カテゴリ:【ホテルミラコスタ 宿泊】
(…前日から続く)
耳の奥に響くきき覚えのある音に気付いてふっと目を開けると、窓の外は明るくなっていました。 ――あれ? この音は イルカ だ! ベッドから出て窓辺に寄ると、メディテレーニアンハーバーの水上の端っこに ディズニーシーの水上ショーではおなじみのジェットスキーが一台 小さな音をたてながら浮かんでいました。 ――イルカ(※すみません 昔のクセでついそう呼んでしまうのです)、今朝は泳がないのかな…? そう思ってしばらく見守っていると、やがてジェットスキーは勢いよく水上を走り始めました。 時刻はまだ5:35。 見渡すポルトパラディーゾの街には人の影はなく、今日から8月だというのにいまだ垂れ込めた雲のせいか 朝陽の光を感じることもできませんでした。 それでも、 よしよし。 パークでは当分は水上エンターテイメントの予定もないけれど、イルカのジェットスキーもしばらくは出番がないかもしれないけれど、こうして以前と同じように元気に開園前の水上を駆け回っているじゃないの。 ―― そうかー よかった よかった まだ寝ぼけている頭でぼんやりそんなことを考えて安心した私は、再びベッドに戻りました。 次に目が覚めたのは、自分でセットしておいたスマートフォンのアラームが鳴りだした6:30頃でした。 窓の外ハーバー水上のジェットスキーは、私が一時間ほど眠っている間に3台に増えていました。 ――あいかわらず元気だなぁ~ 昨夜この窓から閉園作業や夜間工事の様子を見ていた時もそうでしたけれど、営業中のパークの姿しか知らないゲストには見えないところで、いつかこの場所の全ての施設が平常に戻る時のための地道な下準備が今もひっそり行われているのだなあ と思うと、なんだかとても心が穏やかになるような気がします。 イルカのジェットスキーはその後もう一台増えて4台となり、早朝のハーバー水上をのびのびと楽しそうに駆け回っていました。 時を同じくして、今朝のメディテレーニアンハーバーでは(おそらく)ホテルミラコスタのチャペルで挙式する新郎新婦のおふたりがキャストさんに伴われて記念写真の撮影をしていらっしゃいました。 この早朝の撮影風景も最近ではすっかり見慣れたものとなりましたが、考えてみたらディズニーホテルが休業していた数か月の間に予定されていた婚礼はその多くが中止や延期になってしまったのでしょうから、きょうここで無事に撮影できている新郎新婦のお二方には心からお祝いを申し上げたいですよね。 数か月という長い休業期間はあったけれど、営業の形は完全ではないけれど。 変わらぬ朝の光景がきょうもこうして繰り広げられている。 以前と同じように過ぎていくディズニーシーとホテルミラコスタの早朝の時間を楽しみながら、私はいつもと同じように窓辺のデスクで朝の身支度を終えました。 さて、ところで、(ミラコスタに宿泊するといつもそうなってしまうのですが)昨晩も私よりもうんと早くに眠ってしまった夫は、今朝は目覚まし時計やミッキーのモーニングコールのお世話になるまでもなく「自力で」7:00になる前に目を覚ましました。 7:00ちょうどには窓の外でパーク内BGMの音量が ぐん と上がったのですが(開園一時間前に園内BGMの音量が営業時間と同じレベルにまで引き上げられると決まっているようで、そのタイミングが今日は7:00だったのです)、夫はその瞬間を経験したことが今まであまりないので ぅおおおっ! とあからさまに驚いていておもしろかったですよ。 そして、いつになくお目覚めの良い夫は恒例の朝風呂を済ませ、部屋のドアまで届けられなくなってしまった新聞を求めて館内を探索しに行き(新聞はエレベーターホールに用意されていました)、コーヒーをいれるためのお湯も沸かして、7:45頃には今朝の開園風景を眺めようと窓辺にやってきました。 垂れ込めていた雲はこの数十分の間にどこかに消えて、メディテレーニアンハーバーの上には青空が広がってきていました。 まるで絵に描いたように美しい、2020年8月1日 土曜日の朝の東京ディズニーシー、メディテレーニアンハーバーです。 数日前に確認した天気予報では、この週末ははっきりしない空模様 とのことでしたので、正直ここまでの青空は期待していませんでした。 ――これは、ようやく「梅雨明け」ってことになるかも!! (※この数時間後に本当に関東地方の梅雨明けが発表されました。) それにしても、天気予報に反してこんなに晴れては 今日パークにいらっしゃる皆さんはさぞかし暑いことでしょうね~~ ピアッツァトポリーノでは、キャストさん達も既に大勢スタンバイ。 (7:57くらい) 昨日眺めていた時にはあまりよく判らなかったのですが、ピアッツァトポリーノにはグリーティングなどを鑑賞するための待機エリア「枠」がいたるところに本当にしっかりとした形でたくさん設定されているのですね~ (これならお隣の人とじゅうぶんな距離がとれそうです。) 現在の東京ディズニーリゾートは限定営業中なのでディズニーホテル宿泊ゲストの15分前入場も無く、パークはその後8:00ちょうどに静かにオープン。 最初に入場していらした少々早歩きのゲストの方々は広場のグリーティング鑑賞枠へと向かわれたようでしたが、やはり殆どの皆さんは私達の部屋の窓から向かって正面の丘の上にある人気アトラクション「ソアリン・ファンタスティックフライト」を目指していらしたようですよ。 