コメントへの返信:猫の甲状腺機能亢進について | しらい動物病院ブログ

しらい動物病院ブログ

千葉県佐倉市の志津・佐倉しらい動物病院

こんにちは

新しい病院のホームページが出来まして、そちらの微調整などをしていて、

 

まあ忙しいこと。

 

以前テレビで見ていたら、新体操の女王が

 

「美しいものには限界がない」と言っていましたが、

 

ホームページの管理も限界が無いように感じています・・・。

 

 

ちょっとコメントに対するレスポンスが悪くなってしまって申し訳ないですが、コメントは頂けると嬉しいので、頑張って返信させて頂きたいと思います。

 

 

ーー以下コメントーーーーーーーーーーーー

 

  • 1. はじめまして
    コメントにて失礼かと思いましたが
    質問させてください。

    14歳オス猫が1月に甲状腺機能亢進症と
    診断されました。T4は11μgです。
    メルカゾール1/2錠を朝晩投薬開始後
    顔面(目の上)を掻き毟るようになり
    薬の副作用かと思いましたが
    担当獣医師はこの症状は聞いたことがないそうです。(ネットで調べるとすぐにみつかるのですが)

    減薬や痒み止めの併用や休薬の相談をしましたが
    副作用なら減薬しても一緒だろうとの事で
    しばらく休薬することにしました。

    しかし、無治療も心配です。
    多頭飼いのためフードは難しいと思い
    まだ試していません。

    お忙しい中申し訳ありませんが
    先生の意見をお聞かせいただけますでしょうか?
    ねね

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

毎度のことですが、失礼ではありませんので、コメントはうれしいですワーイヽ(゚∀゚ヽ 三 ノ゚∀゚)ノワーイ

 

 

さて、こちらもいつもの文言ですが、すべてを診ての発言ではありません。コメントの文章から感じたことを書かせていただきたいと思いますので、あくまで参考程度にとどめて頂きますようお願いいたします。

 

 

この値を見る限り、ほかの検査もあるにはありますが、甲状腺機能亢進症と診断してよい値だと私も思います。

 

 

副作用が出てしまいましたか…。難儀しますね。

 

 

抗甲状腺薬にかかわらず、かなり多くの薬が副作用を起こす可能性は少なからずある事は留意しておかなければなりませんね。

 

薬疹と呼ばれたり、単に副作用と呼ばれることもあります。

 

もし私なら、他社の薬を試すかなと思いました。

 

同じ薬剤でも、会社が違うと、その主成分は同じでも、副成分の組成が違うことがあって、そのこの体に合ったケースはあります。

 

 

それでもかゆみが出てしまうようなら、飼い主様とご相談ですね。

 

甲状腺機能亢進症に関して維持を行うには食事療法単独では不十分なことが多いですので、あえて試さなくてもよいかなとも思います。これは意見に個人差があると思います。

 

また、さらに個人的には、甲状腺機能亢進用の食事を私のネコに食べさせると、うんちのにおいが耐えられないようなにおいになったので、いい印象は持っていません。

 

 

ご相談というのは、副作用を抑えるためにさらにかゆみ止めの薬を服用してもよいかという点です。

 

 

まず整理しなくてはいけないのは、現在行っていることは経過観察ではなくて治療中止ですよね。

 

観察していてよくなる病気ではありません。

 

甲状腺機能亢進のような内分泌疾患は、発症から1~2カ月くらいは別に際立った症状は出さないことが多いですが、全身の細胞の代謝に影響を及ぼすようなホルモンの異常なので、進行してし待ってから急に何か改善させようとするような治療はあまりありません。

 

放っておいていい病気ということではないという認識が大切ですね。

 

薬を飲んで、その薬の副作用を改善するためにまた薬。ということが許容できるかということが相談内容ですね。

 

 

 

 

それが無理なようでしたら、手術を適応させる獣医師もいます。

 

 

ただ、甲状腺の中に上皮小体(副甲状腺)という、小さい臓器があって、それを残せるかどうかということもかかわってくる手術なので、経験のある外科医にお願いすべき手術ですね。

 

 

というのが感じたところですが、

これもいつも通りですが、役に立つのか立たないのかわからない内容ですが、お役にたてばうれしいです。

ヾ(@°▽°@)ノ

 

 

 

 

 

 

※「ペット医療」の情報について※ この情報では病気や症状をピックアップして、一般的な診断法や症状、オーソドックスな治療法について記載していきます。 獣医療は人間の健康保険のように公的保険制度がありませんので、一つの病気に対して各病院で使う薬剤、薬剤量及び治療法の選択基準(即手術をする医院もあれば、内科で病気を散らすことを第一目的として行うなど)が異なります。 そのため、当院で一般的に行われる診断や治療が、現在あなたのかかっている動物病院と異なる可能性はあります。 その場合、ここでの情報をお読みになった時に、 「インターネットで書いてあることと違うことをされた!」 もしくは 「私のわんちゃんが受けた治療とは違うことがここに書いてある!」 と問題として取り上げるのではなく、参考として読んでいただければと考えております。 千葉県佐倉市のJAHA認定病院:しらい動物病院 にほんブログ村 犬ブログ 犬 健康へ にほんブログ村
動物の健康 ブログランキングへ