2019年8月16日金曜日

プロゴルファーを目指そうか迷っています


Question

大学4年生なのですが、就職しようかプロゴルファーを真剣に目指そうか
迷っています。
ゴルフは小さい頃から続けておりハイスコアは70で中高大ゴルフ部です。

現在は調子を落としておりほぼ80台前後で70台はたまにしか出ませんが、
ここから体を鍛え、コーチに指導を受け、練習すればプロゴルファーに
なれるでしょうか?

現在明確な夢は全くなく、適当な会社に入っても長続きしないと思います。
御教授よろしくお願いいたします。


Answer

結論から言えば、やってみなければ分からないと言うのが私の考えです。
いつかイチローが「成功するかどうかで決めるのではなく、好きだからや
ると言う事で後悔がないのだと」と言っていました。

好きな事をしている時にはどんなに辛い事でも苦労とは思わないものです。
そして、夢を叶えるために努力する事で人間が磨かれ成長するのです。

ただ、今の環境と実力でははっきり言って無理です。
10年以上もやってきてそのスコアではとても歯が立ちません。
今までのやり方ではとてもプロでは食べて行けない事は明白です。

しかし、姿勢や考え方、そして覚悟を決める事や有能なコーチを師事する
などの成功に必要は条件を全て満たす事ができたら可能性はあります。
それではそのための条件をお話しましょう。


現在、プロの試験は5次まであり、受験料と登録費で200万は超え、年
会費なども必要となります。

それでも試合に出るのはまた別問題で、予選試合を通過して初めて出場の
権利がもらえます。これにも費用が掛かります。

本戦に出場できる選手は一握りで、それに出るにもお金が掛かります。
副業をせずに賞金だけで生活できるのはトップの50人とも言われており、
レッスンなどの副業やスポンサーの支援、またどこかに所属して給料制で
生活すると言うのが現状です。

このレベルになるにはまず、7000Y級のコースで60台で回れる実力
が必要で、質問者さんの生涯ベストが70でしたら、あと8打近くベスト
を更新する必要があります。

その内容は昔と違い、飛距離が問われて300Yを超える飛距離が必要で
しかも、FWヒット率7割と言う正確性も必要です。

現在、ドライバーの飛距離はどのくらいあるのでしょうか?
日本ツアーでしたら転がって300Y、アメリカツアーならキャリーで
300Yは必要です。
そのための技術を教えてくれるスイングコーチをまず師事する事です。

この飛距離でまずは練習ラウンドでパーオンが10割できて、ベタピンが
3分の1にして常に60台が出せる実力が必要です。
競技ゴルフはグリーンは硬くFWは狭く、ラフは深くて重いなどの設定が
違いますので、そのようなコースでの練習が必要なため、アマチュア競技
にも率先して参加し、コース設定に慣れる必要があります。

15才でプロの大会で優勝して天才だと言われた選手でも、アップダウン
があり、消えて行った人もいます。
ゴルフにはアップダウンがあり、低迷期間が長い人が多いのですが、逆に
46年間も優勝し続けた人がいます。
そのノウハウも教えてもらう必要があります。

いかに低迷期間をなくすか、いかに絶好調を継続するかも技術で、その方
法を習得しマスターする事などが最低条件です。

ほとんどの人はスランプがあり遠回りをしています。
ほとんどの選手はスイングを崩したり、コンディションの調整ができずに
滑落し、低迷し、そして迷走しているのです。

逆に言えば、出遅れてもその期間をなくせば追いつき追い越す可能性があ
ると言う事です。

20年のゴルフ歴でも10年分を無駄にした人や、逆に下手になってしま
って2年目の初心者と同じスコアの人もいるのです。
これはアマチュアでもプロでも同じで、どのレベルでも言える事なのです。

いかに遠回りせず、効率良く上達するかはそれなりの練習方法があります。
無暗やたらと毎日何時間も練習するのではなく、飛距離を出すための技術
や再現性を高める練習など、身になる練習や訓練をして、無駄な時間をな
くしていけば可能性はどんどん膨らみます。

高度な技術を習得して無理なく飛距離を300Y超えにし、習得期間や定着
期間で5~6年は毎日練習をして初めてプロ試験になります。
空回り遠回り、無駄な練習を一切なくし、怪我をせずにモーティベーション
を維持すれば10年後には結論が出るでしょう。

一番の障害はそれまでの費用です。
生活費だけではなく、練習代、ラウンド代、試合に出る参加費、遠征費用等
かなりのお金が必要です。

また、就職するのが嫌だからプロゴルファーになるという安易な気持ちなら
恐らく途中で挫折するでしょう。
絶対に10年間は辞めないという決意と、趣味も遊びも全て捨ててゴルフだ
けの生活にできるかどうかを良く考える必要があります。

貧乏生活で、将来の不安や病気すらできない厳しい生活に耐え、友人との
繋がりや同窓会にも行けない生活でも本当に良いのかを覚悟するべきです。

しかし、本当に肚が決まれば、たとえ茨の道でも夢を追う事で人生は輝き、
やり甲斐と喜びがあり、努力する事自体が生きがいになるものです。

才能とは厳しい過酷な生活をしていてもゴルフを一生好きでいられるかどう
かです。将来は不安だらけでも志を貫く事ができるかどうかです。

安定を求めるのでしたら就職して与えられた仕事をこなす事ですが、それで
は確かに満足が行かない人もいます。
たとえ、波乱万丈の人生でも充実感や達成感など、夢に向かって努力する事
が後悔のない一番の人生だと私は自分の体験からそう思っています。
命を燃やす事でダメでも納得がいくのです。

結果はどうあれ、やってみなければ何も分かりません。しかし、プロに成る
話をすると必ず夢を奪おうとする人が現れます。

そんな甘いものじゃない、プロに成れるわけがないと足を引っ張る人が大勢
出てきます。彼らは無責任にただ反対する人達です。
自分が諦めたり成功できなかったから妬みや僻みでそう言って人に成功させ
ないように阻止するのです。
いちいちそれを聞いていたら何一つできません。

現在のスコアは早い人なら数年で出せます。
いかに遠回りして来たかお分かりでしょうか?
これからは無駄なく、高度な技術を効率良く身に着け、遠回りしない方法を
マスターするしか可能性はなく、一瞬たりとも無駄には出来ません。

最初から諦めたら成功率は0%です。
これらの条件を全てクリアできるかどうかを良く考えてみて下さい。




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