デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

Rugby World Cup .... 愛国心とは?

2019-10-15 13:42:06 | 人生の棚卸し
 ラグビーWカップ、対スコットランド戦。生!に視るには勇気が要ります。ドキドキ!が止まりません。前半終了間際、技あり!のキックを受けた福岡堅樹のトライ!に心臓から一瞬にドッと血液が送り出され(たぶん?)髪の毛を逆立たせつつサイン!

    

 後半に入って間もなく福岡堅樹は相手ボールを奪い再び独走トライし28:7と3トライ差に。私、この瞬間!勝利を確信しました。が、さすが!スコットランド、そこから連続トライして1トライ差に詰め寄られたときは過呼吸状態...死ぬかと思いました

 やはり「国」をかけた対戦、愛国心が滾(たぎ)り闘争心が滾ります。ラグビーはノーサイド!スピリッツの世界ですからね、安心して愛国心を滾らせることができます。では 愛国心、国を誇りに思う心とは何か? 誇りに思う事のみを誇れば それでいいのか...


    
      日本のジャージを着てスコットランド国旗をもつ少年...ラグビースピリッツが凝縮されています。

 さて 一昨日の朝日新聞朝刊「日曜に想う」に大野編集委員が『フランスの沈黙破った大統領』と題し、就任間もないシラク大統領が行った演説(1995.7)を紹介していました。

 それは歴代大統領が触れなかった第二次大戦のドイツ軍占領下におけるフランスの恥辱の出来事...すなわち対独協力の傀儡(かいらい)とはいえフランス人による政府が、国内数万人のユダヤ人を逮捕し収容所に送った出来事について過ちを認める演説でした。


 『フランスはこの日、取返しのつかないことをしました。自らの言に反し守るべき人たちを処刑人に引き渡したのです』『私たちはユダヤの人たちに対して絶対に取り消すことのできない負債を抱えています』
 『何度も何度も証言する事、過去の国家の過ちを認め歴史の暗部を決して隠さない事、それは人間とその自由と尊厳という理念を守る事にほかなりません。それが常にうごめく闇の力と闘うということです』。


 戦後のドイツの徹底的な謝罪、フランスの苦渋に満ちた懺悔と謝罪。愛国心とは何か。国を誇りに思う心とは何か。その心の源泉は何か。シラク大統領の演説にあるとおり、過ちを過ちとして認め暗部を白日に晒してこそ世界の「闇」と闘い得るのだと思います。

    

 台風一過。庭に出てぽっ!と明るい花の蕾に目がとまりました。花の名は知りません。この蕾、なんだか楕円形のラグビーボールに似ています。ラグビーの話題にシラク大統領の演説が牽強付会なら、この蕾はもっと牽強付会? はい。ラグビーの話題に戻ります。

 準々決勝。日本は南アフリカと対戦します。世界5位、強豪です。前回大会、日本に苦渋を飲まされリベンジに燃えていましょう。どう戦うか? 総ては技と力と気魄!ではあります。ではありますが、ラグビーは国民性が現れるスポーツとも言われています。

 世界第一位のニュージーランドと南アフリカの試合。象徴する光景が「試合前」に見られた、と五郎丸さんが語っていました。NZが「基本プレーばかり繰返し」ていたのに対し南アは徹底して実戦形式で練習していた由。それが「お国柄」なのだそうです。

 NZは完全主義。実戦では想定外のことが起き完璧なプレーができないと、完璧なプレーができる基本プレーを反復します。一方の南アは「勝つこと」が最優先。予測し難い様々な状況に臨機応変に対応する感覚を磨きます。果たしてこの差はどう出たのか?

