「SHADOW 影武者」 ★★★~映像は美しいが色々とクドい | そんなことより恋をしろ

そんなことより恋をしろ

『映画を観るよりもお前は恋をしろ恋を』
…そんな感じのブログです。

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

『シネマ報告書2019』の掲載にあたって

 
映像は美しいが色々とクドい
★★★

(C)2018 Perfect Village Entertainment HK Limited Le Vision Pictures(Beijing)Co.,LTD Shanghai Tencent Pictures Culture Media Company Limited ALL RIGHTS RESERVED

 

(2018年/中国/116分/影 Shadow)
 
【 脚本・監督 】
チャン・イーモウ
 
【 出演 】
ダン・チャオ
スン・リー
チェン・カイ
ワン・チエンユエン
ワン・ジンチュン
 

 

【あらすじ】

 
 戦国時代の中国。
 弱小国・沛が、強大な国・炎に領土を奪われて20年、二国は休戦同盟を結び、沛国の王は屈辱的な日々に甘んじていた。
 人望に厚い沛の重臣・都督は、領土を奪還すべく、敵の将軍である楊蒼とその息子に手合わせを申し込み、王からの怒りを買うことになる。しかし、実は都督は影武者であり、本物の都督は身を隠し炎国との戦いを画策していた―

 

 

【コメント】

 

 さて、今回劇場で鑑賞した作品は、ご存じ中国の巨匠チャン・イーモウ監督待望の最新作。久々の武侠アクションものと聞いて楽しみにしていた映画です。

 僕はジェット・リー主演の2002年作品『HERO 英雄』が非常に大好きで、それ以来チャン・イーモウ監督には注目し続けているわけですが、2017年に観た『グレートウォール』のようなブッ飛んだトンデモ作品も作っちゃう監督なので、今回もどんな仕上がりになっているのかと興味津々で「MOVIX昭島」に足を運んだ次第です。

 

(C)2018 Perfect Village Entertainment HK Limited Le Vision Pictures(Beijing)Co.,LTD Shanghai Tencent Pictures Culture Media Company Limited ALL RIGHTS RESERVED

 

 あ~なるほど。ちょっと視点が間違ってましたね。まあ、そこそこ面白かったですが、チャンチャンバラバラな武侠アクションを期待していただけにちょっと肩透かしでしたね。本作はむしろタイトル通り影武者の生きざまに焦点を当てたもので、ドラマ部分がむしろキモとなるところ。なので、見せ所のアクションはクライマックスの20分程度に抑えられています。

 引っ張って引っ張ってのアクションシーンは相変わらず魅力あふれる面白さだし、水墨画を思わせる白と黒を基調とした映像も非常に美しい。映像美に目は奪われるものの、なにぶん展開や演技がとにかくクドい!監督なりのこだわりは十分に伝わるものの、丁寧に作り過ぎるとこうもテンポが悪くなるのかと、非常に展開のもどかしさを感じましたね。

 沛国の若造の王と影武者都督とのやりとりや、病弱なモノホン都督と影武者都督とのやりとり、モノホン都督の妻と影武者都督との禁断の愛のやりとりなど、大した映像映えしない会話劇でダラダラと1時間半くらいが過ぎ、やっとお楽しみのアクションシーンはお預け食らった犬のような気分。領土奪還シーンは、これぞチャン・イーモウだとばかりにトンデモな奇襲。二つの傘に身を隠しクルクルと駒のごとく回りながら奇襲するシーンは「マジかよwww」とツッコみたくなるほどのシュールな場面ですが、そこがまた面白さのひとつ。傘を使ったバトルも中国の武侠ならではのアイデアで非常に見応えありです。

 しかしながら、アクションが終わったラスト、モノホンと影武者が入れ替わるシーンもこれまたダラダラとクドく、蛇足感ハンパない。人間歳を取るとクドくなるというが、チャン・イーモウも御多分に漏れずといったところでしょうか。

 

(C)2018 Perfect Village Entertainment HK Limited Le Vision Pictures(Beijing)Co.,LTD Shanghai Tencent Pictures Culture Media Company Limited ALL RIGHTS RESERVED

 

 そんなわけで、もっとテンポよくすすめられたんじゃねーかなと感じた一本ですが、本作に出演している女優陣はほんと美しいの一言。都督の妻役のスン・リーは大塚寧々を彷彿とさせるアジアンビューティーだし、沛国の王の妹役も日本のアイドル顔負けの可愛らしさ。本作の見どころは傘を使ったアクションと女優の美しさを堪能するといった点で観て損はないでしょう。

 

 

【2019年度 Myランキング】(9/7時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 久しぶりの台風!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:アベンジャーズ エンドゲーム ★★★★☆

  2位:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ★★★★☆

  3位:運び屋 ★★★★

  4位:翔んで埼玉 ★★★★

  5位:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ★★★★

  6位:クリード 炎の宿敵 ★★★★

  7位:特捜部Q カルテ番号64 ★★★☆

  8位:七つの会議 ★★★☆

  9位:映画 賭ケグルイ ★★★☆

 10位:がっこうぐらし! ★★★☆

  次点:引っ越し大名! ★★★☆

      ザ・フォーリナー 復讐者 ★★★☆

      パージ:エクスペリメント ★★★☆

      

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:麻雀放浪記2020 ★☆

  2位:天気の子 ★★

  3位:メン・イン・ブラック インターナショナル ★★

 

<その他ランク外一覧>

蜘蛛の巣を払う女マスカレード・ホテルミスター・ガラスサスペリア十二人の死にたい子どもたち劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズアクアマンファースト・マンアリータ バトル・エンジェルグリーンブックTHE GUILTY ギルティスパイダーマン:スパイダーバースキャプテン・マーベルイップ・マン外伝 マスターZバンブルビーANON アノンダーク・スクールエリザベス∞エクスペリメントハンターキラー 潜航せよシャザム!キングダムゴールデンスランバーモースト・ビューティフル・アイランド空母いぶきパラレルワールド・ラブストーリーカイジ 動物世界スノー・ロワイヤルROMA ローマニセコイアンフレンデッド ダークウェブザ・ファブルスパイダーマン ファー・フロム・ホーム凪待ちDiner ダイナーアンノウン・ボディーズトイストーリー4アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 南北英雄チャイルド・プレイサムライマラソン東京喰種 トーキョーグール【S】ドラゴンボール超 ブロリーワイルド・スピード スーパーコンボ血まみれスケバンチェーンソーREDZ Bull ゼット・ブルダンスウィズミーワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 英雄復活SHADOW 影武者


 

『SHADOW 影武者』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 
映画 ブログランキングへ