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マーケティング研究 他社事例 529 「中国の機械国産化の波」 ~産業用ロボ、水準は日本の8割~

2020-04-03 08:46:56 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 529 「中国の機械国産化の波」 ~産業用ロボ、水準は日本の8割~


「見方が甘かった」

2020年3月期の純利益の見通しを350億円下方修正したコマツの小川社長は決算説明会でこう漏らしました。

中国の建設機械やインドネシアの鉱山機械の販売落ち込みは想定以上で、世界需要の見通しも前年度比4.7%減から9.8%減へと引き下げたのでした。

コマツと同様に世界需要の見通しを修正した日立建機も、特に中国を厳しく見ています。

『中国需要はまだ底が見えないのか』

両社の悲観的な予想からはそうも映りますが実情は違います。

回復傾向にある市場のパイを中国勢に奪われているというのです。

日立建機の桂山CEOは「建機の需要はあるが、中国メーカーが強い小型機が中心」と話します。

コマツは期初に中国市場の国産化率を65%程度と予想していましたが、足元では69%まで上昇していると言います。

背景にあるのが中国政府の景気刺激策の変質です。

これまでは地方の鉄道整備などの大規模なインフラ投資が中心で、中大型建機を得意とする海外メーカーに恩恵がありました。

しかし今回の刺激策は製造業向け減税にも注力するなどインフラ投資一辺倒を改めています。

そのため都市部の小型工事が多く、海外勢にとっての追い風になりにくくなっているのです。

中国の国内優遇策は鉱山用機械の需要にも影響を与えています。

中国政府は一昨年、国内石炭の価格保護のために輸入規制を実施しました。

昨年も制限が実施され、燃料用石炭の価格下落、さらに主な輸入元であるインドネシアでの鉱山用機械の需要低迷につながっています。

コマツの鉱山機械の利益率は建機よりも高く、業績に与える影響はとても大きいと言えます。

中国政府が戦略的に育成を進める産業用ロボットが工作機械でも同様の動きがあります。

ファナックは中国向け受注の不振などを理由に通期予想を下方修正しました。

足元で警戒を高めるのは、中国メーカーの動きです。

中国の工作機械関係者が工作機械の基本部品の性能をワンランク向上させると話すなど、ファナックの稼ぎ頭であるNC(数値制御)装置についても国を挙げて強化している模様です。

ファナック関係者は「中国メーカーに追い抜かれるのは時間の問題。それまでにIOTシステムでどれだけ稼げる体制を構築できるか」と警戒しています。

産業用ロボットはとり深刻です。

ある大手電機メーカー幹部は「中国製の性能は日本製の8割ぐらいの水準に向上した。水平方向にアームが動く、スカラロボットは日本勢はもうだめだろう」と何とも寂し気に話します。

これまで日本の機械各社は、成長する中国市場の恩恵を受けて来ました。

ただ急速な技術革新と優遇策が生み出す「国産化」の波が機械分野にも及んできたことで、各社は戦略の見直しを迫られそうです。



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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 




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