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ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity を冷やす

2024年04月05日 | デスクトップパソコン
いきなり暖かくなってきましたね。
そこで困るのは GPUの熱問題です。

メインPCで使用している ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity の発熱は凄まじく、HotSpotはソフトウェアで制御していないとゆうに 100℃を超え高付加時にはリミットのである 110℃に達します。



そのため MSI Afterburnerを使い PowerLimitを 75%に制限して運用してきました。それでも HotSpotは 90℃を超えます。せっかくのRTX3080本来の性能が発揮できず劣化も気にしなくてはならないのでよく冷えると噂のグラボのサーマルパッド交換を試みることにしました。

先人の YouTubeやブログを見ると サーマルパッドの交換で高温になるVRAMなどの温度が10℃以上下がるとのこと…もうRTX3080を使い始めて3年経つのでどうせ保証は聞かないしグラボを分解してサーマルパッドの交換することにしました。



まずは、グラボからヒートシンクを取り外します。



バックパネルとヒートシンクは上の写真の赤丸部分に+ネジ6個で止まっています。

ネジを取り除いた後ヒートシンクを引っ張ると下の写真のように分解できます。ヒートシンクにGPUが張り付いているので少し力がいります。



さらに基盤とバックプレートとフレームを外します。





ZOTACのサーマルパッドは全て2mm厚のものが使用されているとのこと…
割高ですが無難なThermalright社製の2mm厚の製品を2セット購入しました。

 
2セットでも少し足りなかったので、もともと付いていたサーマルパッドも少し再利用しています。

分解後はもとから貼られているサーマルパッドを取り除き新しく購入したサーマルパッドへ交換したのち GPUに定番のシリコングリス(MX4)を塗りなおして分解と逆の手順で組みなおしていきます。

 


基盤表面


基盤裏面
 

サーマルパッドは定規で計り適当にハサミで切って貼り付けているので少しいびつです。



組みなおしている時 HotSpotと見入られる MOSFETのサーマルパッドがヒートシンクを兼ねているフレームの一部しか接触していないことに気が付きました。どう見ても 2mm厚では高さが足りない…



赤枠で囲った部分のフレームが若干、逆Uの字にたわんでいることが原因のようでした。HotSpotの異常な温度はこのせいか!しかし2mmより厚手のサーマルパッドは持ってないし、2mm厚のサーマルパッドの残りも少ない…

サーマルパッドは粘度のような柔らかい素材なので引っ張って薄くして2枚重ねにして対処することにしました。本当なら2.5mmか3mm厚のサーマルパッドを使う方がいいのですが無いものはしかたない。

しかし、これって元からフレームが歪んでいるのに検品で引っ掛からなかったってことですよね。RTX3080購入時に初期不良で回らないファンがあったり、数ヶ月使用しただけでファンが全開になり修理に出すことになったり、そして今回のこの不具合…ZOTACの検品はいい加減と言わざるを得ないです。



サーマルパッド交換の効果の確認は…
 PSO2ngs (SEGAのMORPG)ゲーム実行時の温度を測定して比較します。ゲームの設定は 4K 160Hzモニタを用いグラフィック関係の項目を全て最高に設定したのち DLSSをクオリティーにしています。

グラボの設定は ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity のデフォルト値を用いファン制御のみ MSI AfterBunerでを変更した状態で測定しました。

ファン制御は下図の通りです。



サーマルパッド交換前



サーマルパッド交換後



HotSpotの温度…なんか凄く下がってる。-24℃って!?



熱伝導率の高いサーマルパッドに貼り換えた効果とサーマルパッドを大きく貼り付け、MOSFETの横にあるチョークコイルの側面にまで当たるようにしたことが良い結果をもたらしたのかもしれませんが…

ここまで温度が下がると上述したフレームのたわみによる不具合が解消されたとみて良さそうです。これで安心して夏が迎えられます。RTX3080であと2年は戦えそうです。

結果、想像以上の効果でした。この結果には非常に満足しています。
もっと早くサーマルパッドを変えればよかった。
そして ZOTAC製品は二度と買わん(これ前にも言った記憶が…)次は少し高くても ASUSか MSIの製品にしようと心に誓いました。
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MSI App Player(Androidエミュ)について

2024年03月18日 | デスクトップパソコン
今回は MSI製の Androidエミュレーター MSI App Playe をご紹介します。

以前 Windows版の Androidエミュレーターを取り扱った記事をいくつか投稿しています。その時にご紹介したエミュレーターは NOXアプリGenymotion で、その使用感をまとめると以下の通りです。


