1年以上かけて制作して参りました佐世保 本覚院の釈迦図開眼法要が無事終わりました。
佐世保市にある本覚院様は、
開山70周年 日蓮聖人降誕800年の記念事業として
新しい納骨堂建築される事となり、
ご住職より『これまでにないお釈迦様を描いてほしい』というご依頼をお受けしました。
寺院に作品を納めることは日本画家冥利につきることでございます。
実はサルサダンスを踊られる(ファンキーな)ご住職から
『ダンスに誘うような』というお釈迦様のイメージをお聞きし、優しく力強く人々を導くようなお姿を描かせていただきました。
動きのあるお釈迦様…には苦労しました。
ガンダーラで発掘されたという、九州国立博物館とギメ美術館に所蔵されている釈迦立像を参考に、従来の仏像ではなく、
インド各地を歩き、人々と語らい、苦悩し、希望に目を輝かせ、一歩私達に近づいてくださった、
生きたお釈迦様を描きたいと思いました。
法要の御発声とともに、
私個人の『作品』から、皆さまの『仏画』となっていきました。
これから末永くこの院を訪れる皆様に御拝観いただければ幸いです。
大変貴重なご縁をくださった古田ご住職様、
表装をしていただいた萬年堂様、
ご協力いただいた皆様、
誠にありがとうございました。