あずましのぶです。
おじさん海外俳優が大好きです。
現在ドラマの感想文は停滞中。映画館に見に行った新作映画の感想文がメインになっております。
ポケモンのプレイ日記とかもやりたかった(過去形)。

Twitter:@sinobuazuma

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

categories

archives

ブログパーツ


「ドッグマン」の感想文

2024.03.17 Sunday

 

お犬映画なので、お犬ーピーを連れて行きました。

 

 


※ネタバレしてます!

 


犬は神。


悲惨な過去と警察に拘束されるまでをダグラスが語る形で話が進んでいく。
予告ではダークヒーローって言ってたけど、ダグラスは決してヒーローではない。富の再分配と言いながら盗みをして、バレそうになったら保険調査員を殺している(明確に殺したと言ったわけではないがあの状況で生きては帰さないだろう)。盗んだ物を売るんじゃなくて自分で着けているのも怖い。
しかし弱い者のために動く面もあり、ギャングのお股を犬に噛ませたりする。
それはいい!それはいいんだが!秘密基地に人が結構来ちゃうのが!危ないから!迂闊なことはせんでくれ。犬ちゃんたちのためによぉ。頼むぜぇほんとに。
この弱い者のための行動が最後のドーベルマンちゃんに繋がっててよかった。「私がいますのでご安心を」ってドーベルマンちゃんの泰然とした佇まいがまた…。かわいいね、かわいいね。


犬ちゃんたちが本当に賢くてかわいかった。ジャックラッセルのミッキーかわいい。あのモップみたいな子はなんて犬だっけかな。かわいいなぁ。お手入れが相当大変そう。子犬ちゃんもかわいかったのう。ぽやんとしてポテポテ走るコーギーもいて目立ってた。かわいいかわいい。
犬ちゃんたちが怪我したらいかんから、人間が若干お間抜けになってしまっていたが仕方ない。その分(?)人間には容赦がない。


ダグラスは犬の子だけれど、神の子でもいたかったんだな。犬は神なのだから同じさ、結局。
ダグラス危なっかしくて刹那的だなと思うけど犬を残して死ぬ気はないんだろうから、もっと慎重に生きて、長生きしてほしい。


爽快さはないけど、お犬はかわいいし、ギャングは死ぬし、見応えのある映画だった。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技力で納得してしまえる凄さがある。

 

これは10年以上前にUSJで買ったスヌーピーちゃん。かわいいねぇ。

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 

 

 

 


「ボーはおそれている」の感想文

2024.02.17 Saturday

 

初日のお昼に行ってきました。
3時間あるので膀胱管理と尻へのダメージ管理が重要になります。


何も恐れぬポチャとホゲちと一緒に見たよ。

 

 


※ネタバレしてます!

 


あらゆるものが怖い不安症のボー(字幕ではボウ。Beauだからボウが近いよね)。
翌日には母の家に行くことになっていたが気は進まない。
その日の夜、ボウが寝ていると何者かが「音楽の音量を下げろ」と紙を入れてくる。音楽はかけていない。1時間後、また紙が入れられる。「音量を下げろと行ったのに上げたのか!?」と、音楽はかけていない。
そして振動が伝わるほどの爆音が流れはじめ、ボウは耳を塞いで眠りにつこうとする。爆音は夜が明けても続き、目覚ましの音も掻き消し、ボウが目覚めたのは飛行機出発までギリギリの時刻。急いで出かけようとするが忘れ物を取りに戻ったほんの数秒で、ドアに差したままだった鍵がなくなってしまう。これでは家を明けられない。
ここからさらにボウの恐怖が具現化していく。


冒頭から、ボウが住んでるところの治安の悪さというか意味不明さでこれがボウが見てる世界なのか、この映画での現実世界なのかがわからなくなる。どっちにしろ怖すぎてぼくだって外に出たくない。
母が死んだと聞いたあとなんとか風呂に入ったボウが上を見上げると、そこには見知らぬ男。あれなにー??怖すぎるんだが。垢嘗が怖いぼくには効きすぎる。垢嘗なのぉ?😭


このあともよくわからない事態は続々と起き、ボウは母の元に行くことを決意するが…。
もう出てくる人全員意味がわからない。怖い。あの夫婦の家も異常事態だし、娘のトニの様子もおかしい(おかしいのは両親のせいだろうが)、そして夫婦が面倒を見ているという息子の戦友ジーヴス。この人たちは実在するのか、それもわからない。確信が持てない。


