こんにちは Minori です。
今日は薄曇り。
ここ2、3日で気温も下がって、
一気に冬らしくなってきました。
さて、今回は 半過去 について
考えてみたいと思います。
前回のブログで取り上げた
近過去と並んで、日常会話で
よく使われる過去時制です。
この 半過去 、日本語だと
半分の過去 ? ということで
どんな過去かよく分かりません
ので、ここは無視します。
イタリア語で半過去は
imperfetto 。
imperfetto は形容詞で、
未完成の、未完の
という意味。
未完 とは、つまり
まだ完全には
出来上がっていない。
未完成、未完了 ということ。
ん?
過去時制 なのに 未完 、
完了していない
とはどういうことなのか。
前回のブログで取り上げた
近過去の定義はこうでした。
近過去 は 過去 に
concluso 終結 決着
した 出来事を話すのに
使われる。
一方、半過去 は、
まだ終わってない過去
imperfetto
未完了 の 過去 。
ここが大きく違う
ところです。
未完了の過去 というのが
どういう過去なのか
今のところはっきり
よく分かりませんが、
とりあえず先に進みます。
よく半過去は日本語の
〜 していた を表す
時制だと教わります。
では、日本語の
〜していた
ってなんでしょう。
そんなの簡単よ、
〜 している の
過去形ですよ。
じゃ、〜 している
ってなんですか?
そんなの簡単よ、
現在進行形 でしょう?
英語で言えば
be 動詞 + ... ing
ってやつ。
子供たちが校庭を
走っている。
あそこで太郎と
話している人が、
佐々木先生です。
間違いではないですが、
日本語の 〜 ている って、
進行形の他にもいろんな
場面で使われます。
例えば ....。
5年前からイタリア語を
勉強している。
授業はもう始まっている。
今5時すぎだから、もう
銀行は閉まっているよ。
佐藤さんのお母さんを
よく知っている。
毎年、交通事故で
多くの人が亡くなっている。
北海道にはもう3度も
行っ ている。
母と娘はよく似ている。
などなど、進行形とは
考えにくい ている が
いっぱいあります。
上の文を全て 〜ていた
にしてみましょう。
5年前からイタリア語を
勉強していた。
授業はもう始まっていた。
今5時すぎだから、もう
銀行は閉まっていたよ。
佐藤さんのお母さんを
よく知っていた。
毎年、交通事故で
多くの人が亡くなっていた。
北海道にはもう3度も
行っていた。
母と娘はよく似ていた。
では、これらの文を
イタリア語でいう際に、
全て 半過去 で言えば
いいのでしょうか?
なんか違う気がします。
ですから、日本語の
〜ている の 過去形
〜ていた が 全てイタリア語の
半過去 にあたる、という
考え方は、当てはならない
ということが言えるのでは
ないでしょうか。
なので、今まで漠然と持っていた
〜 していた = 半過去
という考え方は一旦白紙にして、
0から半過去とはどんな
過去時制なのかを考えたいと
思います。
では今回もこちらの本を
参考にさせていただきます。
では、半過去 の定義です。
半過去 は 過去の
evento 出来事の
svolgimento 展開 を
descrivere 描写、物語る
のに使われる。
ここで、大切なのは、
半過去 はその
evento 出来事が、
終わった か、
まだ終わっていない か
は全く問題にしていない、
OUT OF 眼中!ってことです。
こんな風にイメージしてください。
タイムマシンで、
自分が descrivere
描写したい、語りたい過去
の時点まで飛んでいきます。
そして、そこ(過去)にいるかのような
つもりで、起きていること evento を
半過去を使って descrivere
描写 していきます。
過去のことなので、過去時制
を使わなければいけませんが、
意識は過去 に
飛んでっちゃってます。
過去 に 意識 が
飛んでっちゃってる
ということは 、近過去 のように
現在 との つながり は
何にもない ってことです。
はぁ?
いいんです、いいんです。
今は はあ?って
感じで受け止めていてください。
では .... 。
半過去 は 過去の
evento 出来事の
svolgimento 展開 を
descrivere 描写、物語る
のに使われる。
という定義について、
細かくみていきます。
fiaba おとぎ話 や
sogno 夢 における
風景描写、状況説明など。
ネットがから拾った
イタリア語のおとぎ話の
出だしです。
Ogni volta che Cesarino
andava o tornava dalla scuola,
aveva preso il vizio di fermarsi
a tutte le cantonate per leggere
i cartelli dei teatri.
