今日はちょっとカタイ話をします。
私たちはほとんどの場合、キャリア理論を、要約した本やテキストから知り、それをまた要約して人に伝えます。
もちろん、それで著者の意図を反映していれば問題ないとは思いますが、恥ずかしながら、私は要約した本からは、言っている意味がよくわからないことが多くあるのです。
その一つが「自己効力感」でした。
ネットに掲載されている記事を見ると、
自己効力感とは、自分が上手くやれそうだという期待感であり、これが高いと、達成、成功しやすくなると書かれています。
そのとおりだとは思いますが、たとえば東大やハーバード大学に行っているような勉強が得意な人で、泳ぎが金づちの人に、水泳についても勉強と同じように自己効力感を高めて、やってみたらといっても、土台、無理な話だと思っていたのです。
自己効力感は、「ある行動」についてのことなのです。
勉強は勉強、泳ぎは泳ぎなのです。
つまり、一括りにはできないのだと思います。
そんな初歩的な混同を、自己効力の提唱者であるバンデューラが監修した『Self efficacy in Changing Societies 』の全訳書である『激動社会の中の自己効力』を読んで知りました。
そのとき、私の頭にかすめたものに、子育てがあります。
子育ての自己効力感は、子どもたちを養育し、社会化させるという課題をうまく処理する能力を持っているということだと思います。
こうした親に育てられた子どもは自己効力感は高くなるとは思いますが、子どもには子供の自己効力感があるのです。
また、親の自己効力感も、どこまでを目的にしているのか不明です。
何事にも積極的に向かっていく子どもの自己効力感までも含めているのでしょうか?
子育てにおける親の自己効力感と子どもの自己効力感には密接な関係があるとは思いますが、それは別ではないのかというのが、現時点の私の考えです。
子どもには、その時々の状況や、環境があり、チャレンジするものも異なります。
親の役割は、その時々で、子どもの自己効力感を高めるようにフォローしていくことではないかと思っています。
もっと勉強しなければならないことに気づいた「自己効力感」でした。
詳細はHPに掲載しています。
https://shinyuri-souken.com/?honnosyoukai=jikokouryoku
(本の紹介『激動社会の中の自己効力』)
学者によるテーマ別論文集ですが、比較的平易に書かれています。
本の価格は6,000円(税抜き)とちょっと高いなのでご注意ください。
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