ノロ尾の頭2月20日 若狭 / 松屋からノロ尾の頭へ 曇 歩き始めてしばらくは陽射しもあったが、次第に雲が厚くなってきた。すっかり枝の雪を落とした枯木立を縫って、黙々と高度を上げた。国境手前に、「ノロ尾の頭」という、名前からして駘蕩とした気分のピークがある。実際、広々とした空間にブナの大木が集うおおらかな場所である(写真中、下)。ここで荷を降ろして大休止。微動だにしない冷気に身を沈めた。