そんなこんなで、母の家に到着したボウ。ここからさらに最悪の事態が起き、さ、最悪だ〜と思ったまま映画が終わる。さ、最悪だ〜…。


これは、どういう……。
エンドロール中もずっと転覆したボートが映されていて落ち着かない。


母親はボウを責めたて、ボウが悪いみたいに仕立てあげられる。ボウの弁護人の小ささよ…。母との力関係がよくわかるが起こってる事態はわからない…どういう…。
あの男性器モンスターはなんなの?なんなのの極地。別のボウみたいなのもいたけど………。
何もかもが母の手の上だったのか、ボウがそう思い込んだだけなのか。ボウがあの母親から離れて一人暮らししてたことすら不自然に思えるから、全てが仕組まれていたのか…いや…わからない。
息子を思い通りにしたい母親。なのに息子の言うことは信じない。愛を注ぎこんだのに何も返さないと毒づく。ボウの父親が誰であれ、母親にとっては男性器モンスターでしかなかったのかな。じゃあボウは母親にとってどんな存在だったのか…?息子からどんな見返りを求めていた?


何もかもがグロテスクだった。悪夢のような映画。悪夢であってほしい。笑えるようで笑えないヤバさのある映画だった。
この世には恐怖がたくさんあるんだ。それは他人にとっては笑えるかもだけど、1個でも当てはまってしまうともう他人事ではない。怖いことだらけ。
3時間だからとかじゃなく、疲れたぁ。
パンフも読もうっと。

 

【追記】

ワンシーンなんだけど『グランツーリスモ』のアーチー・マデクウィが出ていた。自殺しようとしてる人をケラケラ笑いながらスマホで撮影してる人。彼、『ミッドサマー』にも出てたんだね。あの途中で、あれされちゃうカップルだったかー!

Film Updates on X: "Archie Madekwe says he and Ari Aster are planning to  work together again in the future. “[Ari and I] became really good friends  after Midsommar and we'd been

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 

 

 

 


「ディスコエリジウム/ザ・ファイナル・カット」の話

2024.02.12 Monday

 

「子供に罵られて主人公死んだ」というとある方のツイート(当時はまだTwitterだった)で興味が湧いて買ったものの、ポケモンやらスプラトゥーン3やらに夢中になって丸1年放置していたディスコエリジウムをやりました。

 

 


※エンディングまでのネタバレをしています!
※あくまでぼくのプレイ記で攻略ではないです!

 


ゲーム開始直後、主人公はパンイチ。ひどい二日酔いで部屋はぐちゃぐちゃ、おまけに自分の名前も身分も何もかもがわからない記憶喪失状態。ほんとにこいつを操作するのかと不安になるスタート。


操作感がちょっと独特でオブジェクトを調べたり、慣れるのに結構時間かかった。何より特徴的なのは知性、精神、肉体、運動能力からなる24種類にも及ぶ主人公の内面でキャラ構成ができること。一番最初に自分のアーキタイプを選択。デフォルトの3種類から選べるのと、自分でカスタムもできる。ぼくはカスタムで知性にちょっと振り、運動能力に特化したおじさんでスタート。(スクショ忘れちゃった)
ぼくから1つ言いたいのは、脳筋はかなり厳しいぞってことです。あとから知性と精神がかなり重要になってくるのでそこが低いとメインストーリーが進めにくい!


レバショールのマルティネーズという地方での殺人事件を解決していくのがメインストーリー。
部屋にあった服を着て、ホテルの部屋を出ると階下には一緒に捜査を担当する57分署の警部補キム・キツラギが待っている。彼は主人公が記憶がないことにも取り乱すことなく柔軟に対応し、捜査中に突飛なことを言い出すおじさんを「彼は錯乱してまして」とフォローしてくれる。
主人公の選択に対してキムのリアクションが入ったりするので、これはキムの評価に繋がるのでは?と察知。キムの顔色を窺いながら選択していくように。本当に軽蔑される選択肢もあるので注意!こまめなクイックセーブをおすすめする。