 NZと南ア。前半は互角の戦いでした。私には南アの創造的なプレーが光って見えました。が、南アの致命的なミスからゲームはNZに傾きます。NZが自滅するシーンは殆ど皆無でしたが、南アは取るも取られるも華麗にして痛快!ながら、結果は南アの完敗。

 南アについては前回大会で日本のヘッドコーチだったエディ・ジョーンズさん(今大会はイングランドを率いる)が面白いことを語っています生島淳「エディ・ジョーンズとの対話」
 『南アは、格下相手には敢えてボールを持たせる。持たせてスマッシュする(痛めつける)。戦術的にディフェンスを好むスタイル。が、格上に通用しないことがわかった最近は創造的なプレーもする』。
 さて、日本は挌下か格上か? 対南ア準々決勝は20日(日)夜...NHK総合で中継。


       世界を驚かせた前回2015年ラグビーWカップ「対南アフリカ戦」ハイライト



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8 コメント

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面白いから見る。それだけ。 (pukariko)
2019-10-15 16:16:42
こんにちは。
私は、サッカーでもそうですが、あまり愛国心とか考えません。
自分の国を応援することは自然にわき起こる気持ちで、
別にナショナリズムと絡めて考えることもないと思います。
今回初めてラグビーを面白い!と思いました。
国籍がどうとか厳しい規定のある競技もあるけど、
ラグビーはおおらかですね。

(デ某さん、源五郎丸さんだと野球選手になっちまいますよ)
Re : pukarikoさん「面白いから...」 (デ某)
2019-10-15 18:27:07

pukarikoさん
コメントありがとうございます

> 私は、サッカーでもそうですが、あまり愛国心とか考えません。

それが普通の感覚だと思いますし、須らくそうあってほしいと思います。
そこに愛国心を求める(探す?)方もいらっしゃいますけど...。

> 自分の国を応援することは自然にわき起こる気持ちで、
> 別にナショナリズムと絡めて考えることもないと思います。

仰るとおり....国に限らず 郷土であれ母校であれ 普通にわきおこる気持ち!
その見地から ナショナリズムに苛まれず『安心して愛国心をたぎらせられる』と記しました。
どう「読まれるか」... 難しいですね

> 今回初めてラグビーを面白い!と思いました。

私は 宝が池、西京極、長居、花園... これまでよく観戦、応援にまいりました。
今回の凄まじい応援はどちらかと言うと甲子園(野球)に近い歓声でしょうか。
チャンスを逸し 数千 数万人が洩らす溜め息!が 日本のラグビー特有の光景でしたから...。
湧き上がる怒涛のような歓声....ラグビーの新しい世界をみる思いがします。

> 国籍がどうとか厳しい規定のある競技もあるけど、ラグビーはおおらかですね。

はい。ノーサイド スピリッツ! 国境も国籍も 可能な限りノーサイド!
チームメイトには勿論、相手に対しても闘争心と同様にリスペクトが求められます。

> デ某さん、源五郎丸さんだと野球選手になっちまいますよ。
ご指摘ありがとうございます。五郎丸さんでしたね。早速!訂正しました
Unknown (ムベ)
2019-10-16 13:30:18
私はスポーツは日頃あまり興味がありません。
それでもラグビーのニュースを聞くとき、
とても嬉しくなります。

私がもっとも愛国心を抱く時は、散歩の道すがら
季節ごとの四季の変化や、整然と植えられた早苗の美しさや、
勤勉な作業に勤しむ人々を見るときです。

それはどの国でもあることでしょう。
どの国の人も、愛国心をもっているということですね。
それを大切にしていたいです。戦争を二度としないためにも。
Re : ムベさん (デ某)
2019-10-16 23:41:50

ムベさん
コメントありがとうございました
友人に招かれアイリッシュのコンサートに行き 返信が遅れました。申し訳ありません。

> 私はスポーツは日頃あまり興味がありません。
> それでもラグビーのニュースを聞くとき、とても嬉しくなります。

今回のラグビーWカップは、そういう方がたくさんいらっしゃるようです。
愚息のお嫁さんも日曜夜の『ノーサイドゲーム』を視てからラグビーに興味をもち
日本が世界を驚かせたジャイアント・キリング(大物食い)ですっかりラグビーに魅せられた由。
ムベさんも幾らかそんな感じでしょうか?(笑)

