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