デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

奇蹟を見せられる(吾輩も猫である163)

2018-10-27 21:47:11 | 吾輩も猫である
 主人と細君は買物に出かけた。主人「文句言わんと待ってろよ」。文句もナニも、言うわけないや内科医。細君「あんたのカリカリとトイレの砂も買ってくるからね」。やっぱり細君は人間が出来てる。ま、さふひふことなら大人しく待つしかありまセーヌ河。

    

 猫を寝子!というけど、ただ寝てばかりいるのはやっぱり面白くない。で、人間がそうであるように「TVでも視るか」となる。主人は録画して視るクセがあるので録画一覧を出したら「カーネーション」と。随分前、吾輩もリアルで視た朝の連ドラの再放送だ。

    

 一度視ているのでラスト数回を視ることにした。デザイナーとして活躍するヒロコ・ジュンコ・ミチコの「コシノ三姉妹」の母親(劇中「糸子」)の一生だが、糸子も歳をとり88歳、病院で入院患者によるファッションショーを開くところから録画を視た。

    
        NKK「カーネーション」冒頭シーン・・・ミシン台のフィギュアがなかなか印象的!

 ファッションショーに出る末期がんの女性患者と糸子が語り合うシーンが印象的だ。「なんでこのファッションショーに出ようと思たんや?」と問う糸子に 女性患者は・・・

 『子どもが二人いてるんです。その子に見せちゃりたい思たんです。私 病気になってしもてから自分の憐れな姿しかあの子らに見せちゃりてないんです。こない痩せてしもて 髪ものうなってしもて・・・。勿論、私も辛いです。でも母親がそないなって行くのを見てるあの子らの気持ちを思たら、たまらへんのです。主人に連れられて病室に入って来るときの、いっつもおびえてるような顔が、可哀想で、辛ぉて・・・。幸せにしちゃりたいのに、悲しませることしか出けへんで・・・』。


    
        女性患者役の中村優子さん(左)。最近あまり見かけない、えぇ女優さんやのに・・・。

 そう語って女性患者は子どもが母親に甘えるように糸子の胸にすがり泣き出した。糸子は彼女を抱きしめ、「おっしゃ。ほな今度はウチの話をしようか」と語り始める。

 『ウチは今88や。体はあちこち弱るし杖ないと歩けん。いつ死んでもおかしないトシや。ほんでも85を越えたあたりからごっつえぇことに気づいたんや。教えちゃろか? トシとるちゅうことはな、奇蹟を見せる資格がつくちゅうことや。若い子らが元気に走りまわったかて誰もびっくりせんけど、百歳が走りまわったら、ほらそんだけで奇蹟や。ウチは88で仕事も遊びも好き勝手にやっちゃるだけやのに、人がえらい歓びやる』


    
          糸子役の夏木マリさん(右)首筋まで大胆にフケぶりを晒し、好演!熱演!

 『老いることが怖ない人間なんていてへん。トシとったらヨボヨボになって病気になって孤独や。けど大したことせんでも、ウナギ食べたり酒のんだりするだけで人を歓ばせ人の役に立てる。えぇ立場やろ? ほんで、あんたかてそうなんやで。笑ろてみ、ニ~って! ほれ! ほんでもう奇蹟や。みんな末期がんになったらもう笑わへんて思てはるかもしれんけど、あんたが笑うだけで ごっつい奇蹟をな、人に見せられるんや』

    

 『あんた、ピカピカにオシャレしてステージを幸せそうにして歩きなはれ。それだけでどんだけの人を勇気づけられるか、希望を与えられるか・・・。今、自分がそういう資格、役目をもってるちゅうことをよう考えてみ。あんたがいま奇蹟になるんやで!

