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留学マナビジンコラム英語ブログ【発音矯正・アクセントとは】ビジネス英語に必要な最低限のレベルを解説

【発音矯正・アクセントとは】ビジネス英語に必要な最低限のレベルを解説

日本人が苦手としている英語の発音。日本語よりも多くの発音があり、なかなか矯正するのは難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。

一見、難しそうに見える発音矯正ですが、発音の正しい知識やその矯正方法を知っておけば実は難しいことではありません。

WHY:なぜ発音を学ぶ必要があるのか

意外と簡単な発音矯正

中学・高校では発音矯正について詳しく教えてくれる先生があまりいませんでしたので、難しいと思われていますが、英語の発音は他の言語と比較しても複雑ではなく、その容易さが英語が世界中に広がった一因であると言われています。

発音の種類は無数にあるように思えますが、実は英語には子音と母音が約20種類ずつしかないと言われておりますので(言語学者によって主張する数は異なる)、学ぶのに多すぎるという数字ではありません。

また、発音矯正をするとたくさんのメリットを得られることができますので、学習した時間に対しリターンが多く、まさにコスパの良い勉強法と言えます。

多様化する英語とアクセント理解の必要性

グローバル化が進むにつれ英語も多様化し、様々なアクセントが許容されるようになりました。

例えば、オーストラリア英語やニュージーランド英語独特のアクセントはもちろん、インド英語やシンガポール英語などアジア圏のアクセントも一つの英語として認められるようになりました。

今では世界で15億人が英語を話すと言われています。国や地域も異なれば、同じ英語でもアクセントの違いが出てきます。このような多様化する英語の中で、それぞれのアクセントを理解する努力が一層必要とされるようになりました。

一番わかりやすい例で言えば、インド英語が挙げられます。インドでは数多くの言語が話されているため、共通語として英語が一般的に話されています。

そしてインドはその人口の多さから、英語話者の数が世界で一番多い国となっています。そのような事情から昨今のビジネスシーンではインド人と話す機会が多く、インド英語の理解が必須となります。

人口の多さという理由では、中国語訛りの英語にも慣れておく必要がありますし、地理的に近い韓国の英語にも慣れておくと非常に便利です。

英語のアクセントと聞くと、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語などを挙げることが多いですが、「共通語としての英語」を意識しより広く定義していくと慣れておくべきアクセントの数は無数といっていいほど多くなります。

相手に発音矯正を求めるのではなく、アクセントの多様性を認め、必要に応じて一つ一つ理解していくということがこれからの時代に必要な姿勢と言えます。

発音矯正は必要なのか?

多様化する英語の中で「正しい英語」という基準がなくなりつつあり、そのような風潮の中で、カタカナ英語も一つの英語として許容されるようにはなってきました。

しかし、いくらカタカナ英語が許容されつつあるといっても、カタカナ英語を話して通じるということではありません。英語はイギリスを起源とする言語で、その中には言語としてのルールがありますので、最低限そのルールには則るべきでしょう。

そして英語は言語でありコミュニケーションツールですので、コミュニケーションをとることが最大の目的となります。コミュニケーションがうまく取れなければ言語としての意味がありませんので、相手に意思疎通が図れる程度までの発音矯正は必要となります。

英語を母語とする人は非英語圏の人の英語を理解する努力を、そして非英語圏の人は分かりやすい英語を話す努力をしなければならないのです。

発音矯正で得られる4つのメリット

1. 発音できる音が増えると聞き取れるも増える

発音矯正で得られるメリットについて見ていきましょう。英語の聞き取りができない理由の一つとして、英語がどのように発音されているのか分かっていないことが挙げられます。

しかし、ここに英語力向上の伸びしろがあると言えます。

つまり、発音を理解し、できるようになれば聞き取りも自然にできるようになるということです。

聞き取れる音を発音できるとは限りませんが、自身が発音できる音を聞き取れないということはありません。スピーキング力を上げることはリスニング力を上げることに直結するということです。

2. リーディングのスピードが上がる

スピーキングの練習とは、ある種英語のリズムを体に覚えさせることとも言えます。このようにリズムで言語を覚えるという方法はリーディングにもその成果が反映されます。

リーディングのみを勉強していると、頭の中で一単語ずつ読むことになってしまいますが、スピーキングのように音調を体に覚えさせることによって、読んでいるときも頭の中で「話す」ことができるようになります。

話すことは基本的にアウトプットが早い行為ですので、頭の中で話すことによってリーディングが一層早くなります。このように英語学習の効率が一段と上がってきますので、発音矯正は重要なのです。

3. 発音の仕方によって文意が変わる時がある

少し細かいことになりますが、文全体のアクセントをどこに置くかで文意が変わることがあります。個人的に、広義での発音とはここにも及んでいると思いますので、その勉強は必須です。文意が変わる英文とは例えば以下の通りです。

“That’s nice!”

