江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

NEWS江戸川区教組 No.1908

2019-11-03 | 江戸川区教組
           自らの労働条件は自らの手で!教え子を再び戦場に送るな!日教組・東京教組と共に闘おう! 
 NEWS 江戸川区教組
     2019.10.29 No.1908 江戸川区教職員組合(江戸川区中央3-7-11-102江戸川区平和運動センター)


[教職員も子どもたちも飽和状態!]
▼秋は様々な行事で、各職場とも多忙を極めているのではないでしょうか。
ある職場では、学芸会、学芸会に併せた展示、〇〇運動会、研究授業、校外学習、体育大会と行事が続き、それらを強化するために、
本来休息をとるための児童の休み時間は、補充的時間に使われているということでした。
学校現場は、教員の過重労働だけでなく、児童・生徒の学習や生活、健康も過重な期待に押しつぶされそうです。
働き方改革には教職員の仕事の効率化が必要と言われ、職場での定時退勤日を守ることや週45時間を超えた超過勤務をしないように
努力をすることが求められていす。

しかし、前述の通り、現実は、仕事の量は減っていません。むしろ増えています。
日常の多忙さに加え、「道徳の教科化で絶対授業をつぶしてはならない」「英語教育の充実」「プログラミング教育の推進」
「特別支援教育の充実(学校生活支援シート・連携型個別指導計画の作成、校内委員会や校内判定委員会開催等)」「オリパラ教育」
「学力向上の為の補習授業」「学力向上」「体力向上」etc仕事の増加は多岐にわたっています。
マニュアルがあるわけではないのですから、一からつくっていかなくてはならないものも多いです。
それらがどれだけ時間を要するか、授業も様々な業務もこなしながらやるのに、空き時間は限りなく0(ゼロ)に近いのです。

一方で、働き方改革で会議が減らされ、協議する時間もありません。
個人に任せれば他の人の仕事は増えませんが、教育のあり方として果たしてこれでいいのでしょうか。
無駄と言われている会議は、本当に無駄なことでしょうか。  
私たち教職員も子どもたちも飽和状態だということを、国は、行政は、認識すべきです。


[教育にお金を出さない働き方改革は茶番劇!]
▼2019年1月に中教審は「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制構築のための学校における働き方改革に関する
総合的な方策について」を答申しました。
答申は「志ある教師の過労死の事態は決してあってはならない」として、「勤務時間管理の徹底と上限ガイドライン」
「労働安全管理の必要性」「教職員一人ひとりの意識改革」の促進を求めています。

しかし、何故、過労死という事態がおきているか、勤務時間の管理の問題なのか!教職員の意識改革で何とかなる問題か!…
過重労働をせざるを得ない状況をつくっているのは何か、中学校の部活動が大きくクローズアップされているが、
現場では中学校からも小学校からも、マスコミや国の論議に上がってこない状況が悲鳴のように聞こえてくるのに、
そこには、耳を傾けることはなく、本気で取り組もうとする姿勢は、私たちには見えません。
怒りしかありません。

働き方改革を個人の努力に、又、行政や管理職の勤務時間管理や労働安全管理にすりかえて、国は何をしたか!
日本が危ないと言って防衛には膨大なお金をかけ、未来を担う子供たちの教育にはわずかな出資で、お茶を濁しているではないか!
教育にお金をかけない事こそが、日本の未来を危なくしているというのに!


[江戸川区教委と交渉!]
▼江戸川区教組は、現場の声をできるだけ行政に伝えようと、10月21日(月)江戸川区教委と「働き方改革」に関する交渉をしました。
今回は、私たちの声を伝えるというより、9月から始まった働き方改革に関する運用で、
区教委は学校現場の状況をどのように把握されているかを伺う為の申し入れをしました。
以下、簡単に報告します。

<区教委の話>

・働き方改革の運用状況について
一言で言えば、1ヶ月を過ぎ、各学校の勤務状況を把握している段階で、まだ集計がまとまっておらず、
 今後、把握できた段階で伝えたい。現場の先生方の声をアンケートでとるといったことはしない。
 (※江戸川区教組の方で、今後再度現場の声を届けるよう、アンケートを取りたいと考えています)
 留守番電話等、まずはやってみてのことで、今後、よりよい方法があればと思うがなかなか難しい。
・オリパラについては、国も都もお金を出さず、集合場所も制限され、区教委としても困っている。
区教委から都教委に対して言ってはいるが 児童の安全面や健康面も含め担当者は頭を痛めている。


[組合に入って、一緒に声をあげていきましょう!]
▼筆者は思います。管理職も区も都も、国に対して、国がやるべきことを各行政に押し付けていることを怒るべきです。
1学級40人という世界でも類を見ない集団授業!そして、机でいっぱいいっぱい、身動きも取れない教室に最新の機器だけを入れ込んで、
朝早くから夕方近くまで続く授業!
こんな授業をさせておいて、何が「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築」ですか!いい加減にしてほしい!
美辞麗句を並べた空虚な言葉は、いらない!中教審、文科省、安倍首相等々は、どれだけ学校現場に赴き、現場の教師の声を聞いたでしょうか。
裁判で叩かれ、重い腰をあげて出されたものは、現場の教職員の首を絞めるものばかりです。
わずかなお金で、印刷をする人を雇ったり、支援員を入れたり…、それでは、抜本的な改革にはつながっていません。


▼組合は、皆さんの声を区教委や都教委、文科省に届ける努力をしています。
 しかし、今、組合員は減少しており、皆さんの力を求めています。
組合に入って一緒に声をあげていきませんか。
このままだとブラック化は進みます! 


 <江戸川区教組の当面の予定>
 ○分会代表者会 11月1日(金) 18時~  タワーホール船堀306号室  
〇区教委交渉  11月上旬  異動について
〇執行委員会  11月26日(火) 18時~   江戸川区平和運動センターにて
<その他の要請行動>
〇朝鮮幼稚園はずしにNO!すべての幼児に教育・保育の権利を 11.2全国集会
   11月2日(土)13:00~14:30~デモ~15:30 日比谷公園野外音楽堂
〇安倍改憲発議阻止!辺野古新基地建設やめろ!東北アジアに平和と友好を!11.3国会前大行動
   11月3日(日)14:00~15:30  国会議事堂正門前 従来通り憲政記念館前に展開
〇東京地公労秋闘争都庁前総決起集会
   11月8日(金)16:30~   都庁ふれあいモール(第一庁舎と第二庁舎の間)


<相談がある方や組合に入る方は、下記Emailに連絡下さい>
Email:edogawa.kyoikubunka.s2012@gmail.com
 

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