まだまだ、コロナウィルスとの闘いが日本全国で続きそうな気配です。親子の家庭での過ごし方、出かける際の注意、衛生なども引き続き注意を払っていく必要がありそうです。

 

こんな中でも、進路の決定などは待ったなしですし、不登校の子は特に、高校という「義務教育ではない場所」への進学を決めたり、国公立大学受験は後半を残し、前半組はやっと落ち着いてきたりと、悲喜こもごもです。

 

ゆるいと言われるかもしれませんが、私達はこだわり特性がいろんな壁となり、自分の行く道を逆にハードにしてしまうことが多いことから、なるべく自戒も込めて

 

・ダメで無理な方へ突撃して行かない。

 

・ダメそうでもやりたい衝動が強いと、それだけでは失敗する確率が実は高くなる(アドバイスも聞かなくなる)

 

・「現実的に成功するからこだわるわけじゃなく、こだわり特性の執着でしかない」と自分を戒める

 

・自分を戒められない「強い衝動やこだわり」がどうしてもぬぐえないときは「失敗する」予感を現実の結果とする覚悟をする

 

など、辛辣ですが、衝動や強い思いだけでどうにもならない「現実面を見られない」冷静さを欠くような状態に陥った場合には、こうしたことを置手紙のように、手紙やスカイプでやり取りし合う親族達です。面と向かってアドバイスしても、「聞けない」か、悪ければ怒鳴られて、逆効果になります。ですので、「自分で考える」「自分でこだわりの結果を招いた、という事実を受け止めさせる」ことも必要か、と引くわけです。

 

受験の場合は突然、受けたいところを受けたところで受かるものではありません。過去の問題集が解けるのか、や、今までの学習結果でのりこえられるレベルの大学か、という塾や所属するフリースクールや個別教室などの経験・アドバイスも加味して、冷静に「あたり」をさぐる必要があります。

 

そこを飛び越えて、ただ受けたい、行きたい、だけではスーパーの棚のおかしを、あれほしい、これ食べたい!のレベルと同じなので、自分が手にしている成績、実績、学力などで対抗できるかを人任せでなく、子ども本人がきちんと見つめてやっていくしかありません。

 

それで「今年は無理だ」と思うのであれば、1年遅らせてもいいですし、逆に4大が無理なら短大や専門学校はどうか、4大の通信はどうか、など「最初のスタートを入りやすいところから」はじめる、というやり方もあるわけです。

 

これを私達は、進路を都度考えて変更しながら「やれそうなところからやっていく」という方法で、最後の高い目標までつないでいく、という方法を子供達には推奨しています。

 

私達が子供時代だったころを思い返しても、今の発達凸凹の特性がある親族の子達を見ても、思い込み特性が強い・衝動が強いケースでは万能感というか、「思いが強ければ願いはかないそう」なぐらいの迷信的な思い込みと勢いで「絶対にこうしないと!」と周囲の冷静なアドバイスははねつけ、自分の希望と欲望を言い張る。というケースも多いものです。

 

が、それがそもそも、大きな挫折や失敗体験という結果になることも多々あります。おもいこみ・こだわり衝動が強いことと客観性(アドバイスの吟味)を持てない状態が合わさった結果、として連動しているように思うので、これを「失敗の法則」のように私達は考えています。

 

子供達が思い込みやこだわりで盲目になったとき、言い聞かせるよりも(特性全開の状態の時には異なる意見は受け付けない・聞けないですから)、事前に手紙やスカイプなどでこうした法則のからくりの説明を残し、理解したくなくても「知らせておく]ことは大事だと思っています。

 

そしてその子達が大きな挫折や失敗体験をした瞬間に、「もうだめだ」となるのではなく、「ああ、先輩(親)や経験者から心配されて止められてたのに、やっちゃった。強行したのは自分だった。現実はそう甘くない。やっぱり、低いハードルからコツコツやっていかないと、まだ自分にはちょっと無理だったんだな」と思える日が来るのが近いです。

 

すぐにはこんな風には思えず、大後悔で自虐的になったりしますが、事前にこだわり特性と失敗の法則を教えられていると、周りが暖かく「大丈夫。次から気をつけたら、ちゃんと希望はかなっていくよ。でも物事には順番というものがあるからね。ひとっとびに、希望を叶える魔法はないから。のろくても、遅くても、できることをコツコツやっていくのが結果的に確実で近道よ。」と声をかけられると、実際にそうして成功している人の言葉として、今度は少し体に入っていく=聞ける、という風に変化していきます。

 

経験からなら学べる、というのは失敗しても、その「失敗のからくり」「失敗するに至った理由」という原因と結果の関係性が明確な場合は、発達凸凹の子達はプラスに消化していけるようだと感じます。だからこそ、親族の子達はこけつ、まろびつしながらも、「いつかは」進路を見つけて進学し、仕事し、自立しているのだと思います。

 

やみくもに失敗しても、原因も結果もわからないままなら混沌とした中でマラソンをしているだけなので、疲弊して得られるものがあまりない、という状態になりがちです。ですので、家族や支援者というのは直接的に支援しなくても、こうして間接的に「特性とその特徴、どういう風に言動してしまいがちか、そうするとどういう結果になりやすいか。逆にではどう具体的にやればよい方向へ自分を導けるか」というヒントを、できるだけ、本人がわかりやすいように「強制ではないタイミングで」与えていくことが、結果的には実用的な支援になるのではないかな、と思います。

 

このブログの目的もその「実用性」を最優先して書いていますが、どの内容を使うか、や使うタイミングはその子、その子によりけりです。今も、親族の子供達にも活用中です。同じ特性のある方々にも実用性が少しでもあればいいな、と思い、今年もできればこつこつ書いていきたいと思います。

 

 

 

<家の中で退屈をする子どもに与えている教材やツールなど一覧>

 

・スマホアプリの木のパズル(はめこみ、形の認識などの刺激に)

 

・勉強中に、スマホゲームの「リラックマ農園」で作物を作ったり、食物を作る(1つ作るのに5分とか30分、1時間かかるものもあるので学習タイマーのように使いやすい)時間の感覚がない子が時間を意識するようになるので、とても重宝しています。

 

・英検公式学習サービス「スタディギアfor EIKEN」を利用(登録すれば無料で使えます)

 

・科学技術広報研究会「休学中の子供達にぜひ見てほしい科学技術の面白デジタルコンテンツ」→興味がある子はのめりこんで見ています。

 

・個人指導のあるスタディサプリ(有料)→休校中の学習の相談なども先生がのってくれるそうで、やりとりが楽しいようです。

 

 

↓ そして、トランポリンです。これがないと、ソファや机から飛んだりして暴れまくりますので・・・トランポリンは飛ぶだけじゃなく、数個小さいカラーボールを載せて飛ぶたびに「赤いのだけ落とせたらポイント10点!」とか、延々とやらせています。座ったままお尻で跳ねて、空中にどれだけとどまれるか、みたいなトライをしている子もいます。遊びのネタを工夫すると、毎日なにかと飛んでくれています。(単純に飛ぶだけでは子供は飽きますので、小道具やゲームネタの提供が大事です)

 

 

 

 

 

気ブログランキング

 


にほんブログ村