KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

東洋の魔女

 大河ドラマいだてん〜東京オリムピック噺〜」を観ていたら、最後の紀行コーナーで、「挑戦」という短編映画が紹介されていた。この映画は東洋の魔女と呼ばれたニチボー貝塚女子バレーボールチームを題材にしている。

 

 1964年にカンヌ映画祭短編部門グランプリ作品となった。渋谷瑛子監督がYouTubeのチャンネルを持っていて、ありがたいことに全編公表してくれている。


挑戦ー1964年カンヌ映画祭短編部門グランプリ作品


 なにゆえブログのカテゴリーを”昭和レトロな建物”にしたのかというと、この映画のおもな舞台になっている体育館が、まさにレトロそのものだったからである。この体育館は、2016年まで現存していたそうだ。

 

 いまでは考えられないが、平日は朝6時に起きて8時から仕事、16時半に仕事を終えて日付が変わる直前まで練習。日曜日も練習。1964年の東京オリンピックで金メダルを獲った日本代表選手12人のうち、10人がニチボー貝塚所属である。

 

 練習自体もハードで、しまいには選手が監督につかみかかる始末である。それだけ大松博文監督も選手たちも本気だったのだ。こういういわゆる根性論に基づいた練習を美化してはいけないが。ただただ映像から映し出される迫力はすごい。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。