厳島神社の『菊華祭』に行ってきました
菊の花を御祭神に供える祭典で
十曲の舞楽が高舞台で奉納されます

夕方5時から払殿で神事が始まり


神官は本殿に移動します
さらに神事が続きます


西日が眩しかったのですが
日も暮れ始め
ぐっと気温が下がってきました


神事ということもあり
あまり告知されていないのに
時間が経つにつれて
どんどん人が増えて
三分の一くらいが外国人観光客かな


そうこうして舞楽が始まったのは
日もとっぷり暮れた6時45分頃

まずは『振鉾(えんぶ)』
舞台を清める舞です
第1の部分では新楽乱声 (らんじょう) という曲を伴奏左方舞人1人が (ほこ) を振り,第2の部分では高麗 (こま) 乱声を伴奏に右方の舞人が鉾を振る。第3の部分では,左方と右方の舞人が同時に鉾を振り,伴奏音楽としては新楽乱声と高麗乱声が同時に奏される(コトバンクより引用)


次に『萬斎楽』
鳳凰が「賢王万歳」とさえずる声を奏で、飛ぶ姿を舞うめでたい舞です



次は『延喜楽』
当曲は,延喜8 (908) 年藤原忠房によって作曲され,敦実親王によって作舞されたと伝えられる(コトバンクより)



次に御祭神に菊の花を供える『賀殿』
が行われてました

観客は時間と共に少なくなり
外国人の姿もほとんどなくなっていきました


次に舞人がそれぞれ
楽器を打ちながら舞う『一曲』


次は『曽利古(そりこ)』
雑面 (ぞうめん) をつけ,白楚 (ずわえ) と呼ばれる短い棒を持つ。古来,竈 (かまど) 祭の舞ともいわれ,応神天皇の時代に百済人の須々許理 (すすこり) がもたらしたものともいう(コトバンクより)
アニメ『千と千尋』にも登場していますね


次に『散手(さんじゅ)』
威厳のある面をつけ,太刀を腰に手に鉾をもって舞う。釈迦が生まれたときに作られたとか,神功皇后が朝鮮を攻めたとき,率川(いさかわ)明神が兵士たちを指揮した姿を舞にしたものとかいう(コトバンクより)


次に『貴徳(きとく)』
太刀を帯び,鉾を持って舞う。漢代の肅慎 (しゅくしん) 国の帰徳侯の故事によった舞ともいわれ,「帰徳」とも書かれ(コトバンクより)『散手』の番舞でもあります


次は『蘭陵王』
北斉の国の蘭陵王長恭という人が,その美貌を隠すため仮面をつけて戦いにのぞんだという故事に由来して作られたという(コトバンクより)

一番よく知られている曲で
日本画などにもよく描かれています

トントンと遠くから響いてくるような打楽器の音色が印象的です


次に『納曽利(なそり)』
雌雄2頭の竜が戯れながら天に昇る姿の舞で蘭陵王の番舞

最後に舞をしめくくる
長慶子(ちょうけいし)』が終わると
10時近くになっていました

帰り道
ライトアップされた大鳥居がとても綺麗で
名残惜しかったけど


昼間の喧騒が嘘のような門前町を通って
フェリー乗り場へ急ぎました

雅楽を観るのは25年ぶり(宮内庁雅楽部)
とても楽しい夜でした