つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

家族の課題

2019年10月14日 | 学習ノート3
次のお話です。

「子どもの傷つきとその後の成長」 より
  増沢高氏
  (子どもの虹情報研修センター 研修部長)
  2015年6月の講演
  (前記事より1年少々新しくなりました)


ここ20年近くの、
児童相談所における児童虐待対応件数の推移
死亡事例件数等のお話の後、
虐待を受けた子どもの愛着をめぐる
家族の課題、子どもの課題が話されました。


まず、「家族の課題」について


1 家族構造が複雑、不安定
①複数の離婚再婚、同居別居
②度重なる転居、居所不明、
 住民票がない等
③離別や転居等に対する子どもへの
 フォローのなさ

2 貧困
①相対的貧困率
(その国の文化・生活水準との比較による困窮状態)
 子どもがいる世帯の貧困率:
  16.3%(厚労省2012年)
②母子家庭の貧困
 ひとり親家庭の貧困率:
  54.6%(厚労省2012年)
③福祉サービスを受けていない母子
 情報が届いていない
 サービスを受けることの負い目
 自尊心の低下と社会に対する不信

3 家族機能の課題
①生活維持機能
 生活リズム、食事、入浴、
 睡眠、掃除、衛生管理等
②子育て機能
 子供の年齢に即した対応、しつけ、
 必要な環境(遊びの場、玩具)などがない。
 ex.乳児が泣いても応答しない
③安心と癒しの機能
 家庭内が、安心でき、心身を休める
 場となりえていない。
 ex.父親の暴力が怖くて
   常に緊張し委縮している。
 ex.母親が精神疾患のため過剰に気遣い

4 不適切なモデル、
  ゆがんだ家庭内価値観や文化
①支配性、暴力
 支配的人間関係、DV
②健康な生活者としてのモデルのなさ
③歪んだバウンダリー感覚
   (人との心の境界線)
④逸脱行為のモデル
 盗み、徘徊、喫煙、飲酒、
 児童ポルノ、売春、覚せい剤 他


まとめ
〇養育上の課題として
・頼るべき大人の不在
 応答的かかわりの乏しさ
・不適切な養育環境
 不適切な大人のモデル
・一貫性、連続性が保てない環境
・逆境的体験(心的外傷体験や喪失体験)
 の繰り返し


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『「家族」って、、』

『子どもにとって、すごい大事なんだね』

そうだね。

(2019年8月上旬 夜 フローリングに寝そべるマリン)




この度の台風19号は、広い範囲に、
大変な被害をもたらしていきました。
雨、水、川、堤防・・
当たり前にあるものの
バランスが崩れた時の恐ろしさを痛感いたします。

被災された方々に
心よりお見舞い申し上げます。










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