    

 吾輩が先に録画を視たが、主人きっとまた涙腺崩壊やろなぁ。トシとるちゅうことは涙もろくなることでもある。またちょっとしたことで怒りっぽくもなる。猫の往生際はみな実に潔いのに較べ、人間て厄介な哺乳類であることよ。まあそれをまずは自覚すべし。
     ※ NHK総合「カーネーション」再放送・・・29日(月)午後4:20より最終回を放映。

    

 ここで前回ご紹介した孫正義氏のサクセス・ストーリーをより具体的に語る You tube をUPするところであるが、前回あまり反応がなかったのでURL(※)のみご紹介する。それにしても大阪の上新電機!が孫氏の出世の最初のキッカケとは驚いたなぁ。
 https://www.youtube.com/watch?v=R-8asCXjH0o

    

 秋の夜長・・・。しんみり音楽を聴くも良し。これぞ!と思う書を静かに読むも良し。週末ぐらいは猫のようにただただ寝る良し。主人のブログの過去ログを読むも良し(笑)。が、ここはグッチ裕三とモト冬樹にご登場いただき 大いに笑っては 如何なものかな?




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過去ログ目次一覧
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
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腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

7 コメント

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デ某さまへ (くりまんじゅう)
2018-10-28 15:33:16
過去の朝ドラの中でも『カーネーション』は特に
心に残っています。このドラマが始まった少し前
40年間の勤め人人生を終え 毎日ぐだぐだしていてもいかんので
そうだ!ろくに運針も出来ない自分はこのまま終わってはいかん
縫物を習いに行こう と思ったのは多分カーネーションの影響からです。
まず道具からと退職金でミシンを2台買い月2回の
縫物教室に通いはじめ はや6年が過ぎ腕はちっとも
上がりませんが教室でのおしゃべりが楽しくて通っています。
カーネーションは最初は尾野真千子さんで始まり
終盤に夏木マリさんに交代しましたね。どうしてかな。。

苦労人の孫正義氏がサウジと提携して進めている事業は
どうなるのでしょうかね。
グッチ裕三氏は料理も上手ですが歌もうまいですね。
孫正義LIVE2011「志を語る」② (沙羅 )
2018-10-28 20:07:51
ご紹介のYOUTUBEを見て、アメリカ留学して起業するまでのころを知りたかったので①を見てついでのことに③も今日全部見ました。
本当にすごい人だと思いました。
高校1年でアメリカ留学、1年の教科書を3日で読み、2年の教科書を3日で読み飛び級で3年生へ。
短い睡眠時間以外は勉強、トイレに行くときも食事をするときも道を歩いているときも本を離さず(二宮金次郎超え!)
大学では音声付翻訳機を発明し、別の発明とともに3億以上の特許料をもらい!
19歳で起業。
日本へ帰ってきて日本でも起業。

ところで私の素朴な疑問。
最初のご紹介の動画では幼少のころは貧乏だったと。
それでどうしてあの当時アメリカ留学できたのか?
①の動画では家庭教師から教えてもらった『龍馬が行く』に大きな影響を受けたと。
家庭教師?
そして15歳の時にはアメリカへ短期語学留学?
孫氏が中学のころにはお父さんは事業に成功し裕福な生活だったようです。

物事には光と陰があると思います。
孫氏が講演会で語ったのは光の部分。
私が一時買おうかと思った「志高く 孫正義正伝」も多分光の部分。
週間誌的に陰の部分を知りたいとは思いませんが、圧倒的にスケールの大きい人だけに多面性を持つのだろうと思っておかなければいけません。




「カーネーション」 (沙羅)
2018-10-28 20:15:48
「カーネーション」は最近では一番好きな朝ドラでした。
だから再放送も見ていました。
大相撲中継でしばらく放送が中断したり録画のセットがしにくかったです。
私は尾野真千子が好きだったので、途中で夏木マリに変わったのは不満でした。
しかし今見ると高齢になってからの演技は尾野真千子では元気がよすぎてぎて難しかったかなと。
随分難しい演技でしたが、夏木マリはよくやりましたね。
残念ながらご紹介の回だけ録画しそこなって見逃してしまいました。
最初の放送よりも自分が年取って見ると後半部分に含蓄のあるシーンが多かったと思いました。