現在はショーもグリーティング施設もどこもお休み、アトラクションのファストパスも全く稼働していないとのことですから、朝一番の行動は皆同じになってしまうのかもしれないですね~ それでも、ちょっと見たところ、通常の(というか以前の)休日の朝の開園時刻直後よりもパークに入場してくるゲストの数は目に見えて少なくて、かなりパスポートの販売枚数をしぼっているんだなあ ということが手に取るようにわかりました。 昨夜購入したもので簡単な朝食を済ませ、ふたりして窓辺でコーヒーを飲んでいた8:40くらい。 視界の端で、ピアッツァトポリーノで待機していらしたゲストの皆さんが次々と立ち上がるのに私は気付きました。 昨日窓からパーク内を見ていて学んだ通り「広場で待っている人たちに動きがあれば、それは周辺で何か楽しいことが始まる合図」です。 何かな?何が始まるのかな? …と思って待ち受けていると、ハーバー水上に船が現れました。 これは。 昨日と同じ水上グリーティングのようですね~ 船に乗っているメンバーは昨日と同じ、水域の回り方も昨日の一番最後に観た時と同じだったように思います。 水上に船が出ていた時間は10分以上、12~13分といったところでしょうか。 昨日はほんの数分のごくごく短いバージョンも観たので「今回は短いのかな?長いのかな?」とどきどきしながら眺めていましたけれど、この回は明るい光の中で溌剌としたキャラクター達の姿をたっぷりとみられて幸運でした。 (しかし、何時に始まるかわからない、始まっても長いか短いかもわからない、っていうのは本当に本当のアトモスフィアエンターテーメントですね~ パーク内で待っていらっしゃる皆さんに対しては、何かそれとなくお知らせがあるのかもしれませんけれど。) 船を見送った後は もうしばらくは何も始まらないだろう とタカをくくって客室のテレビでまたもや「ミニーのトロピカルスプラッシュ」を観ながら荷物を片付けていたのですが、9:20くらいだったでしょうか、窓の外からマリタイムバンド登場の音がきこえてきたので再び窓辺に戻りました。 ゲストの皆さんはちゃーんと「枠」の中におさまってお行儀よくマリタイムバンドをお出迎えです。 演奏が始まって数分経つと、広場にはミッキーとミニーもやってきました。 曲目はちょうど「ミッキーマウスマーチ」。 マリタイムバンドとミッキー、ミニーの共演となりました。 ミッキーもミニーも特に何か派手なパフォーマンスをしてくれるわけでもなく、いつもの調子でさりげなくダンスを披露してくれる程度だったのですが、ディズニーシーの開園当初に行われていた「リドアイル・ミート・アンド・スマイル」の時の爽やかなブルーの衣装が懐かしく、また年月を経た今でもとてもよく似合って可愛らしく、心を明るくしてくれるひとときでしたよ~ 彼らが広場から去って十数分後には 火山寄りの水上をダッフィー達を乗せた黄色いスチーマーラインが通り過ぎていきました。 昨日も部屋の窓からちらっと見ましたが、これも現在行われている「時間未発表」のグリーティングのひとつなのでしょうね~ スチーマーラインの一周コースと同じように園内の水域を アメリカンウォーターフロント~ロストリバーデルタ~ミステリアスアイランドと ぐるーっと一周して10分ほどでメディテレーニアンハーバーに帰って来ていたようですが、特にホテル寄りの水域を回ってくれるようなこともなく あっさりと帰っていきましたよ。 (以上記載したグリーティングの開催時刻は固定ではなく日によって変わるようですのであしからず。) その後 私達は客室内で記念撮影をし、荷造りを済ませてサービスホットラインに電話をし「荷物を部屋に置いて出発する」旨を伝えました。 時刻は11:10を少し過ぎたところ。 太陽がいよいよ高く昇ってきていた外の様子を窓から眺めると、この時間の空は青い部分と白い雲の分量のバランスが絶妙でした。 真夏の明るい光の中でホテルミラコスタの建物もとても美しく見えていて、 あれれー?いつかどこかでこんな油絵をみたことがあるような気がするぞー? と 私はふっと思ってしまいましたよ~ いつまでもいつまでも ここでこうしてこの風景を眺めていたいけれど。 部屋を出なければならない時間は必ずやってきてしまいます。 この窓からディズニーシー ポルトパラディーゾの町並みを眺めて過ごす時間はもう終わり。 次は別の場所から このディズニーシーを眺めに行きましょう。 そんなふうに心の中でつぶやいて 私は夫とともにホテルミラコスタの4階の部屋にさよならを言いました。 (その2 に つづく・・・) 《エレベーターホールに用意されていた新聞》 確認できたのは朝日、読売、産経の各紙。 一部ずつポリ袋に入れられていて、部屋に持ち帰って読んでいいようでした。 ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。 利用なさってみてください。 ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 29, 2020 01:02:20 AM
コメント(0) | コメントを書く
[【ホテルミラコスタ 宿泊】] カテゴリの最新記事
|
|