➡”nice”にアクセントがある場合
意味:「おお!良かったね(前向きな言い方)」

➡“That’s”にアクセントがある場合
意味:「あっそ。良かったね(嫌味な言い方)」

このように文全体のアクセントをどこに置くかによって意味が全く反対になってしまいます。こういった音調を理解しておくと相手に与える印象をコントロールできるので、コミュニケーションが円滑になります。

4. 自信が付く

発音矯正やアクセント理解の直接的な結果ではないものの、発音が上手になると自身がつきます。

発音を矯正をすると相手に自身の意見を伝えることが容易になり、コミュニケーションが円滑になります。また、各アクセントを理解すると相手のことを深く知れるようになります。

このように一度コミュニケーションが上手になると、相手と話すことそのものが楽しくなってきます。そういった小さな成功体験が積み重なることによって自信につながりますので、発音矯正とアクセント理解は学習の好循環に入るための入り口といえます。

発音矯正は想像しているよりも簡単にできますし、アクセント理解も慣れの問題ですので、後々の自信に繋がるという結果を考えると非常にコスパの良い学習といえるのです。

WHAT:発音矯正するには何を学習すればいいのか

では一体、発音をよくするために何を学習すればいいのでしょうか。アクセントの理解は聞けば聞くほど慣れていきますので、今回は特筆すべきことはありません。身の回りの外国人ととにかく会話をして相手を理解するようにすれば身につきます。

発音矯正に関しては以下の順番で学習すると効率が良いでしょう。

STEP1. 発音記号を読めるようにする

遠回りのように見えますが、発音記号を読めるようにすることは必須です。発音記号とは[əbάʊt]や[άːrm]といった記号で、単語帳によく書かれているので見たことがある人も多いのではないでしょうか。

しかし、発音記号を活用している人は稀です。発音記号に関して教えてくれる人もあまりいませんので読めなくて当然かもしれませんが、発音記号とは言わば日本語で言うフリガナのようなものです。そこに発音の仕方が全て書いてあるのです。

一度発音記号を読めるようにすると、その後発音が分からない単語に出会ったときに自身で調べることができるようになります。

また、発音の種類の全体像も把握し、自身が理解をしている発音とそうでない発音を明確化しておくと学習意欲を上手くコントロールすることができます。

先述した通り、英語には母音と子音それぞれ20種類ずつほどしかありません。さほど多くもない数ですし日本語と重複する発音もありますので、実際に新しく勉強する発音の数は数えるほどしかありません。

やみくもに学習するのではなく、全体像から逆算する形で勉強を進めていきましょう。

STEP2. 単語単位で発音できるようにする

発音記号が読めるようになったところで、実際に発音できるように練習してみましょう。まずは単語単位での発音で構いませんので、一つ一つ丁寧に発音できるようにしていきます。

その際に、それぞれの発音がどのように違うのか、その相違点に注目しながら学習するとよいです。

例えばよく日本人はLとRの発音が分からないといいますが、その違いさえわかってしまえばさほど難しいことではありません。

そのほかにもSとSHの発音、JとDGの発音の違いなど紛らわしいものがありますので、是非相違点に着目して学習しましょう。

STEP3. リエゾン(リンキング)を理解する

リエゾンとはリンキングとも呼ばれ、特定の発音が並んだ際にもともとの発音が変わる現象のことを指します。例えば以下の通りです。

-send them [sénd ðəm ]➡[sénðém](dの発音が消える)
-miss you [mís jʊ ]➡[míʃjúː](sがʃに変わる)

このように文章単位で発音される場合、1単語の発音が変わることをリエゾンといいます。このリエゾンが上手くできている人は英語がすらすらと話せているように見えますし、相手も理解しやすいです。

