大学生活を始めた親族の子達は、順調な子もいれば、不器用で人付き合いが苦手で新しいことになれるまでに時間も気力もかかるため、えっちらおっちらと迷走している子もいます。

 

その中の一人が、スカイプで(親族の子達はスカイプを使う方が多いです。今よく使われているLINEより見やすい・シンプル・わずらわしさがないそうで・・・そういう私もスカイプを使う一人です)、先輩親族の大学生達に「やっぱり、大学生活が無理そう。せっかく大学受験を頑張って入学したのに、中退したら、もう就職もだめだし人生終わったかも。」と連絡してきたそうです。

 

不登校の経験がある子達や、発達凸凹がある特性のために、かなり苦労して大学生にまでなっている親族の子達が多いので、こういうSOSには慣れています。いわゆる、「振り回されない・振り回さない対処法」というのを、親族の親たちから受け継いでいるようで、「現実的な回答でパニックして一人で暴発・延焼しているような親族の子の、精神状態を鎮火・消火する」回答をしたようです。

 

どんな風に答えたの?と聞いたら、

 

・やれるところまでやって、取れる単位が一つでもあれば取っておけ。

 

・やめるのはいつでも辞められるから、できるところまでやればいい。

 

・単位を落としても、再履修すればいいと思っておけ。

 

・大学を辞めても、通信大学に進学できる。単位はそこで役に立つ。

 

・大学を辞めても大学生活を味わいたいなら、通信大学の短期のスクーリングで楽しめ。

 

・また通学生の大学に戻りたければ、通信大学から通学生へ編入もできる。

 

・実際に通学生・通信制・通学生と大学を変わっても、仕事している叔父・叔母がいる。

 

・今の大学にしがみつくんじゃなく、「単位を取る」ことや「やりたいこと・勉強を続ける」のを忘れるな。

 

・場所はそこじゃなくてもたくさんある。やりたいこと・勉強をする場所は変えても問題ない。

 

・仕事は「自分がやった勉強・身に着けたスキル」の先に見つかる。大学の学歴だけじゃ俺ら・私らは漠然と就職はできないし続かない。

 

・将来、仕事がしたかったら、自分が「何を身に着けたか」が自分ではっきりわかるような勉強をしろ。大学出ただけじゃ「何も身に着けてないけど、とりあえず大学に通って卒業しました。」だけの人間になる。学歴だけじゃ発達凸凹がある人間には武器にならない。

 

・今の「一時期の苦しさ」で全部を否定するな。無理だと思う科目があればそれだけ落とせ。他の「やれそう」な科目の単位を取ることだけに集中しろ。「全部の科目で単位を取らないといけない」と思い込むな。完璧主義になるな。部分だけできればそれで「今は」しのげる。

 

などなど、総勢5人がかりで、親族のうち、現役の大学生先輩や大学を卒業したてで仕事している親族が、情報提供したようです。

 

こうして励ましを受けた子は、次の日に大学の相談先へ行き、今困っている状況を伝えて、とりあえずできる対策を具体的に取っていくことになったようです。最近は大学側も慣れていて、それこそ高校を卒業したばかりの子を親切にお世話をしてくれる体制があるようで、そういう大学を選んでいた、というのも、今回の助けの一助となっています。

 

夏休みに入れば、親族たちと出かけて直接いろいろ、話そうと言ってもらえているようですし、同じ悩みを持つ・持ったもの同士でやっていければいいなぁ、と思います。私達、親の古い世代が、いよいよ若い世代のサポート組に代替わりしようとしているな、と感じた出来事でした。

 

 

 


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