Re : くりまんじゅうさん (デ某)
2018-10-28 21:46:20

くりまんじゅうさん
コメントありがとうございました

> 過去の朝ドラの中でも『カーネーション』は特に心に残っています。

の沙羅さんもそう仰っていますね。
大阪発の朝ドラが総じて出来がいいのは、
NHKの大阪局のディレクターの力に拠るところも大きいと思います。
吉本興業(のタレントさん)が大阪弁をワヤにしてしまいましたが、
NHKが一貫して大阪弁の良き伝統、味わいを護っているところはさすが!NHKです。
尤も、私はNHKが大嫌いなのですが・・・(笑)

> このドラマが始まった少し前 40年間の勤め人 人生を終え・・・
> ぐだぐだしていてもいかんので・・・縫物を習いに行こうと思ったのは・・・カーネーションの影響

40年ですか・・・お疲れさまでした。
私も通算43年勤め、腎がんになったのを機にリタイアしましたが、
自由の翼を得た歓びと、にわかに緊張感をなくした淋しさがない混ぜの複雑な心境に・・・。
くりまんじゅうさんはそれを「縫物」で一つ大きく乗り越えられたんですねぇ。

> まず道具からと 退職金でミシンを2台買い 月2回の縫物教室に通いはじめ はや6年が過ぎ・・・

ミシン2台・・・というところに心意気があふれています。
わが妻も洋裁が好きで、京都で生地を買い求めては しばしばミシンに向かっています。
家族や友人に贈って歓ばれるのが或る種の生き甲斐になっているようですよ。

> 教室でのおしゃべりが楽しくて通っています。

そういうところが「習い事」の隠し味と言いますか、寧ろ表!の醍醐味かもしれませんね。
おしゃべりにとどまらず・・・いろいろお愉しみのことと想像いたします(笑)

> カーネーションは最初は尾野真千子さんで始まり終盤に夏木マリさんに交代しましたね。
> どうしてかな。。

やはり沙羅さんが触れていらっしゃいます。
尾野さんも夏木さんも「男前」のところが共通しているように思います。
最初はやや違和感がありましたが、そこを啖呵を切る!ようなきっぷの良さで補いました。

> 苦労人の孫正義氏がサウジと提携して進めている事業はどうなるのでしょうかね。

残念ながらサウジとの関係は存じません。
ゼロから始まった人生だから全部!失ってもいい! 命もうしなってもいい! と
そういうような生き様を感じる方ですから、少々の困難は拓り開かれることと思います。

> グッチ裕三氏は料理も上手ですが歌もうまいですね。

グッチ裕三さん。
愚息は小学生の頃 あだながグッチでしたので親近感を覚えます(笑)
歌(音楽)がしっかりしているタレントさんは、やはり底力がありますね。
クレージーキャッツ、ドンキーカルテットなどが良い例であったように。

話題に総て触れていただきありがとうございました。
貴ブログ、いろいろ大変であったと思いますが、挫けずがんばってくださいね。
応援していま~す
Re : 沙羅さん「孫正義氏」「カーネーション」 (デ某)
2018-10-28 21:51:42

沙羅さん
二つのコメント、ありがとうございました

> You tube....アメリカ留学して起業するまでのころを知りたかったので
> ①を見てついでのことに③も今日全部見ました。本当にすごい人だと思いました。

いつもご紹介したことを しっかり!追跡? されるので恐縮しています。
孫氏の半生も凄いのですが、プレゼンテーション能力の高さにも舌を巻きますね。
その能力も彼の躍進力の一つだと思いました。

> 高1年アメリカ留学、1年の教科書を3日で読み2年の教科書を3日で読み 飛び級で3年へ

ハーバードでMBAを取得するため留学された方が
「電話帳のような分厚い英書を1週間に2~3冊、それを2年つづけた」と。
寝る時間も惜しむその集中力の有る無しが凡人との決定的なちがいに思われます。

