書家・デザイン書道家の紅花です。
来春、日本の小学校に入学予定の外国人親子向け日本語講座を開催しました。
昨年までは私がやっていましたが、今年から国際書道教育協会理事長粟津紅翔先生(息子です)にバトンタッチ。
私は講師として参加しました。
コロナ禍、広い会場で合計7組15人のご参加になりました。
前半は不安を持たないように親子で一緒に着席。
先ずはご挨拶。
先生とは「おはようございます。」
お友達とは「おはよう。」
日本語は難しいですが、大切なことです。
声に出して、何度もお友達や先生と挨拶しました。
正しい鉛筆の持ち方から覚えます。
親子でしっかり身に着けて、自信を持っていただきたいです。
みんなアッという間に覚えました
プリントを前から配ります。
1枚とって後ろの人に回すことも覚えました。
こちらはフィリピン人の親子さん。
お父さん、お母さんと3人でご参加。紅翔先生(息子)が英語通訳です。
こちらは中国人の親子さん。中国人の紅花書道塾の生徒さんが通訳です。
皆が飽きないように色々と工夫。
てるてる坊主を事前に作って教材にしました。
親子で遠足や運動会を楽しみにする気持ちを持ってもらい、親御さんも積極的学校に参加してもらいたいとの願いからです。
トイレ休憩をはさみ、後半は親子分離にして、子供たちは、より学校に近い形にしました。
子供たちは
語彙力を増やすために、しりとりも覚えました。
小学校の名前も確認して
「私は○○小学校1年、●●です。」
とお互いに言えるようにしました。
親御さんたちは、親同士での交流。親同士グループができているところに、後からなかなか入りずらいので、入学前に横の繋がりを持っていただき、わからないことがお互いに聞ける環境を作りたいとの思いからこの形を作りました。
同じ小学校に入学とわかると、直ぐに仲良しに
本当に嬉しい瞬間です。
この活動を始めたきっかけは、テレビで
「日本に来たくなかった。言葉もわからないし、友達も1人もいない。」と泣いている男の子を見たからです。
こんな思いをする子が1人でも減って欲しいとの思いから、息子、娘と近隣の小学校に現状を聞きに行き、入学前にどのようなことを学んでおいて欲しいか、現場でどのようなことに困っているかを聞き、テキスト、チラシを作り、スタートしました。
3年目を迎えましたが、現場の様子は刻々と変化するので、テキストは毎年変えています。
私たちが住む横浜市立の小学校では外国人の割合が50パーセントを越えているところもあります。
今回、私たちの活動に興味を持たれて、見学したいとの問い合わせを複数いただきました。
また、メディアが取材に来てくださって、参加者に感想を聞いてくださいましたが、皆さんが、声をそろえて
「参加して本当に良かった」
と言ってくださいました。
なかなか難しい運営に、何度ももう辞めようかと思いましたが、この感想と笑顔をみると苦労も吹き飛びました。
ご興味を持っていただける団体・企業がいらっしゃることがわかりました。
今年度あと3回頑張ります