> 私がもっとも愛国心を抱く時は、散歩の道すがら 
> 季節ごとの四季の変化や、整然と植えられた早苗の美しさ、勤勉な作業に勤しむ人々を見るとき

ムベさんらしさあふれる愛国心ですね
私は やはりスポーツの国際試合!でしょうか...。
国の威信をかけ過ぎている!と感じるときは 気持ちが少し引きますが...。

> どの国の人も、愛国心をもっているということですね。それを大切にしていたいです。

愛国心と同じだけ 相手チーム(選手)にも相手国(民)にも 敬意をもって臨みたいですね。
その気持ちこそ スポーツを高め いっそう面白くするものと思います。

> 戦争を二度としないためにも。

はい。仰るとおりです。
オリンピックはじめスポーツの歴史は その多くが戦意高揚に利用された歴史に重なります。
国旗、国歌のほか、生まれや育ち、肌の色、ひいては思想信条にさえ
声高にコミットされる方が少なくありません。
そうした表現!は自由でいらっしゃいますが、
人間として心の不自由!な方が 悲しくなるほどたくさん...。

寒く!なってまいりました。
ムベさん、くれぐれもお風邪など召されずお元気にお過ごしくださいますように!
エディンバラのパブでは (メアリーアン)
2019-10-17 08:53:41
画面に出るルール解説で、ちょっとずつラグビーのことがわかり、楽しんでいるにわかファンです。

スコットランド戦の日、次々入ってくる台風被害の報に接しながら、TV観戦する矛盾をかかえつつ、わいわいと浜弁で応援。エディンバラに住む友人も同じ思いながら、パブで応援(チャレンジャー!)するとメールが来ました。試合後、無事に帰ることができたのかと心配していましたが、ノーサイドの笛とともに拍手され、わざわざCongratulations!と挨拶してから帰る人たちもいたとか。さすが紳士のスポーツですね。
ノーサイド (リーのママ)
2019-10-17 11:27:42
やっぱりラグビーのことを書きましたね!
父がスポーツ好きで、子どもの頃にテレビ観戦しながらラグビーのルールを少し教えてもらっていたので、今回はとても楽しく観ています。
五郎丸さんは福岡市出身で、私の通う歯科の受付にはサインの入った桜のユニフォームと院長が五郎丸さんと一緒に写った写真が4年前からかけてあります。福岡選手は隣町の歯科の息子だし、とっても親近感があります。
福岡って結構ラグビーが盛んで、小中学校で好きだった男子が高校でラグビーを始めたと聞き、ラグビーに興味を持ちました。彼は社会人ラグビーまで進んだようです。
今回、観客も入り混じって応援するのことを知りました。プロ野球の応援などを見ることが多く、ユニフォーム色でくっきりと色分けされた応援風景に慣れていて、相手チームのホームランボールが飛び込むと避けるようにする姿ばかり見ているので、ラグビーの応援風景に本当のノーサイドスピリッツを学んだような気がします。
クレバーで勇猛な日本チームの健闘を祈ります!
Re : メアリーアンさん「エジンバラのパブで」 (デ某)
2019-10-17 15:05:00

メアリーアンさん
コメントありがとうございます

> 画面に出るルール解説で、ちょっとずつラグビーがわかり楽しんでいるにわかファンです。

平尾選手らが学生・社会人として活躍した1980年代とはルールもかなり変わりました。
大きなところでは、選手交代は「負傷してプレー続行不能」以外は殆ど認められませんでしたし、
ラインアウトでのリフティング(捕球する選手を持ち上げる)も認められていませんでした。
でもまあ ルールを知らなくても、選手は兎も角、観戦する分には困りませんけどね(笑)

> スコットランド戦の日、次々入ってくる台風被害の報に接しながら、TV観戦する矛盾を...

私も千葉の友人や、愚息のお嫁さんの実家がある水戸の状況に気をもみましたし、
続々伝えられる被災のニュースに心がいたみました。
でも そうした矛盾!を超えて 被災地にも日本にも元気をもたらしたプレーであり勝利でしたね。

> わいわいと浜弁で応援。

浜弁で!ですか? どげなふうに?(笑)

> エディンバラに住む友人も...パブで応援する、とメールが来ました。
> 試合後、無事に帰ることができたのかと心配していましたが...