> 大学で音声付翻訳機を発明し別の発明とともに3億以上の特許料をもらい! 19歳で起業。
> 日本へ帰ってきて日本でも起業。

一つの成功のその総ての成果を次!に投じるところが 或る意味「欲のない貪欲」でしょうか。
孫式の成功方程式ですが、一般化はできますまい(笑)

> ところで私の素朴な疑問。
> 幼少のころは貧乏だったと。それでどうしてあの当時アメリカ留学できたのか?

お父上はパチンコ業で一定の成功を収められたようですし、
孫氏は バイトでも「稼ぎを総て次!に投じる」やり方で若くして独特の蓄財をされています。
事業家としての才能は勿論、バクサイ(賭博の才)もあおりなのだと思います。
カードのブリッジ、ポーカーでも凄い力をもっているように思います(笑)

> 物事には光と陰があると思います。孫氏が講演会で語ったのは光の部分。
> 圧倒的にスケールの大きい人だけに多面性を持つのだろうと思っておかなければいけません。

仰るとおりだと思います。
語るべき場所、語るべき相手、語るべきテーマなどによって 光の当て方もへ異なりましょう。
それもまたプレゼンテーション能力の一つであり、
企業の吸収合併(マッチング)にもその秘訣!が貫徹されているように思います。

> 「カーネーション」は最近では一番好きな朝ドラでした。
> 途中で夏木マリに変わったのは不満でした。
> 今見ると・・・尾野真千子では元気よすぎて難しかったかなと。夏木マリはよくやりましたね。

くりまんじゅうさんも同様のことに触れていらっしゃいます。
各場面に登場するキャストが各々素晴らしいのも、この作品を盛り上げる大きな要素でした。
役者さんが巧い!だけではなく、脚本も演出も場面に応じよく練られていたのでしょうね。

> 最初の放送よりも自分が年取って見ると後半部分に含蓄あるシーンが多かったと思いました。

まったく同感です。
糸子が「トシとるちゅうことは・・・」と言っているのは、奇蹟のことだけではありませんね。
トシの分だけ人生のドラマをたくさん知っています。
若い人ではそれは到底及びませんから・・・。

沙羅さん。
丁寧にたくさんコメントいただきありがとうございました。
とても嬉しく読ませていただき、また改めて考え 感じるところがありました。
ありがとうございました。
Unknown (mikihana)
2018-10-29 11:42:04
カーネーションの再放送は見ていませんが
そういえば、そんな場面もあったかなと思いました。
デ某さんの日記を読むだけで感動しました。(^^ゞ

孫さんの動画、見ていました~。
やっぱり人の上に立つ方は凡人とは違うのですね。
逆境に負けないたくましさとモチベーションがあります。
Re : mikihanaさん (デ某)
2018-10-29 14:36:55

mikihanaさん
コメントありがとうございます

> カーネーションの再放送は見ていませんが・・・そんな場面もあったかなと
> デ某さんの日記を読むだけで感動しました。

がん患者さんのリアルとはやや異なるところも多いのですが、
心情は・・・とてもリアルに伝わってきました。

余談ながら、ステージⅣでもしっかり生きられる一方、医療制度には再考すべき面も多いですね。
また手術であれ化学療法、放射線治療であれ、入院期間は驚くほど短く
術後4~5日、傷も膿んだり塞がっていないのに退院・・・の例も珍しくありません。
そうしたことについてまた改めて記したいと思っています。

> 孫さんの動画、見ていました~・・・凡人とは違うのですね。
> 逆境に負けないたくましさとモチベーションがあります。

逆境もプラスの条件に変換する逞しさも然りながら、やはり彼の資質の凄さを思いますよね(笑)
私、脂質!なら豊かにあるんですけどねぇ(爆)

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