経る時に寄り添う10月3日 近江湖東 / 西明寺 曇時々晴 先般訪ねた百済寺は信長の焼き打ちですべての建物が失われたが(※)、西明寺は本堂を含め幾つかの建物が火難を免れた。鎌倉時代に飛騨の匠が建立した、という本堂と三重塔は、荘厳、重厚、かつ優美な佇まいで、時間の重み渋みを至るところから醸し出している。そんな建物に寄り添うようにして、モミジが青々と葉を繁らせていた。そして、もうひとつ目を引いたのが境内を覆う苔の美しさだった(写真下)。