細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

コロナの年度末

2020-03-25 14:58:03 | 人生論

前回の更新から2ヶ月近く経過してしまいましたが、その間に様々な出来事があり、社会や世界も大混乱になってしまいました。

コロナ騒動についても様々な報道がされていますが、高齢者が重症化しやすいために十分な注意が必要なことはもちろんですが、中長期的な視点や、長い歴史の流れで見れば、この問題の本質は、過剰な自粛により、世界恐慌を引き起こす(すでに恐慌に入ったという見方を私も支持します)ことです。感染による被害をなるべく小さくする努力をすることはもちろんのこと、その上で、過剰自粛による経済被害も抑えるように、自粛の過剰度を下げる必要があります。

過去の日本の統計を見れば、失業率の推移と自殺者の推移がものの見事に符合することから、コロナ騒動による世界恐慌に経済が壊滅的な被害を受け、日本の自殺者数はとんでもない数になり、コロナにより亡くなる方の数とは全く比較にならないであろう、ということです。

しかも、日本の場合は、何度も何度も真の有識者たちがするなと忠告していたのに、消費増税を10%に至るまで短期間で二度も実施し、経済が激しく毀損していく過程でさらにコロナショックが来たため、適切な対策をしないと、諸外国よりはるかに大きなダメージを恐慌により負うのは必至かと思います。経済の破壊は、社会の破壊であり、「豊かな社会」の実現に貢献することをミッションとする土木技術者としては、本当に心が痛みます。

これ以上は長々とは論じませんが、この期に及んで、政府の中枢で「正しい」政策が議論・採用されなかったり、「嘘」があまりに平然と吐かれ続ける状況は、国家の衰退の末期状況にも思えます。220兆円の財政出動を宣言した米国や、非常時に合理的な行動を取る中国が、この混乱を乗り越えていくのとは対照的な末路を、我が国の国民は見ることになるであろうと思うと、一人でも多くの国民がことの本質に気付くことの大切さを改めて感じます。いよいよもって土壇場であろうと思います。

さて、今日は気仙沼に向かっています。私の親友の国土交通省の現場の監督官である手間本さんが異動になり、私も様々な現場で一緒に勉強させていただいたこともあり、手間本さん担当の現場の最後の視察と、懇親です。これからも、一緒に社会が良くなっていくよう、地域が元気になっていくよう、連携していければと思っています。

コロナ騒動により、新年度の大学も混乱が続きそうです。私は、4月から土木工学教室の主任を務めますが、非常時に土木の研究、教育等がしっかりと運営できるよう、私にできることをしっかりとやろうと思っています。

長女、次女も3月はほとんど学校が無く、自宅で一緒に過ごす時間が非常に長いです。長女とはジョギングを一緒にするようにし、3月に入ってから、長くて1時間程度のジョギングを7回、一緒にしました(私はさらに一人で2回走り、9回)。二人の体力に大きな差があると一緒にジョギングはできないので、私自身は幸せを感じながら長女とジョギングしていることを伝え、長女もそう思って一緒に走ってくれているようです。

自宅で食事する機会も以前より圧倒的に増えており、健康に配慮した食事を子どもたちと一緒に作る機会も増やすようにしており、この際に私も新しいメニューを覚えたり、子どもたちも料理のスキルを身に付けようと話しています。

つまりは、健康に配慮して、自分たちのやるべきことをしっかりとやる、ということです。

私も、足りていない専門分野(や専門的な活動を拡げていくため)の勉強、読書、原稿執筆、学生との研究のディスカッション・指導、講義資料の充実等の時間を大幅に増やし、次のステージでしっかりと働けるように努力したいと思います。


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