「子供に罵られて主人公死んだ」というとある方のツイート(当時はまだTwitterだった)で興味が湧いて買ったものの、ポケモンやらスプラトゥーン3やらに夢中になって丸1年放置していたディスコエリジウムをやりました。
※エンディングまでのネタバレをしています!
※あくまでぼくのプレイ記で攻略ではないです!
ゲーム開始直後、主人公はパンイチ。ひどい二日酔いで部屋はぐちゃぐちゃ、おまけに自分の名前も身分も何もかもがわからない記憶喪失状態。ほんとにこいつを操作するのかと不安になるスタート。
操作感がちょっと独特でオブジェクトを調べたり、慣れるのに結構時間かかった。何より特徴的なのは知性、精神、肉体、運動能力からなる24種類にも及ぶ主人公の内面でキャラ構成ができること。一番最初に自分のアーキタイプを選択。デフォルトの3種類から選べるのと、自分でカスタムもできる。ぼくはカスタムで知性にちょっと振り、運動能力に特化したおじさんでスタート。(スクショ忘れちゃった)
ぼくから1つ言いたいのは、脳筋はかなり厳しいぞってことです。あとから知性と精神がかなり重要になってくるのでそこが低いとメインストーリーが進めにくい!
レバショールのマルティネーズという地方での殺人事件を解決していくのがメインストーリー。
部屋にあった服を着て、ホテルの部屋を出ると階下には一緒に捜査を担当する57分署の警部補キム・キツラギが待っている。彼は主人公が記憶がないことにも取り乱すことなく柔軟に対応し、捜査中に突飛なことを言い出すおじさんを「彼は錯乱してまして」とフォローしてくれる。
主人公の選択に対してキムのリアクションが入ったりするので、これはキムの評価に繋がるのでは?と察知。キムの顔色を窺いながら選択していくように。本当に軽蔑される選択肢もあるので注意!こまめなクイックセーブをおすすめする。
メインストーリーとは別に様々なサブストーリーがある。タスクのほとんどはメインとは関係のないもの。ぼくは全部やらないといけないのかと思って一生懸命やってた。
タスクにはスキルチェックが関係していて、知性、精神、肉体、運動能力のいずれかのスキルが求められる。チェックに失敗するとしばらくは再挑戦できなかったりする。その間にストーリーが進んでキャラクターたちの配置や境遇が変わるから、二度と挑戦できなかったりも。ぼくはスキルチェックの仕組みを理解するのにDay4くらいまでかかったので(おっそ)、結構な数のタスクを逃した。くやしい〜。
タスクをクリアすると、同じような会話しかできなかったキャラでも選択肢が追加されてたりするからとにかく話すのが大事。
この世界では政治的なイデオロギーが重要になってくる。共産主義者、社会主義者、リベラリストと様々なイデオロギーを選択できる。ぼくはとにかくいろんなイベントを見たくてタスクを熱心に更新していたらイカれた共産主義者で極端なファシストでひどいレイシストになった。そんなつもりは全然なかったのに…。共産主義者の読書会に通い続けたせいだし、共産主義の本をいっぱい読んだせいだね。えーでもレイシストはなぜだ〜。あ、メジャーヘッドに出自をしつこく訊いたから???
衣類とかも関係あるのかなぁ。ルネの縞々ズボンお気に入りだったから???
24のスキルとは別に思考キャビネットというものがある。これもよくわからず、とりあえず気になるものをつけていた。スキルの付与やレッドスキルがことごとく失敗するとか不穏な効果もあったりするから、自分なりに構築するのがいいのかな。ここでマゾフ主義のも習得したのが共産主義評価に関係あるんだろうな。
メインストーリーは終盤、かなりやばい事態になり主人公も重傷を負ってしまう。この事態は、うまくやれば全員生存できるらしい。ぼくの場合その手前のイベントでも悲惨な結果になっていたのだった…。
キムが死ななくてよかった…ううううキムううううう。
ここで主人公の寄り道に言及されドキッとした。み、見られている…!
このあと事件の真犯人を見つけ、主人公の同僚41分署の面々に迎えられるのだが、そこでキムの最後の評価が語られる。ドキドキした。最後は41分署に戻ることを許されたからこれはバッドエンドではないよ、ね??
キムと相棒になりたい。キムエンドをくれ。
独特のシステム、膨大な情報量、個性的なキャラクターたちに圧倒されて、ぼくは1周目は40時間以上かかってしまった。ゲーム内で9日。かなり地道な捜査をした。教会でディスコエリジウムを完成させたり、読書会に参加したり、呪いの商業地区を探索したりといろいろやった。楽しかった。
現場での検屍とかCSIみたいでワクワクした。遺体のブーツを回収できなかったのが悔やまれる。でも、あれ履いてたらキムにどう思われるんだろう。
途中手に入る主人公の捜査ファイルを詳細に調べてるとアプリコットの香りのするお手紙が出てきて、それを読み続けていたんだけど、気力がぐぐーんと減退して死んだんだよね。そういう不意の死があるから気をつけてほしい。
〜 キムとの思い出 〜
とにかく、キムに嫌われたくない一心で行動した。
でも金の無心のしすぎですごい叱れられた。これも事件には一切関係ない。
とある人に身内の死亡告知をしたときは「うまくやれたじゃないか」と褒めてくれた。キム好きだ、一生一緒にいてくれや。
青年とのエピで「シャツのボタン開けすぎ」って言ったらツボに入ってたキムがかわいい。
ブランコに座って潮が引くのを2人で待ったのもいい思い出。
主人公の名前と経歴が明らかになった時、キムが感心してくれたり、「こんにちは●●(主人公の本名)」と改めて挨拶してくれたりするのはがもう…キム〜!
主人公が前は体育教師だったことが判明するくだりでキムが興奮してたのかわいかった。この過去も最初のアーキタイプで変わる?
ちなみにキムは43歳。
多くの人死にが出てしまったし、心残りがたくさんあるので2周目やってみようかな。
クソガキ クーノと相棒になれるらしいんだけど、それも気になる〜。クーノと話すと気力減退するんだよな。冒頭書いたツイートはきっとクーノのことだと思う。
スキルチェック等なかなか思い通りに進めなかったり、寄り道が楽しすぎてメイン進めなかったりとかなり時間のかかるゲームだけど大変おもしろかった。よく出来てる〜。
キム・キツラギ警部補を好きにならずにはいられない、そういうゲームです。おすすめ!