試合中止!が懸念された前々日、予選通過がかかるスコットランドのヘッドコーチの
「何が何でも、スタンドが無人でも、開催せよ。中止すれば提訴する!」の言が伝えられ
「災害!に対する認識を欠く理不尽な態度」だと懸念していました。
その意味で 開催が決まったときは 私も(どなたも!)勝敗を超えて安堵し歓びました。
でも前記ヘッドコーチの感覚!からも スコットランド国民の別の熱狂!に心配しますよね。

> ノーサイドの笛とともに拍手され、
> わざわざCongratulations!と挨拶してから帰る人たちもいたとか。さすが紳士のスポーツですね。

それは...ほんとうに良かったですね。
そういう話をここで伺うだけでとても嬉しく、拙ブログにも少し値打ち?がついたと...(笑)
紳士の国であり淑女の国であり そしてノーサイド!のラグビー精神の発露でもありますね。

メアリーアンさん
嬉しく心あたたまる貴重なエピソード...ありがとうございました
Re : リーのママさん「ノーサイド」 (デ某)
2019-10-17 15:49:45

リーのママさん
コメントありがとうございました

> やっぱりラグビーのことを書きましたね!
そりゃぁもう! 私があと50年若かったらあのグランドに立っていた筈だ!と...

> 父がスポーツ好きで、子どもの頃にテレビ観戦しながらルールを少し教えてもらっていたので、
> 今回はとても楽しく観ています。

ルールを知らなくても十分!愉しく観戦できますが、
ルールを知っていれば... 一つ一つのプレーをより深く理解!できます。
なにしろ「ラグビーは 文化だ! 哲学だ! 美学だ!」と仰る方が少なくない世界ですから(笑)

> 五郎丸さんは福岡市出身で、私の通う歯科の受付にはサインの入った桜のユニフォーム
> 院長が五郎丸さんと一緒に写った写真が4年前からかけてあります。

もしかしてその歯科医さん、五郎丸さん or 五郎丸さんの親族の歯を診ていらっしゃったとか?
サイン入りの桜のユニフォーム... 鑑定団に出せば きっと!かなりの高値がつきます

> 福岡選手は隣町の歯科の息子だし、とっても親近感があります。

福岡選手のお父様が歯科医、お祖父様が医師であったとか...。
福岡選手はお祖父様を尊敬し この大会が終われば医師を目指すともききました。
わが愚息は 30代半ばで医学部に入りなおしました。
28歳の福岡選手なら十分!間に合いますし、必ず立派なお医者さんになられることと思います。

> 好きだった男子が高校でラグビーを始めたと聞きラグビーに興味を持ちました。
> 彼は社会人ラグビーまで進んだようです。

その男子を追って同じ学校に進学されたとか?
でも ママさんはもっとステキな方をみつけ いつの間にか彼のことは忘れていたけど
風の噂に「社会人ラグビーに入った」ときき、今回少し!彼のことを思い出した!と?
すみません! 想像(妄想)の翼を少し広げすぎたようです


> プロ野球の応援...が多く、ユニフォーム色でくっきり色分けされた応援風景に慣れていて、
> 相手チームのホームランボールが飛び込むと避けるようにする姿ばかり見ている...

えっ! 避ける!のですか? 私は相手のホームランボールでも「捕りに!」行きま~す
私は巨人ファンですが...阪神ファンに高値で売りつけま~す!(まだ捕ったことはありませんが)

> ラグビーの応援風景に本当のノーサイドスピリッツを学んだような気がします。
> クレバーで勇猛な日本チームの健闘を祈ります!

英語のスポーツ用語には良い言葉が多いのですが、「no-side」は特筆!ものですね。
そして「One for all, all for one」も!
ついで?に「Me for you, you for me」も!
ではではこのへんで No-side ということにいたしましょう

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