なるほど、このように半過去が
使われています。
:おとぎ話や昔話の中では、
一般的に半過去や遠過去が
使われる。
:近過去は使わないの?
:おとぎ話は空想の中の話
だよね。現実の話ではないから、
近過去は使いにくい。
近過去を使うと、つい現実的な
話のような気がしてしまうんだ。
現実の中の話と、空想の中の
話とを区別しているんですね。
stare + ジェルンディオ、
stare per + 不定詞 の過去形。
stare + ジェルンディオ は、
進行形の 〜している ですね。
stare per + 不定詞 は、
〜 するところだ、
まさに 〜しようとしている
それぞれの過去形は、
半過去になる .... と。
Sto facendo la doccia.
今シャワーを浴びているところだ。
Stavo facendo la doccia,
quando è arrivato Marco.
マルコが来た時、私は
シャワーを浴びていた。
Sto per uscire.
今、出かけようとしているところだ。
Marco è venuto, quando
stavo per uscire.
出かけようとしていたところに
マルコがやってきた。
過去における
contemporanee 同時発生
の azioni 出来事
Mio marito guardava la TV
in cucina mentre facevo
la doccia.
私がシャワーを浴びている間、
夫は台所でテレビを見ていた。
と は、日本語でも
〜 ていた と表現する、
過去における進行中の動作
ですから、ここは私たちにも
分かりやすい。
次です。
過去における
emozioni 感情、età 年齢、
aspetto 外見などの
stati fisici 身体的状況
過去のある時点における、
人やものの状態。
窓が壊れ ていた。
La finestra era rotta.
雨が降っ ていた 。
Pioveva.
その女の子は金髪で
青い目をし ていた。
La ragazza era bionda
e aveva gli occhi azzurri.
12歳の頃
Quando avevo 12 anni
過去の状態。
これも日本語でも 〜 ていた
で表現する部分です。
abitudini 習慣 と
ripetizione 繰り返し
Quando ero ragazzo,
andavo spesso a quel
fiume a pescare.
子供の頃、あの川によく
魚釣りに行った。
Quando ero piccolo,
non mangiavo molte
verdure.
小さい頃は野菜をあまり
食べなかった。
過去の習慣的
また 過去に 繰り返し
行われた行為
を言う場合、
イタリア語では 半過去
を使います。
日本語では
よく魚釣りに 行った や
よく魚釣りに 行っていた や
よく魚釣りに 行ったものだ
など、3通りの表現が可能ですが、
イタリア語ではここは
半過去 のみってことです。
そして最後です。
ここが一番分かりにくい
ところではないでしょうか。
indefinita 不特定の、
未特定の、不明確な
durata 継続
不特定な時間継続
していた行為 です。
近過去の文は
Oggi ho lavorato
dalle 9:00 alle 15:00
今日は9時から15時まで働いた
日本語では、9時から15時まで
働いていた と言えますが、
イタリア語ではこのように
いつからいつまで と
始まりと終わりがはっきり
している場合、半過去は
使えないということです。
半過去の文では
Fumavo quando ero
giovane.
若い頃タバコを吸っていた。
のように、
quando ero piccolo
小さい頃
quando ero giovane
若い頃
quando avevo 5 anni
5歳の頃
という表現がよく一緒に
使われます。
では、始まりと終わりが
はっきりしていると
なぜ半過去は使えないのか、
始まりと終わりが
はっきりしている、
していないって、
どういうことなのか、
完了している過去と
完了していない過去
はどう違うのか、
次回もうちょっと
突っ込んで考えてみたいと
思います。
ここまで読んでくださって
ありがとうございます。
ブログランキング
参加しております
イタリア語 ブログランキングへ
【 Valentino Skype レッスン】
Skype でイタリア語の
レッスンをしています。
1時間 4000円
30分 2000円
無料体験レッスン(1時間)
随時、受け付けております。
是非一度お試しください。
お問い合わせもお気軽に。
また、イタリア語⇆日本語の
翻訳も承っております。
短い文章でもお受けいたします。
イタリアの会社と取引したいが、
メールが書けない、電話で
込み入った交渉をしたいが
できない、などござい
したら、一度ご相談ください。
詳しくはこちらのブログで!
お申込み/お問い合わせ