江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

政権批判と地域の日常ー4(緑地が崩され住宅地に)

2020-02-08 | 随想
地域自治会の役員になって3年が過ぎようとしている。
私にこの役を振ってきた前任者は、「2年務めれば子育てがひと段落する◯◯さんがやってくれると思いますから…」と言ってたが、現実には私自身がその方にお願いするしかなかった。
年に数回しか会う機会のないような方に、突然そんな話をする度胸は私にはなかった。

そういうこともあって、「面倒なことも多々あるが、役員だからこそ可能なこともある」と考えるようになっていった。

先に紹介した月例の理事会での論議も時には面白いことがあるが、昨年から入居が始まった新しい住宅地の住人たちとのコミュニケーションが興味深い。



ここは、この辺りでは貴重な緑が繁る小高い緑地だったが、地主の相続に絡む土地売却で丘を崩して更地になってしまった所である。
松や竹の林が中心だったが、梅や桃や桜の木まで植えてあった場所だけに地域の人々は一様に残念がっていた所でもある。

「市に買い取らせる運動をする以外にこの緑地は守れない」と自治会員でもある仲間と話したこともあるが、事態が大きく進行している過程でやっと宅地造成の事実が分かった次第だ。

かつては、各地で緑地保護の市民運動がしばしば起こりメディアも取り上げていたが、最近はあまり耳にしなくなった。
しかし、こうした運動を起こして継続させるには、周辺住民の多くが共通の思いと切実感を持たなければ容易でないことを知っていたし、今回の件であらためて実感したのである。
社会運動は主体的に民主主義を実践する重要なものだが、その位置に立つまでには様々な困難にぶつかるのだろう…。


さて、緑地は守れなかったものの、そこに建てられた新しい住宅には希望を持って移り住む人々であった。
この人たちと繋がり合っていこう!
緑の代わりに人との関わりで豊かになっていこう!

幸いにして、私はこの区域の担当理事である。
まず、入居者の方に自治会に加入してもらうことから始めなければならなかった。


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