惜別球人2020 ②  | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

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島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

第一次戦力外はこちら

 

 

福岡ソフトバンクホークス

 

・吉住晴斗
抽選を3度外した末で誕生した、山形県出身高卒初のドラフト1位選手。150キロの速球を武器に投げるも主戦場が三軍となってしまった。小学生時代は身体能力を買われ山形県が五輪選手を育成する超難関のプロジェクト「ドリームキッズ」の一期生に選ばれた。球団は育成契約の方向のようだが。

 

・加治屋蓮

松井裕樹、杉浦稔大の外れ外れ1位で入団も、最初の3年は通算4試合登板。4年目に初勝利を挙げて頭角を現すと球団歴代最多・リーグ最多72試合に登板した。被本塁打は13本だが、松井稼頭央の通算200号、井口資仁の通算250本を配給。新型コロナの流行を受け、出身のJR九州へ「JRは絶対休めないから」と消毒液を贈ったファインプレイ。

 

・松田遼馬
阪神入団後、ポスト球児として指名され高卒2年目には27試合に登板し初勝利と初ホールドを記録。飯田優也とのトレードでホークスへ移ると2年目に12試合連続無失点、51試合登板と本領発揮したが、今年は一転して一軍登板なしで戦力外。OfficeS.I.Cのパリーグ唯一の所属選手。

 

・西田哲朗
楽天では5年目にはレギュラーに定着し、柳田クラスのスイングスピードを武器にシーズン終盤に四番にも座った星野監督の最後の秘蔵っ子。だが監督が変わった翌シーズンに骨折したこともあり出番を減らし、山下斐紹とのトレードでソフトバンクへ移籍。噂になった藤田ニコルとはデビュー年が同じ。いや、それはどうでもいい。

 

 

千葉ロッテマリーンズ

 

・大谷智久
報徳学園、早稲田大、トヨタ自動車のすべてで優勝を経験した野球エリートにして、入団の年に下克上で日本一を達成。それだけの実績を残しても「じゃない方の大谷」。俳優の森山未來、格闘家の長島雄一郎とは高校の同級生。

 

・原嵩
専大松戸から3人目のプロ選手。投打に評価が高くドラフト指名も、2年目に肘の手術でシーズンを棒に振りTwitterの更新も滞ってきた。高校の先輩の上沢が一年のリハビリを乗り越えて復活を遂げた今、一軍登板なしでは終われない。

 

 

埼玉西武ライオンズ

 

・國場翼
具志川高初のプロ野球選手。同郷のスーパースター・東浜に合同自主トレを直訴し、昨年は3年ぶりの一軍マウンドに立つと初勝利を手にし、山川、平良らと共に沖縄パワーで西武を優勝に導いた。ルービックキューブを最速2分でそろえる特技の持ち主。今年1月に高校の同級生と結婚したばかり。

・野田昇吾
小学生時代に通った杉内俊哉の野球教室で同じ左腕として憧れ、同じ鹿児島実業に入学。現役最小の167cmながら中継ぎでチームを支えた。今年、アイマス声優で”獅子女”でもある佳村はるかと結婚した以上、彼女を泣かせたらファンの方々も許すまい。

 

・水口大地
大村工高初のプロ野球選手にして、独立リーグで解散した長崎セインツ出身の最後のプロ野球選手。長崎から移籍した香川では肘を痛め一時は契約解除し裏方にあたるも、完治し支配下に復帰すると最多盗塁を獲得し育成契約でNPB入り。球界で最も小柄な身長163センチながら活躍し支配下を勝ち取ったサクセスストーリーを見せた。

 

・永江恭平
豊田泰光以来となる十代での遊撃手スタメンを勝ち取るも打撃があがらず松井稼頭夫二世にはなれず。打率が二割に達したのがプロ6年目の17年が最初で最後。どのポジションでも安定した守備を見せるも、源田の入団以降出番が大きく減少し今年は初の一軍出場なしで戦力外。


・森越祐人

愛知啓成高初のプロ野球選手。4年目に中日を、9年目に阪神を戦力外になるも、いずれもトライアウトで獲得球団が現れ、今年は西武に入団も一軍出場なく三度目の戦力外。トライアウト二回の突破でも異例だが、守備力を生かして三度目の突破もあるのか。

 

 

東北楽天ゴールデンイーグルス

 

・近藤弘樹

清宮、村上の外れ外れで指名のドラフト1位がわずか3年で戦力外。日米に注目された剛球の持ち主は、今年初ホールドをあげるも年々登板回を減らした上、通算45イニングで5暴投と暴れ馬状態。楽天の平成最後の試合の先発を任されるも、それが最後の先発登板となった。安佐北高等学校出身初のプロ野球選手。

 

 

北海道日本ハムファイターズ

 

・村田透
大阪府熊取町初のプロ野球選手。ドラ1で入団した巨人を3年で戦力外も、海を渡り5年後にはメジャー昇格を果たし、16年に6年ぶりに日本球界に復帰。古巣巨人からプロ初勝利を挙げた。日本の一軍のマウンドより先にメジャーのマウンドに立った稀有な男がこのまま終わるはずがない。

 

・宮台康平
東大から大越健介以来33年ぶりの日本代表に選ばれると、松家卓宏以来13年ぶり、法学部から初の東大卒プロ野球選手に。そして井手峻以来51年ぶり東大出身の先発投手となるも3年で戦力外。指名時には東大でバッテリーを組んだ喜入友浩アナから取材を受けた。今後の動向にも注目が集まる。

