申し込んだのはVenice Simplon-Orient-Express(VSOE)をはじめとして豪華な旅を企画する観光業者のオリエント・エクスプレス・ホテルズという会社(現在のベルモンド)の The British Pullman英国日帰りツアーの中の "The Golden Age of Travel"、ロンドン・ヴィクトリア駅を12時15分に出発、16時10分に到着するもので、列車は客車が11両もあり定員252名、ほぼ満席だったと思います。
注) オリエント・エクスプレス・ホテルズという会社は2014年3月10日にBelmond ベルモンドという会社に生まれ変わったのだそうです。
ちなみにお値段は、当時ふたりで日本円にして約105,000円でした。ベルモンドの公式HPを調べたところ、今度の11月1日金曜日に予定されている同じコースが680ポンドです。日本円にして約95,000円ですね!
British Pullman ブリティッシュ・プルマンについてはこちらの公式HPにあります。
ヴィクトリア駅の正面から向かって一番左、2番線のプラットフォームにVSOEのチェックインカウンターがあります。
遠くからよく聞こえた陽気なブラスの音はここで演奏されているものとわかりました。この左手の部屋でチェックインし、皆座って温かい飲み物をいただいて待ちます。
そうこうするうちに列車がようやくヴィクトリア駅の2番線に入ってきて停車しました。さぁ、Clan Line という機関車の写真を撮らなくちゃ!と何人もの人たちがプラットフォームの一番先まで早足で向かうのに加わりました。そうして撮ったのが上の写真です。
ちょうど機関室の写真を撮っていたら、そこにいたスタッフに「乗ってみる?」と声を掛けられたので、こっくり。すると2人の男性が私を抱え上げてくれました。
素敵な機関士さん!
石炭をくべている中は溶鉱炉のよう。
笑顔も素敵!
機器も撮ってしまいました。
それでは出発進行~~~!コースは以下の通りです。
さて、イギリスは鉄道発祥の地でボランティアによって維持される保存鉄道が多くあるお国柄ですから、鉄道オタクが多いとは思っていましたが、「乗り鉄」も「撮り鉄」もこれほどいるとは思いませんでした。
今回、列車を牽引した機関車は No 35028 “Clan Line”という蒸気機関車で、Merchant Navy Locomotive Preservation Societyという団体によって維持されています。そういえば通過する駅のホームごとに、カメラを構えた人たちが何人もいましたっけ。それですから、ついこの間私たちが乗ったまさに3月22日金曜日のその列車を捉えた動画が既にYoutube にアップされていて、驚くと共に思い切り納得しました。
それでは客車のご紹介。乗ったのはルシル号 Lucille、1928年に英国で建造された定員24名のパーラー車です。数箇所で使われ、一旦保存されていたものをVSOE社が買収したそうです。
指定されたルシル Lucille という車両はうしろから3両目でした。
内装はこんな感じです。
シャンパンやワインをいただいていると、昼からアルコールなんて結婚式か花見か飛行機くらいだわ、などと思いながら引き続きお料理をいただきます。
テリーヌから私が前もって苦手と伝えておいたパプリカは抜いてありました(笑)。
「ぽっぽー」という汽笛を聴きながらのランチは格別です。以前乗ったNorthern Belle のバッジを付けていた夫。副支配人から今度は British Pullman のバッジをプレゼントされました。
機関室の写真を撮れただけでも儲けもの、とゴキゲンの私。今回の旅は相変わらず喧嘩ばかりしていましたが、このときだけは休戦です。
テーブルはこれまでに乗ったNorthern BelleやE&Oとほとんど同じですが、食器は異なり今回はVSOEのオリジナルのお皿でした。
というわけで、さしたるトラブルもなく4時間弱の旅は終了し今回の旅では一番の収穫といえる経験をしました。
機関士さん、ありがとう~~~!!うっく、素敵な笑顔でした。
そして私たちが乗っていた列車の動画がもう一つ見つかりました。「そうそう、この後ろから3両目に乗っていたの・・・。」などと見直すことが出来、よい思い出になりましたとさ。
イタリア好きのいばりこぶた、実はイギリスも大好きです。ここのところ日本中がラグビーワールドカップで大盛り上がりだったこと、それと最近職場の近く、東京都文京区湯島にイギリス伝統菓子を提供くださる『Lazy Daisy Bakery』というステキなお店をみつけてぞっこんになったことなどが重なり、イギリスへの旅を反芻したくなったのでした。そろそろまた英国を訪れてみたいものです。