映画を観た。
いつ以来だろうという久しぶりな映画。
樹木希林さんがお亡くなりになられて
凛として生きる素敵な先輩の背中を失った喪失感があった
かけがえの無い人は失ってから
その人がどんなに大きな存在だったのか
じわじわ沁みてくる。
残された言葉を集めて
生きる道標にしたくなる。
映画の中に 希林さんはいた。
この映画は頭を使うものではなく
五感全てで感じる映画
涙する場面もあったし
クスッと笑った場面もある。
私が若い頃はお茶をお稽古をする人が多く
私も数年間通ったことがある。
映画と同じ「表千家」で
袱紗捌きやいろんな所作が
遠い遠い過去から少しずつ蘇って来る
私の先生も 希林さんとどこか似ていた
こんな風にからだが覚えるまで教えてもらっていたのだろう
あの時のわたしは形を覚えることだけで
主人公のように
その中から気づくものを得ることはできなかった
でも
あの時間がどれほど大切だったのか
ここに来て気づく。
人生は戻っていくなぁ・・・
「映画館のポスターにあった言葉」
雨の日は雨を聞く
雪の日は雪を見て
夏には夏の暑さを冬には身の切れるような寒さを
五感を使って
全身でその瞬間を味わう
映画館から出たら外は雨。
雨音も楽しもう。
そう思う。
日日是好日
単純。