「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
柴田一成
【 原作 】
海法紀光
千葉サドル
がっこうぐらし! コミック 1-11巻セット
7,007円
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長月翠
間島和奏
清原梨央
おのののか
金子大地
【あらすじ】
私立巡ヶ丘学院高等学校の“学園生活部”は24時間、学校に寝泊まりして楽しく過ごす部活。そこの部員である胡桃、由紀、悠里は、顧問のめぐねえの指導のもと、学園生活を満喫していた・・・が、実際は、荒廃した学校に蔓延る無数の“かれら”がうろつく絶望的な世界だった。
胡桃たちは、校内で唯一の生存者である美紀らとともに、そんな世界でも明るく平穏な毎日を過ごしていたが、そんな学園生活は長くは続かなかった―
【コメント】
さて、今回は、ちょいと巷で話題となっているアイドル映画である本作を鑑賞。とはいえ、正直、出演しているアイドルたちを僕は全然知らないうえに原作も知らず、劇場館数も少ないし完全ノーマークの映画だったわけです。
ところが、ネットでは絶賛のコメントが相次いでいて、こりゃあちょっと気になるぞと1週遅れで劇場に足を運んだ次第です。しかしながら、劇場選びに一苦労、若干足を延ばして、初めての映画館「イオンシネマ多摩センター」で鑑賞しました。
ちなみに、レイト21:55で鑑賞しましたが、観客は僕一人という、おそらく僕の劇場鑑賞の歴史史上で初めての完全貸し切り状態での鑑賞でした。ちょっと怖かったです。
(C)2019「がっこうぐらし!」製作委員会
こ、これは・・・やられた・・・面白い!確かに面白い!ネットの評判は確かに間違っていない、青春アイドル系の映画として、そして和製ゾンビ映画として出色の出来だと思います。いやぁ~、わざわざ多摩センターまで足を運んだかいがあったってもんです。
ぶっちゃけて言うと、作りは非常にチープ、安っすい作りだし、出演しているアイドルたちの演技についてもドヘタもドヘタ。褒められたもんじゃないです。だけど、明るく楽しい学園生活が実はゾンビがはびこる荒廃した世界だった、という冒頭の裏切りから、ゾンビ映画の祖であるジョージ・A・ロメロの名作中の名作『ゾンビ』のフォーマットを学校に置き換えたような平和と恐怖が共存した立てこもり生活、そしてクライマックスのゾンビ暴徒化からの登場人物にかかる意外な裏切り展開まで、ゾンビ映画へのオマージュや計算されたストーリーテリング、アイドル映画らしい可愛さもありつつ、JKたちの成長物語としての要素も盛り込んだ、かなり良質の映画だったと思いますね。クライマックスの展開は本当に「やられた!」と感じます。JKのひとりである由紀の妄想が、ここで効いてくるとは思いもよらなかったです。
(C)2019「がっこうぐらし!」製作委員会
これは原作が良かったんだろうなと思いますが、それをうまく101分に構成した力量も良かったと思います。実際、本作を観てアニメ版レンタルしようかなと思ってますから。
ちなみに、一瞬ゾンビの中に足立梨花とひょっこりはんが登場してますのでお見逃しなく。なんか足立梨花に似てるな~、あれ、ひょっこりはんじゃね?と思ってたら本人でしたね。
そんなわけで、思わぬ拾い物だった本作、個人的にはラストからの続編をぜひとも観たいと思っています。原作もまだあるみたいだし、またこの青春アイドルゾンビ映画を観てみたいですね。
【2019年度 Myランキング】(2/2時点)
本作は、本年度のベスト10中3位(暫定)にランクイン。
仕事、一山超えたと思ったら、また一山。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:七つの会議 ★★★☆
3位:がっこうぐらし! ★★★☆
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
3位:ミスター・ガラス ★★☆
<その他ランク外一覧>
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