メインストーリーとは別に様々なサブストーリーがある。タスクのほとんどはメインとは関係のないもの。ぼくは全部やらないといけないのかと思って一生懸命やってた。
タスクにはスキルチェックが関係していて、知性、精神、肉体、運動能力のいずれかのスキルが求められる。チェックに失敗するとしばらくは再挑戦できなかったりする。その間にストーリーが進んでキャラクターたちの配置や境遇が変わるから、二度と挑戦できなかったりも。ぼくはスキルチェックの仕組みを理解するのにDay4くらいまでかかったので(おっそ)、結構な数のタスクを逃した。くやしい〜。
タスクをクリアすると、同じような会話しかできなかったキャラでも選択肢が追加されてたりするからとにかく話すのが大事。


この世界では政治的なイデオロギーが重要になってくる。共産主義者、社会主義者、リベラリストと様々なイデオロギーを選択できる。ぼくはとにかくいろんなイベントを見たくてタスクを熱心に更新していたらイカれた共産主義者で極端なファシストでひどいレイシストになった。そんなつもりは全然なかったのに…。共産主義者の読書会に通い続けたせいだし、共産主義の本をいっぱい読んだせいだね。えーでもレイシストはなぜだ〜。あ、メジャーヘッドに出自をしつこく訊いたから???
衣類とかも関係あるのかなぁ。ルネの縞々ズボンお気に入りだったから???


24のスキルとは別に思考キャビネットというものがある。これもよくわからず、とりあえず気になるものをつけていた。スキルの付与やレッドスキルがことごとく失敗するとか不穏な効果もあったりするから、自分なりに構築するのがいいのかな。ここでマゾフ主義のも習得したのが共産主義評価に関係あるんだろうな。


メインストーリーは終盤、かなりやばい事態になり主人公も重傷を負ってしまう。この事態は、うまくやれば全員生存できるらしい。ぼくの場合その手前のイベントでも悲惨な結果になっていたのだった…。
キムが死ななくてよかった…ううううキムううううう。
ここで主人公の寄り道に言及されドキッとした。み、見られている…!
このあと事件の真犯人を見つけ、主人公の同僚41分署の面々に迎えられるのだが、そこでキムの最後の評価が語られる。ドキドキした。最後は41分署に戻ることを許されたからこれはバッドエンドではないよ、ね??
キムと相棒になりたい。キムエンドをくれ。


独特のシステム、膨大な情報量、個性的なキャラクターたちに圧倒されて、ぼくは1周目は40時間以上かかってしまった。ゲーム内で9日。かなり地道な捜査をした。教会でディスコエリジウムを完成させたり、読書会に参加したり、呪いの商業地区を探索したりといろいろやった。楽しかった。
現場での検屍とかCSIみたいでワクワクした。遺体のブーツを回収できなかったのが悔やまれる。でも、あれ履いてたらキムにどう思われるんだろう。
途中手に入る主人公の捜査ファイルを詳細に調べてるとアプリコットの香りのするお手紙が出てきて、それを読み続けていたんだけど、気力がぐぐーんと減退して死んだんだよね。そういう不意の死があるから気をつけてほしい。


〜 キムとの思い出 〜
とにかく、キムに嫌われたくない一心で行動した。

でも金の無心のしすぎですごい叱れられた。これも事件には一切関係ない。


とある人に身内の死亡告知をしたときは「うまくやれたじゃないか」と褒めてくれた。キム好きだ、一生一緒にいてくれや。


青年とのエピで「シャツのボタン開けすぎ」って言ったらツボに入ってたキムがかわいい。


ブランコに座って潮が引くのを2人で待ったのもいい思い出。


主人公の名前と経歴が明らかになった時、キムが感心してくれたり、「こんにちは●●(主人公の本名)」と改めて挨拶してくれたりするのはがもう…キム〜!
主人公が前は体育教師だったことが判明するくだりでキムが興奮してたのかわいかった。この過去も最初のアーキタイプで変わる?


ちなみにキムは43歳。


多くの人死にが出てしまったし、心残りがたくさんあるので2周目やってみようかな。
クソガキ クーノと相棒になれるらしいんだけど、それも気になる〜。クーノと話すと気力減退するんだよな。冒頭書いたツイートはきっとクーノのことだと思う。
スキルチェック等なかなか思い通りに進めなかったり、寄り道が楽しすぎてメイン進めなかったりとかなり時間のかかるゲームだけど大変おもしろかった。よく出来てる〜。
キム・キツラギ警部補を好きにならずにはいられない、そういうゲームです。おすすめ!

 

 

 

 にほんブログ村=

 

 

 


| 1/430PAGES | >>