今日で7月も最後です。関東地方は梅雨が明けないまま、7月の終わりを迎えました。
私の勤務する横浜国立大学は、当初、9月末までが原則、遠隔授業の予定でしたが、ついに10月からの秋学期もオンライン授業を原則とする、という方針を表明しました。正直、がっかりしました。
仕方ない、と言えばそれまでですが、議論の大半が、実は感染者なり発症者が出たときに責任を取りたくない、取れない、社会からの批判が極めて大きい、のでリスクを取ろうとしない結果になる、というようなものばかりです。
身近なところで議論していても、「感染者が出たらどうするんだ?どう責任を取るんだ?」と言った意見に引きずられて、リスクを取らない安全な選択ばかりになってしまいます。私は日常的には自家用車には乗りませんが、車に乗ることや、歩行者として歩道を歩くこともリスクの塊なのですけどね。「コロナと車を一緒にするな!」とどうせ返ってきますね。議論にならない、という状況が最も危険な状況かと思いますが、すでに状況は深刻です。
一連の動きは「自粛」と表現してよいかと思いますが、自粛により失っているものがいかに大きいか、に自粛を推進する方々は思いが至っていないように思います。そう言うと、「そんなことは分かっている」と答えが返ってきますが、分かっているなら過剰な自粛はしないと思います。本当には分かっていない、のでしょうね。
いずれにせよ、横浜国立大学は秋学期もオンラインが原則となりました。私の「土木史と文明」の講義や、その他の講義もオンラインでやることになります。過去、土木史の講義で使ってきた「ケンカ戦法」も使えませんね。学生との対話を非常に大事にした私の大事な講義のつもりですが、できる範囲でやるしかありません。
コロナに翻弄される社会の混乱も、これは長期戦になりますね。
私も3月の学校休校から自粛的生活が始まり、すでに5ヶ月が経過しましたが、その間にもいろいろな変化がありました。5月はひたすらジョギングしていましたが、6月22日からは長女の毎日のお弁当作りが始まり、本日7月31日で通算27個目のお弁当を作りました。今日で長女も次女も学校の通常期間が終わるようなので、週5日のお弁当作りも一旦終了です。
長期戦となると、この状態で自分のパフォーマンスを中長期的に発揮することを考えるしかありません。教室の主任教授としての仕事もかなりあるのですが、この自粛状況なので対応しやすい面もあります。通常時のように動き回ったり、外での会議や会合が極めて多い状況だと、主任業務をこなすのに一杯になる可能性も高かったと思います。
ある意味でずうずうしく開き直って、雑用も研究も教育も、自分の本来やるべきことは淡々とこなし、自粛ムードにまみれて人間らしさを失わないような生活を模索してみます。
遠隔での学生実験(コンクリート実験)も終盤に差し掛かっていますが、7/28のZoomでの学生実験はとても楽しい講義でした。別のエッセーで改めてレポートします。
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あの授業が直接受講出来ないのは、生徒にとって非常にマイナスですね。
あの授業を受けて、考えがガラリと変わった身としては、先生の心痛お察しします。