12月11日


前回はJR・相鉄直通列車をメインに、
全線完乗した「乗り鉄編」でした。


でも、やはり乗りつぶすだけでは
面白くないというか印象が残らないので、

どこか寄り道するとこはないかと
グーグルさんの写真で見てみますが、

東名や保土ヶ谷バイパスを走ればわかりますが、
元々は丘陵地帯ですが、家がびっしりと。

完全に横浜市のベッドタウン化してます。
その中で、よくよく見てみると厚木基地に向かって

廃線跡らしき引き込み線があるではありませんか。
しかも「相模大塚」からそんなに遠くありませんので

歩くには丁度よさそうです。
そんな感じで「相模大塚の引き込み線を歩鉄」することに。



実はこの線、厚木基地への燃料輸送線だった路線で、
かなり有名だったのでした。

(私は小田急から分かれてたと勘違いしてました)


相鉄の貨物線とあった写真を見れば
レールに架線も残ってる廃線跡としてはAランクです。


しかも駅のはずれまで引き上げ線があり、
列車はスイッチバックで引き込み線に入ってたとか。


そんな興味深いところを見ないで行ってしまうのは
もったいないというわけで線路跡をたどりました。


確かに駅を出て最初の踏切に使われてない
レールが1線。先に見える住宅の前まで続いています。
その引き上げ線は奥の民家の手前で終わってます。

すぐそばに道はありませんが、反対側の線路に沿った
道で観察することができます。



引き込み線は踏切のとこで分かれて、
住宅の裏側を通って行ってました。
右に別れて行く線路が厚木基地への引き込み線跡です。

踏切のとこが封鎖されていましたので、
線路に一番近い道を回り道して進みました。


「厚木街道」との踏切から先は線路に沿って歩くことができました。
どの踏切もまだ埋められることなく痕跡がしっまり残っていました。


警報機の台座の跡か?


東名高速をオーバーパスするところは

道路が「大和5号橋」、廃線跡が「大和6号橋」と
別になっており、併用橋ではないようです。




東名はさすがに交通量が多かったです。
この場所なら休日の上り線の大渋滞が壮観でしょう。


そのまま道なりに線路沿いを歩いて行くと、
道路はT字路で終わっており、その先は「国有地」と

なっており、防衛局の土地のようです。
線路は厚木基地のフェンスのとこまで続いてます。



線路を超えて公道か私道かわからないグレーゾーンの
道を進むと、フェンスの所で右に曲がっており、

線路はそこで終わっていました。
引き込み線は厚木基地内では消滅してました。





基地内は場所の性格上撮影は自粛しました。


「街中の廃線跡」を感じることができる、
貴重な物件ですが、いつ撤去されるかわからない雰囲気です。


ひとしきり眺めて同じ道を駅まで戻りました。

しかし、ここもなかなかDeepな所で、
駅横にある看板建築でトタンの教会が異彩を放っています。


(しかしこのMac、Appieのくせに「きょうかい」をちゃんと変換しないのはどういうこと?)


無駄に広い駅前広場に加えて空き地が目立ち、
再開発に頓挫した典型的な郊外の雰囲気が。




厚木街道に出る道や街道側には
「昭和テイスト」の場末な飲み屋が数件連なってます。


1000円のお宝自販機やマウンテンデューの
入ってるデフレ自販機もあってなかなか味があります。



北側にはだいぶ歩きますがR246のところは
釣りもできる引地川の水源の森である「泉の森」が。


住宅地に囲まれた水源の森ということからも、
この辺りはもともと自然たっぷりの場所で

あることが推測できます。


前回書きましたが、この傾向は多摩ニュータウンを
彷彿させるいずみ野線の方が顕著なので、

多摩都市モノレールを超える戦闘力の、
市営地下鉄ブルーラインを絡めて歩くと面白そうです。