人はみな、
ある共同体に属している。
家族
職場
学校
宗教団体
趣味の団体
なにかのきずながなければ、
その人の存在の基本が
おびやかされる。
それぞれに、
掟があり、
決まりがあり、
しきたりがある。
いいことばかりではない。
いいことばかり言うなら、
いかがわしい新興宗教、
と言われても仕方がない。
バランスがとれているべきなのである。
そのかぎりにおいて、
人は、罪の赦しにあずかることができる。
わたしも団体に所属しているが、
いいことがたくさんある一方、
決まったルールを守り、
厳しさにも耐える。
ただ、罪を強調し、無理やり服従させる団体ではない。
やさしさと赦しに恵まれた集団である。
この両面を備えていない、
あるいは
この2つのバランスがとれていない団体は、
健全ではないと思うのである。
掟と赦しは、車の両輪である。