疲れたら来いよ | 左桜(ささくら) の 小粋な トス

左桜(ささくら) の 小粋な トス

~ 二十面相が残した 玉虫色の置き手紙 ~

珍しく、小6長男が塾を休んだ。

数ヶ月前から 急浮上してきた 新規 志望校。
その学校説明会に、家族全員で参加する為。

家族4人で電車に乗って出掛けるのも、滅多にない機会で、寂しがり屋の小3次男は とても楽しそうにしていた。

長男が何度チャレンジしても、第一志望校の合格偏差値に程遠い状況下、日能研の先生が紹介してくれた一つの中学校。

今までは、ノーマークだったが、
触れれば触れる程、そっと 寄り添って来るような印象。


学校説明会は、チャペルで。

開始を待つ会場で、奏者による パイプオルガンの演奏…


「疲れているんだろ…」


そう 語りかけて来るような、絶妙な旋律と音量…

目蓋を落として、聞き入っている自分がいる。

染みる…

先生方、卒業生の飾らない 生の声を 色々と聞いているうちに、当校の計り知れない 懐の深さを体感させてもらった。

説明会、校舎見学を終えて、
家族一同、感じたのは、


「出会えて、本当に良かった学校」


アンケートに応えて、住所を記載すると、クリスマスカードが送られて来る模様。

殺伐とした受験戦争の中に、安堵を謳ってくれるような優しい空間…

長男としても、
圏外から 志望順位が一気にトップクラスに浮上。

彼の 持ち偏差値から判断して、実力相応校。
キャンパスも広く、文武両道 志せる環境で、進学率も着々と上がっている模様。

それでいて、ガツガツしていない。
伸び伸びと、「来る者拒まず、去る者追わず」の達観した構えのような…

何だろう。
ミッション育ちの自分ながら、
そこから脱線しかかった身でありながら、

どこか懐かしい感覚…

そして、子供の未来をイメージした時に、遥かなる可能性を感じた。

愛する家族と、
ここで、この時間を共有出来たことに、深く感謝。