みなさん、こんにちは！！
戸建売却職人の「田中 太郎」です。
今日は「一度出した価格は上げられない？」について書いて行きます。
先日戸建住宅の売却活動を始めて３ヶ月が経とうとする方から、「価格を上げて売却をしたいのですが出来ますか？」という相談を受けました。
その理由としては、今売却を依頼している会社では結果が出ておらず、価格を上げて他の会社に依頼したらどうか？というお話でした。
（当社のエリア外の方からの相談でした）
私は相談者に対し即答でお伝えしたのは、一度市場に出した情報は余程の理由がないと受け入れられない旨を伝えました。
その余程の理由とはどの様な理由か？
ひとつの理由は「リフォーム工事を済ませている」ことになります。
購入者が本来掛かる費用が掛からなくなる訳ですので、購入希望者としては良い条件となります。
しかしその方は、現況は何も変わらない状態で、価格を上げて売却活動をしたいとの事でした。
では市場はその様な物件をどの様に見るでしょう？？？
まず当時売却を依頼されていた会社は必ず「レインズ」に情報を登録し、他の会社にもその物件情報を公開しています。
通常、どの営業マンでも自身のエリアであれば２ヶ月間でその情報が公開されていることは知ることとなります。
それなのにその情報が他の会社から、しかも価格が上がった状態で情報が公開されたらどうでしょう？
今現在の価格で何の引き合いが無いのに、価格を上げることで今以上の引合いが来るでしょうか？
３ヶ月経過するのに売却が出来ていない・・・・・。
この場合は市場が求めている価格よりその物件が高いと感じられている場合が往々としてあります。
そのため、クラッチ合わせの様に価格は下げていくのが売却活動のセオリーとなります。
また３ヶ月の間、どの位引き合いがあったか？の問いにも、ほとんど無かったとのこと・・・・・。
この状況で価格を上げて、購入希望者が増えるとは考えにくいのでは？とお話をしました。
早く、高く売却したい・・・・・。
それは売却を考えている方みなさんが考え願い思っていることです。
私はその相談者の方に、売却依頼をする会社を変えて価格を上げて売却活動を行なっても、高い確率で売却活動期間が長くなるだけで、場合によっては売却時期を逃す可能性がありますよとお伝えしました。
価格を上げて売却を引き受ける会社はたくさんあると思います。
買取ではない限り、売却依頼を受ける会社は何のリスクも無いため、喜んで受けてくれるでしょう。
しかし早期に成約になるか？というとそれは別の話で、中には売却希望者からの物件情報を集め、売却依頼を受けるのを専門にしている方もいらしゃいます。
その方は売却できようができまいがあまり関係の無いコレクターの営業マンがいるのです（これは皮肉です）
一度市場に出した価格に責任を持つ・・・・・。
これは売主としての責任で、依頼した会社が勝手に決めた価格等といった言い訳は、市場では全く通用しないこともお伝えしました。
少し厳しい言葉かもしれませんが、購入希望者はみなさん情報収集をしっかりと行なっているので、小手先の理屈では相手にされないことを承知しておいて下さい。
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