反対にリエゾンを上手く理解していない人はぎこちない英語に聞こえ、相手も理解しにくいでしょう。

リエゾンとは、言い換えれば発音しにくい単語の組み合わせを簡単に言い換えた慣習的なものですので、リエゾンをうまく使えるようになると簡単に話せるようになります。

STEP4. 文章単位で発音できるようにする

リエゾンを理解したら文全体で発音できるようにしましょう。1単語ずつ発音するのとは異なり、文章を読む際は各単語の発音のみならず、全体のイントネーションやリエゾンを意識する必要があります。

非常に難易度が高くなりますが、発音矯正はこれで終わりになります。具体的な学習方法については後述します。

HOW:どのように発音を学習をすれば良いのか

次に、どのように学習をすれば良いのかご紹介いたします。発音矯正に関しては非常に簡単です。発音を理解し、それを実際に発音できるようにするだけです。自身の意見などを含める必要がない分、学習のコストが断然減ります。具体的にその方法を見ていきましょう。

1. インターネットで発音を調べる

発音の仕方や発音記号の読み方を知るにはインターネットの情報で十分です。今ではたくさんの発音に関する情報がありますので、自身に合ったサイトを選べばよいです。

発音に関する参考書も売られていますが、個人的には購入する必要はないと感じます。英語の発音には限りがありますし、それぞれの発音は決まっていますので、インターネットの内容と相違はありません。

ただし、出版された本は校閲を通っていますので、内容の信頼度は高いです。どうしてもネットの情報に信頼を置けない人は参考書を買ってみるのも良いでしょう。

関連記事:英語の発音・フォニックスが学べる大人向けYouTube【12選】

2. ネイティブスピーカーに直接教えてもらう

単語レベルの発音であればネイティブスピーカーに直接教えてもらうのも良策です。ただし、事前に発音の違いを勉強しておかなければ、教えてもらっても何が違うのかが分かりません。この学習方法でも発音の知識があることが前提となります。

とはいえ、ネイティブスピーカーに教わると金額的かなり高くなりますので、その前の段階でオンライン英会話でフィリピン人に教えてもらうのも手です。
発音もある程度、練習をこなさないと上手にはなりませんので、まずは人に矯正してもらいながら練習をしてください。

3. シャドーイングを繰り返す

スピーキングを伸ばす方法は無数にありますが、シャドーイングが一番効率の良い方法とい言われています。シャドーイングとは簡単に説明すると、音声をそのまま真似するという方法です。正しい英語をそのまま参考にしますので、間違った英語を覚えることがありません。

シャドーイングは効果を実感するまでに少し時間を要しますが、継続すれば必ず実力といわれてますので、是非根気よく試してください。

関連記事:リスニング力上がる【リピーティング・シャドーイング】英語勉強法

CAUTION:発音矯正における注意点

アメリカ英語やイギリス英語は気にしなくてよい

よくアメリカ英語を身に着けるべきかイギリス英語を身に着けるべきかという議論がありますが、実際のところどちらでも構いません。日本ではアメリカ英語を勉強しますが、カタカナ英語に近いのはイギリス英語といえます。

どちらを参考にしても良いですが、あまりにも混同しているのは聞いている側が困惑する可能性があります。とはいえ、英語はあくまでもコミュニケーションツールですし、現代では標準となる英語というものはありませんので、好きなように学習してもらって構いません。

発音が完璧である必要はない

発音に執着し、他人の発音に欠点があると逐一指摘するような人がいることも確かです。しかしあまり発音に関して完璧をこだわる必要はありません。繰り返しますが、英語は多様化しています。どうしても直せない発音は聞き取る側が配慮してくれる時代へとなりました。

完璧な発音を求める労力は、できるだけ「英語で何を伝えるのか」を考えるほうに使った方が良いでしょう。

GOAL:発音矯正の最終目標は?

最低レベル:シャドーイングができるようになる

シャドーイングができていることは一つの指標になります。聞いて真似するという一連の動作ができることは発音の基礎ができているということになります。中級者向けの参考書を無理なくこなせるところを目指しましょう。

目標レベル:コミュニケーションが上手く取れる

発音が理由でコミュニケーションが上手く取れないということがなくなることが目標レベルです。先述の通り、発音は完璧を目指す必要はありません。コミュニケーションレベルで問題がなければ目標達成といえます。

マナビジン編集部
マナビジン編集部
マナビジン編集部チームでは「英語が伝わる楽しさをより多くの方へ」をモットーに英語学習や英語を使ったキャリアに関する情報発信を行っています。

引き続きお楽しみに!

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