NOXアプリ


良かった点
複数バージョンの Android環境を簡単に構築できゲームも結構遊べる

残念に感じた点
起動時に大きく広告が表示され勝手にお勧めアプリがインストールされる


Genymotion


良かった点
Windows、Mac、Linuxにも対応している

残念に感じた点
仮想環境(VirtualBox)で動作するため  Genymotion と VirtualBoxがセットでインストールされる。Androidシステム開発者向けのためソフトなのでユーザー登録が必要でハードウェアの構成によっては動作が不安定になる



手軽に使える 8インチのAndroidタブレットを購入してから Windows版の Androidエミュレーターで遊ぶことが少なくなりました。

しかし iPad や Androidでしか提供されていないゲームが結構あり、それらを大きな画面で遊ぶことのできる Androidエミュレーターは貴重な存在です。さすがにデスクトップPCの27インチ液晶では画面が大きすぎるので、ノートPCで遊ぶことになるのですが…

現在ノートPCは2台所有しており、一台は富士通製13インチ液晶のモバイルノート、もう一台はMSI製15インチ液晶のゲーミングノートです。

MSIは他社製品でも動作するアプリをいくつか提供しています。
その一つがグラボの制御ツール MSI Afterburner です。MSIのゲーミングノートPCだけではなくZOTACのグラボを搭載しているデスクトップPCでも使用していてとても重宝しています。

そんな MSIですが5年近く前から Winodws版の Androidエミュレーター(MSI App Player)を無償で提供していることを最近知りました。以下のサイトからダウンロード可能です。


ベースは BlueStack で MSI によりカスタムされています。



インストール後 MSI App Playerを実行するとランチャーが起動します。
赤で囲んだアイコンをクリックすると Androidエミュレーターが起動します。


画面下におすすめのアプリが表示されますが広告は表示されません。エライ!



GooglePlayストアにもしっかり対応しています。



試しにスイカゲームをインストールしてみました。

 

バッチリです!

ただし他のエミュレーターと同様、全ての Androidアプリが快適に動作するわけでなく途中で落ちてしまうアプリや全く起動しないアプリもありますが比較的新しい有名どころのゲームは高い確率で動作するので十分使える製品だと感じました。

エミュレーター起動中に画面右下の歯車のアイコンをクリックすると各種ハードウェアの設定変更が可能なので、使用しているハードに合わせて最適化すると良いでしょう。



インストールされたアプリはランチャーのハートマークのアイコン(マイゲーム)をクリックすると一覧表示されます。



また Widowsのデスクトップにもアプリのショートカットが作成されるので、Androidアプリを起動するときにわざわざ MSI App Playerを起動する必要はありません。



NOXアプリや Genymotion より使い勝手がよく、おすすめのアプリ以外、広告が表示されないのは非常に高評価です。本家の Bluestacks より更新が遅い(Androidのバージョンが古い?)ため対応アプリの数に劣ると言われていますが、MSIが使い勝手が良いようにカスタムしてくれているので導入して損はないと感じました。
 
ちなみに、Windows 11上で Androidアプリを直接実行できる「Windows Subsystem for Android」 の廃止が決定されました。GooglePlayストアが使えず、Amazonアプリストアのみ対応だったのが敗因だと考えられます。Windows 11の目玉機能だったのに残念でなりません。
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遅くなったCrucial BX500 1TB の復旧作業

2024年02月12日 | ノートパソコン
SSDが安くなってきたとはいえ、1TBクラスになると1万円ほどします。

ゲーミングノートのSSDを MX500 1TB に変えてから快調なのですが…不調で押し出された BX500 1TB がもったいなくて何とか使えるようにできないか試行錯誤してみました。

試した順に復旧作業を記していきます。


デフラグ(Defragglerを使用)


ディスク内のデータファイルの断片化を解消 
交換前のデータが残っている状態(200GBほど)で始めたので半日かかりました

結果:リードの速度は改善されたが、ライトは変わらず遅いまま



ゼロフィルフォーマット


ディスクの全領域を0で上書きして消去
完全にまっさらな状態にする方法です

管理者権限でコマンドプロンプトを開いて次のコマンドを入力実行します

FORMAT 「ドライブ名」: /FS:NTFS /P:0

このコマンドを実行すると指定したドライブのデータは完全に消去され元に戻せなくなるので注意が必要です ※試されるされる場合は自己責任でお願いします

デフラグに続いてかなり時間がかかります
今回は書き込み速度が低下している SSDに対して1TB分のデータを書き込むことになったので丸1日(24時間以上)かかりました

結果:効果なし… ※この作業で直ると思っていたので心が折れかけました


新しく導入した MX500 1TB から BX500 1TB へ逆にクローン


クルーシャル のサポートページから Acronis True Image for Crucial をダウンロードしてクローンを作成

 

