僕は森田療法より認知行動療法の方が再発する恐れが少ないと思っています。

ですので取り組むなら認知行動療法で治療していくことをオススメしたいです^^

森田療法は、辛くてもとにかく行動してみなさいと説いています。


電車恐怖症の人の例をもとに、ざっくり森田療法のやり方について説明すると、


とりあえず恐くても電車に乗ってみよう!

恐くて周り見渡せないなぁ…。でも他人が自分のことをどんな顔をして見ているのか見渡して確認してみよう。
→あれ?みんな別に自分の顔なんて見てこないなぁ…じゃあ別に大丈夫か。次から普通に電車は乗れるかな。(森田療法ではここで解決とされる)

 

実際にやってみて現実を知ることで、自分が考えていたよりも現実は難しくなかったことを知って安心しなさい、というのが森田療法の考えです。


でもこれだと、そもそもなぜ人前に出るだけで顔が赤くなるほど過度に緊張してしまうのか、根本的な原因がわからないと僕は思うんです。

 

 次は認知行動療法のやり方を同じ例をもとにざっくり説明します。


→認知行動療法的アプローチ

①とりあえず恐くても電車に乗ってみよう!

→あれ?みんな別に自分の顔なんて見てこないなぁ…じゃあ大丈夫か(森田療法ではここで解決とされる)

②でもなぜ電車に乗ると顔が赤くなるんだろう?(原因を突き止める)

→人前だとすごく緊張してしまうからかもしれない。

③なんでこんなに緊張してしまうのだろう?(さらに原因を突き止める)

→自分のことが変だと思われている気がするからかも。

④じゃあなんで他人に見られると変だと思われている気がしてしまうのだろう?(さらに原因を掘り下げる)

 →今までの人生で人に受け入れられなかったことが多かったから、他人に恐怖心があるのかもしれない。学生 時代はあまり友達もできなかったし、ずっと人間関係が苦手でここまで生きてきちゃったからなぁ。今でも初 対面の人とかと全然うまく話せないし。

⑤じゃあなんで自分にはあまり友達ができなかったんだろう?(さらに原因究明)

 →自分から話しかけたり、親切にしてあげたりすることが少なかったからあまり友人ができなかったのかもしれない。

⑥じゃあ今度から自分から積極的に話しかけたり、親切にしたりしてみよう。(実際にやってみて確かめる。)

 →自分から積極的にやっていたら段々声をかけてくれる人が多くなってきた。他人とうまくやっていくにはまず自分自身を変えなければいけなかったんだな。他人のことを恐がっているんじゃなくて、相手の警戒心や不安を取り除いてあげられるようにこっちから親切にしたり、話しかけてあげたりすることが大事なんだ。

 →自分は別に生まれ持って人に受け入れられないような人間ではなかったんだ。やるべきことをやれば普通に受け入れられる人間なんだな。(間違った信念を改めることに成功)

→なんだか他人への恐怖心や過度な不信感が減ったから電車に乗った時に人に見られても、あんまり緊張しなくなってきた。(認知行動療法的解決)

 

 

認知行動療法なら上に書いたように、根本的な原因まで解明することができます。

そして、原因がわかれば対策も自ずと浮かんでくるものです。

あとは自分で立てた対策を実行するために少しずつ頑張っていくだけです^^


例えば、⑥で立てた対策のように、人に自分から話しかけたりするのっていきなりはできないですよね。

それをするために、初対面の人にはどうゆうことを話したら会話が続くのか勉強したり、実際に試してみたりしていきます。

最初はうまくできないので、恥をかきながらやっていくことになるのが大変ですが、少しずつできるようになって成功体験が増えていくと段々自分に自信がついてくるんです^^



認知行動療法をやって治療していく際に、上記の④、⑤、⑥はすこし難しいです。

もしかしてこうなんじゃないか?と思ったら、それが本当にそうなのかやって確かめてみる。それを繰り返していくので、上記の例では⑥でやっと行動していますが、実際にやるときは④,⑤,⑥を同時進行しながらやっていくことになります。