今回のお題。
「パニッシャー」「ジョン・ウィック」「デス・ウィッシュ」系のリベンジ・アクション映画です。
違うのは”元”は普通のママだった・・・って事。
「Peppermint」(2018年製作/邦題:「ライリーノース 復讐の女神」)
3年前にベン・アフレックと離婚したジェニファー・ガーナ―が主演、監督は映画「96時間」「パリより愛をこめて」のピエール・モレルがメガホンを取りました。
■データ
監督=ピエール・モレル
脚本=チャド・セント・ジョン
製作=トム・ローゼンバーグ、ゲイリー・ルチェッシ。リチャード・S・ライト
製作総指揮=デヴィッド・カーン、ジェームズ・マクウエィド、レニー・タブ、クリストファー・タフィン
出演=ジェニファー・ガーナ―、ジョン・ギャラガー・Jr、ジョン・オースティン、メソッド・マンetc
製作費=$25,000,000
興行収入=$53,818,723
■超・簡単なあらすじ
場所は5年前のロサンゼルス。
娘の誕生日を祝う日、母であるライリー(ジェニファー・ガーナ―)は会社の上司から残業を命じられてしまいます。
急いで仕事をかたずけ、帰路につくライリー。
自宅に着くと娘の友達は誰も来ておらず、夫クリスと娘カーリーの2人だけだでした。
娘に事情を聴くと…とある同級生が(誕生会と同じ)今日、パーティーを開いた為に友達はそちらに行ってしまった・・・との事。
気を取り直し、家族水入らずで娘の誕生日を祝うために遊園地へ行き外食する事にします。
観覧車に乗り終え、売店でペパーミントアイスクリームを買い美味しそうに頬張る娘と夫・・・。
ライリーは紙ナプキンを取りに売店へ戻ります。
次の瞬間、幸せな風景が一変してしまいます。
不審な車が近づいてきたと思った瞬間、窓があき娘と夫に向けてマシンガンを発砲を始めました。
倒れ込む二人に駆け寄ったライリーも被弾してしまいます。
夫と娘は死亡、ライリーは重症を負いました。
銃撃の前、夫のクリスは友人であるミッキーと電話で話していました。
ミッキーはギャングから金を奪う計画を持ち掛けますがクリスは断りました。
その後、ギャングに捕まったミッキーの電話履歴からクリスが浮上、敵だと思い込んだギャングが刺客を送ったのでした。
その後、容疑者は釈放された挙句に証拠不十分で不起訴、自分自身も法廷で精神疾患扱いを受けてしまいます。
怒りと悲しみがMAXとなったライリーは「法に任せておけない」と自分自身でケリをつける事を決意。
勤務先から5万ドルを横領し忽然とLAから消えてしまいました。
それから5年=現在、再びライリーがLAに帰ってきました。
娘と夫、そしてライリーから幸せを奪った全ての者へ復讐する為に・・・。
・・・・・ここまでが序盤のくだりです。
■登場銃火器
メアリーが使用する銃火器は主にこんな感じ・・・。
●GLOCK26
○SIG-Sauer P229
○Honey Badger SBR
○Kel-Tec KSG 12ge
○MP5-K
■総評
話のくだり(家族が殺されて自身が処刑人となり悪へ復讐する)はマーベルの「パニッシャー」そのもの。
但し「パニッシャー」の主人公フランクは軍人であるのに対し、今作のライリーは素人も素人。
ただのママであります。
女版「デス・ウィッシュ」であるジョディ・フォスター主演の「ブレイブ・ワン」にも近いかな?とも思ったが、甘い甘い。
「ブレイブ・ワン」のジョディは拳銃を買っただけ・・・だがこちらは横領したお金を使い国外へ飛び、肉体改造・格闘技・銃火器トレーニングと殺しの訓練をみっちりと積む・・・という念の入れよう。
(ちなみにどの様な訓練を受けたかは途中経緯は描かれていないので想像である)
中年のママがたった5年の訓練を積んだ位でここまで強くなれるのか?・・・現実的には無理だと思いますがそこは映画!
キレのあるジェニファー・ガーナ―のアクションに免じて許してくださいな。
それと「96時間」もそうでしが、フランス人監督の作品の多くは、アメリカ人の監督したアクション映画より作風に影があるというか何というか・・・独特のダーク感、雰囲気がありますね。
ちなみにラストは「ジョン・ウィック」よろしく次回作を匂わせながらの「Fin」でしたが・・・・・
どうなんでしょ?
最後に点数は・・・70点。
理由は「エレクトラ」が好きだから。
では♪