何とびっくりライトの性能が復活しました ※この方法で直るとは思ってなかった
シーケンシャルリード、ライトが元より 100MB/sほど遅いのは、USB3.0接続のケースを用いて作業をしているためです USB3.0規格の最大転送速度は 5Gbpsですが給電容量が 4.5Wと少ないので論理値に達しないと考えられます 

今回の不具合はSSDのキャッシュに問題があると考えていました
正常なSSDからキャッシュを含むすべての内容を複製されてことにより症状が改善されたとみて問題なさそうです



復活した BX500 1TB ですが…大きなデータ(最近のゲームなど)をコピーするときに速度低下するシーンが散見されました。安価ですがDRAMなどのキャッシュメモリを持っていないSSDは安かろう悪かろうなのかもしれません。

調べていた際によく見かけたのは DRAMを持たず SLCキャッシュを使用している SSDは空き容量が少なくなると顕著に遅く場合があるとのこと…
それを回避するため SSDの全ての領域を使用せず未割当部分を確保することにしました。本当にこれで速度低下を免れるかは分かりませんが気休めです。



BX500 1TB…復旧できたとはいえ、メインストレージとして使うのは怖いのでしばらくはバックアップ用の外付け SSDとして使用したいと思います。
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ゲーミングノートパソコンのSSDを(Crucial MX500 1TB)に換装

2024年01月31日 | ノートパソコン
最近立て続けにPC関連の小物が壊れ交換しています。
想定外の出費は痛いです。

まずはノートパソコンの冷却ファン搭載スタンドから…



2基あるうちの1基のファンが回らなくなり分解修理清掃したら今度は内蔵しているUSB端子のパススルー機能が使えなくなりました。半田クラックかもしれないと思い盛はんだしても改善されませんでした。

まぁ激安製品(購入時 1,000円ほど)なのに1年半もっただけ良かったのかも知れません。諦めて買いなおすことにしました。

 
ノートパソコン用の冷却ファン搭載スタンドはファンの数が多く高価なモデルもありますが、おそらく制御基板は同じなんですよね。分解時に基盤を確認したところファンを6基まで搭載できるようにパターンが用意されていました。

またAmazonで販売されている他モデルの写真をじっくり見てみても…
殆どの製品で搭載されているUSB端子の配置や数、ファンコントロールのダイヤル形状が同一だったので最安値で販売されている同じモデルを再購入することにしました。
基盤が同じである以上高価なモデルでも耐久性に期待はできないので壊れたらまた買いなおします。



次に…ゲーミングノートパソコンに増設した1TB 2.5インチSATA接続のSSD(Crucial BX500)の挙動がおかしくなりました。

 
このストレージにはゲームと仮想環境を入れて使用していました。
おかしいと感じたのはゲームのロード時間がとても長くなり、フィールド移動時にマップ読み込みが入るとプチフリーズするようになったからです。

最初は回線の問題だと思っていたのですが、無線LAN環境下で回線速度を計測してみても常時70Mbps以上出ていているため、もしやSSDのせいではと思い CrystalDiskMark を走らせてみると…


酷いことになっていました。
シーケンシャルリードは 1/10 に、シーケンシャルライトに関しては 1/30 に…
CrystalDiskInfo や Crucial Storage Executive などを用い異常がないかを確認したのですが残り寿命が 92%になっていること以外、特にエラーは見当たりませんでした。※スクショ撮るのを忘れました。

このSSD(Crucial BX500)Micron 3D NAND(TLC)のフラッシュメモリーを採用しているのですがキャッシュにフラッシュメモリの一部をSLCとして使用し速度と耐久性の向上をはかっています。
そのため考えられるのは、コントローラーの異常かSLCキャッシュが働いていないかのどちらかだと考え、まずはSSDではやらない方が良いとされているデフラグ(Defragglerを使用)を試してみました。



リードの速度は戻りましたが、ライトは少し良くなったとはいえ、HDDより遅くカタログ値の 1/8 しか速度が出ていません。

SSDが完全に故障して読み込めなくなる前に必要なデータを吸い出して新しいSSDに交換した方が良いと考え新たにCrucial MX500 1TB を購入しました。

 
Crucial BX500の上位機種でキャッシュにDDR3-SDRAMを採用し、アルミケース(BX500はプラスチック)になっています。なぜまた同じメーカーの製品をと思われるかもしれませんが…

Crucialは有名メーカーでレビューの数も多く、キャッシュの問題ならDRAM搭載モデルであれば同じ不具合に合う確率は低いと考えたからです。
また Crucial Storage Executive という便利なアプリが使えるからというのもあります。

