世紀が揺れる 最後の朝食 | 左桜(ささくら) の 小粋な トス

左桜(ささくら) の 小粋な トス

~ 二十面相が残した 玉虫色の置き手紙 ~

毎週末、恒例の「坂500m競走」。
 
長男が3歳の時、何気なく一緒に走り始めてから、いつの間にか 約10年。
陸上部で鍛え続けている中1長男に、初めて、私は、5秒差をつけられ、負けを認めた。
 
とうとう、私を超えた。
 
時代の変遷を感じながら、
そのまま、小4次男も含めて 男三人、いつものレストランへ。
 
毎週、早朝、思い切り スポーツをして汗を流し、そのまま、一番客として飛び込んで、食事をし、そこから受験勉強をさせてもらい、そして、また食事して…
 
ここにお世話になり続けて、約3〜4年。
 
コロナに抗って、懸命に営業してくれていたが、とうとう「閉店」を迎えることに。
 
長男「ああ、いよいよ、最後か…」
次男「考えたくないよ…」
 
我が家にとって、血液の一部。
こんな日が、もう来るなんて。
 
今まで、幾多の進化の時間を共有させてくれて、
今まで、未熟な我々をずっと見守ってくれて、
 
ありがとう。

 

店の形は無くなっても、
我々の心身の中で、熱い血液のビートを刻み続けておくれ。