・鈴木遼太郎
東日本大震災では学校が安置所となり、自身も校庭の駐車場整理を行った中で、石巻西高等学校初のプロ野球選手というのは石巻の人たちの励みになったはず。推しの乃木坂46・桜井玲香の卒業発表の翌日にプロ初登板。無失点で乗り越えたがそれが唯一の登板となった。昨年はNMB48の藤江れいなの始球式では、NMBが好きだと声を掛けたとのこと。あれ?坂道ファンだったんじゃ…

・吉田侑樹
同郷の上原浩治に憧れて上原の母校の東海大仰星高へ入学。東海大を経て同じプロの舞台に辿り着くと、奇しくも同期のドラ1も上原(健太)。2年目にファームで最優秀防御率に輝くも、上原浩治が引退した年に同姓の吉田輝星がドラ1で入団。雑草魂の見せ所だったがプロ2勝で戦力外。


・姫野優也
天理高を中退し大阪偕成学園に編入。規定で1年間公式戦出場が出来ず、3年時に公式戦出場を果たすと大阪桐蔭、浪商と強豪を次々破って初の甲子園へ導き、天理高の元チームメイトと甲子園で再会を果たした。同姓が縁で知り合ったラグビー日本代表・姫野和樹には負けていられない。

 

 

オリックスバッファローズ

 

・近藤大亮

小学校から社会人、プロ野球まで生粋の大阪人。江川卓の投げた「ラビットボール」を武器に大学ではノーヒットノーランを達成。初登板初先発では無失点の好投も、3回で腱板炎で緊急降板し、以降は先発登板はなかった。昨年まで3年連続50試合登板を果たすも、今年はトミー・ジョン手術を受け一軍登板なく通算7勝で戦力外。

 

・西浦颯大

高卒1年目から一軍の試合に出場し、2年目には77試合に出場した若手の注目株。今年も一軍で安定した守備を見せるも、11月に特定疾患である両側特発性大腿骨頭壊死症と診断。治療を優先するために育成契約へ。復活して、イチロー並みと言われる守備でファンに魅せたい。

 

 

 

 

読売巨人ジャイアンツ

 

・宮國椋丞
糸満高等学校初のプロ野球選手。プロ入り2年目には槇原以来となる10代初登板初勝利を果たすと翌月には桑田以来の10代初完封。更に翌年には桑田以来となる20歳での開幕投手を務めるなど往年の三本柱を彷彿させる活躍に将来のエースと嘱望されるも気付けば戦力外に。まだ若いし他球団の獲得なるか。

 

・高木京介

野球賭博問題で一年間の資格停止、育成契約を経て支配下登録に復帰すると初登板から164試合連続無敗を記録するなど中継ぎの一角として活躍。今年は新人記録の23試合連続無失点を記録したプロ1年目以来のセーブを挙げるも戦力外。平成生まれ初の日本シリーズ勝利投手。

 

・直江大輔

松商学園を明治神宮大会優勝に導いたエース直江晃の息子として親子二代で松商学園のエースとしてチームを甲子園に導いた。高卒2年目で一軍のマウンドで先発登板を果たすも、腰椎間板ヘルニアの手術を受け、大好きな嵐と同じく活動休止に。育成再契約の予定だが、同期の戸郷が活躍する今、負けていられない。

 

・山下航汰

甲子園では史上2人目の一大会2満塁本塁打を放ち、育成契約で入団。巨人史上初めて高卒一年目で支配下登録を勝ち取ると、ファームではイチロー以来となる高卒一年目での首位打者を獲得。将来を嘱望されるも故障でまさかの戦力外。育成再契約の予定だが、昨年の西巻のようにどこか獲得しないだろうか。

 

・吉川大幾
ソフトボールから野球を始めたのが小6と遅いスタートもPL学園からプロ入りを果たし、大先輩の立浪和義の背番号3を継承するも中日はわずか4年で戦力外。巨人でようやく活躍の場所を得るも6年目で戦力外。名門・PL学園野球部が廃部になった今、PL学園から直接入団した最後のPL戦士として、本塁打0では終われない。

 

 

中日ドラゴンズ

 

・垣越建伸

中学時代は根尾昂に憧れて同じ飛騨高山ボーイズでプレイ。プロでも再び根尾とチームメイトに。山梨学院大附では9連続三振を奪った山梨のドクターK。入団時にお笑いコンビ「流れ星」の建てた肘の神様を祀る「肘神神社」に参拝したが、今年開幕前に左肩痛で故障。そうか、痛めたのは肩だったか。

 

・竹内龍臣

家から近いからと進学先に選んだ札幌創成高で、中日で外野手だった遠田誠治監督の指導を受けて成長。恩師と同じドラフト6位で、恩師と同じで球団から指名を受け、同校初のプロ野球選手となった。故障でわずか1年で育成契約だが、恩師を超える活躍をしたい。どうやら友人の友人の息子さんとのこと。

 

 

東京ヤクルトスワローズ

 

・藤井亮太
高砂南高初のプロ野球選手。東海大では日本で唯一の海洋学部に属し海洋実習もこなした。26歳で入団し本職の捕手のほか内外野もこなすマルチプレイヤー。17年には三塁でレギュラー格となるも、同ポジションに10代で30本塁打の怪物が現れた以上難しいか。

 

・田代将太郎
石狩市初のプロ野球選手。西武を戦力外の後に拾ってもらったヤクルトでは初のスタメン出場を果たすなど、一年で西武の6年分の出場機会と得点と安打を得て、打率3割をマークした。渾名は「マーシー」。由来は(略

・上田剛史
山田哲人との合コン参加をFRIDAYされた際、目線を入れられ「知人男性」と紹介されてしまった燕のいぶし銀。実働12年75盗塁88犠打。知人男性でこなせるような仕事ではない。昨年FA権を獲得し残留するも、翌年にまさかの戦力外。上田新喜劇はどうなるんだ。