ゲーミングノートパソコンの復旧は、まず BX500のデータを MX500 にコピーした後、PC本体を分解 SSDを換装し元に戻しました。その作業内容は以前のブログで紹介しているので、ここでは割愛します。詳しくは こちら をご覧ください。

SSD換装後の CrystalDiskMark の結果は…


当たり前ですが、カタログスペック通りの速度が出ています。

ゲーミングチェアのガスシリンダー交換から始まりPC関連の不具合が連発して時間とお金が飛んでいきカツカツになってきました。これ以上物が壊れないことを祈らせてください。次回のブログは楽しい内容が書けたらいいな…
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ゲーミングチェア(GTRacing)のガスシリンダー交換

2024年01月17日 | デスクトップパソコン
2024年最初の投稿は、昨年末に調子が悪くなったゲーミングチェアのガスシリンダー交換について、その注意点をブログに残します。

使用しているのはGTRacingのBluetoothスピーカーが付いていてオットマン非搭載モデルです。


色はレッドなのですが今はオットマンが付いているモデルしか見つかりませんね。
オットマンは全く使わないのでいらないです。

 
 座面の高さを調整できるオフィスチェアやゲーミングチェアは経年劣化でシリンダー内のガスが抜けるようになると、何をしなくても座面がだんだん下がってきます。しばらくは下がるたびに最上段へ引き上げて使っていたのですが、とうとう私の体重を支えきれなくなり、座った瞬間から下がるようになってしまいました。

でメーカーサイトを覗いたところ、替えのシリンダーが売っていましたが 
4000円と微妙に高く、しかも品切れ状態。Amazonでも純正品は見つからず、楽天では店舗改装中となって購入できなくなっていました。
 
このチェア、気に入っていたので買い替えたくはないし、どうしたものかとネットをググっていると、AmazonでGTRacingでも使えるガスシリンダーの汎用品を見つけました。私の購入した物は450kgまで耐えられる(怪しい)モデルで、2,700円と安価でした。

チェアのガスシリンダーってインナーの外形とアウターの外形が統一されていて、GTRacingのチェアもその規格に準じているため互換品が使えるようでした。

 
で購入した品と比べて見ると、長さが違う (;゚Д゚) エッ…



取り外した旧ガスシリンダーは目一杯上げた状態で、新たに購入した物は一番下げた状態…ということは純正品よりかなり長いものを購入してしまいました。

が、今まで座面を一番上げた状態で使用しており、下げることはありませんでした。互換ガスシリンダーに変えて座ってみたところ…一番下げた状態が丁度良かったので、結果オーライ。ガスが抜けても一番下なのでこれ以上下がることはないため今後ガスシリンダーを交換することはなさそうです。

座面を一番上まであげると結構な高さになります。この状態で座ると踵は着かずつま先立ちになります。純正品を使用していて座面を下げている方は、寸法を確認して長さの合う互換品、もしくは無難な純正品をお勧めします。



ガスシリンダーの外し方はYouTubeやブログに多数投稿されているので割愛し、このブログでは交換時の注意点だけ記します。

準備としてキャンプなどでペグを打ち込む際に使用する大き目なゴムハンマーと鉄製のハンマーの二つをご用意ください。

ゴムハンマーは座面とガスシリンダーの結合部を外すのに使います。
チェアをひっくり返し足の部分を引っ張りながら、結合部の周りを叩いていきます。チェアを長く使用している場合、結構強く叩かないと外れません。根気よく叩きましょう。

座面が外れたら、足の裏側からガスシリンダーの底を鉄製のハンマーで強めに叩きます。私の場合ゴムハンマーだといくら強く叩いてもハンマーがボロボロになるだけで外れませんでした。鉄製のハンマーに変えたところ数回強く叩いただけで外れました。鉄ハンマー強っ!

その代わり外れたシリンダーは底面とその付近の塗装が剥がれ変形しゴミになりました。まぁ捨てる物なので問題無しです。



最後に、逆の手順で組み立てるのですが…
ガスシリンダーのインナーチューブの天辺に保護キャップが付いているので必ず取り外してください。これを外し忘れると椅子の高さが調節できません。

今回届いた製品、決して悪いものではないのですが…
説明書の類が全くついておらず、箱にもガスシリンダーがどの向きで入っているかを示す矢印しか記載されていませんでした。さすがにこれは不親切過ぎです。

保護キャップについては、Amazonの販売ページに記載があったので気付きましたが、警告として1枚紙を入れておいて欲しかったです。ともあれこれでゲーミングチェア復活です。この手のチェアってお高いので、今回の修理は安価ですんで良かったです。めでたしめでたし…
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