3月23日


「佐野ラーメン」で有名な佐野から山の方に
意味ありげに突き出した「葛生」という

ドン詰まりの駅があります。
周囲に観光地もない存在が不思議な駅。





場所的におそらく貨物のためと想像できます。
実際、石灰石輸送のための路線だったようです。


地図で見ると山に分け入るように
入って行く路線なので、吾野のようなところを

想像してましたが、実際は石灰石工場は多いですが、
横瀬のような山麓の駅でした。


路線が引かれて長い間、周囲で生産される
石灰石輸送の路線でしたが、例によって貨物は廃止。


今はワンマン2両の電車が1時間に1本走る
超ローカル線。それでも終点の葛生は

有人駅。しかし、貨物輸送があった時代の
遺構ともいえる広い構内が残っています。





しかし、敷地の半分はソーラー発電所になってました。


そんな小駅ですが、特急りょうもうが1往復あります。
しかし上り浅草行きが朝8時代、葛生行きは夜の22時代という

完全なビジネスダイヤです。


両毛線で佐野まで行き、館林からきた東武電車に乗りました。
のんびりペースの電車は地方のローカル民鉄の旅みたいです。


割と家が切れないので、
休日のせいもあって結構な乗りでした。

山々が両側に迫ってきて、佐野から17分で終点葛生。
ホーム一面の小ぶりな駅。線路は先に続いてますが、

構内の外でキレてます。
その先も貨物輸送時代の廃線跡がはっきりわかります。



構内外れの小道を渡る橋台跡は
なんと複々線。昔はさぞ多くの貨物列車があったのでしょう。


架線柱があったり、切れた架線が
なんか痛々しいです。



休日だったのでダンプは少なかったですが、
R299同様、平日は「ダンプ街道」となるのでしょう。


ヤードがあったと思われる広い敷地は、
住友大阪セメントの駐車場になっていました。


本当に横瀬みたいだなと思って、
廃線跡というか敷地の跡をたどって行くと、

その先に続いていました。


行けるところまでとたどって行くと、
葛生の街が石灰石とセメント工場だけでは

なかったことを知ることになり、
その日の計画がバラバラになってしまうのでした。



続きます☆