こんばんは。

雫石雪乃です。

 

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初めての方はこちらからお読み下さい。

 

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今更ながら『グッド・ウィル・ハンティング』を観ました。

 

 

「なんで公開当時に観なかったんだろう！？」

 

と思うほど素晴らしい映画でしたが、もし公開当時に観ていたら

 

「もう一回観たし、いいや」

 

と思って、今日観ることはなかったでしょう。

だから、公開当時に観なくて良かったと思います。

今だからこそ分かることがたくさん。

 

心を開こうとしない青年にどうアプローチしていくのか？

どのような言葉をかけるのか。

何が彼の心を開いていくのか。

 

まだ若き日の私だったら、そこにはきっと注目しなかったでしょう。

今だからこそ、そこに強い興味を持って観ることができる。

そして、なぜロビン・ウィリアムズ演じる精神科医のショーンがあのようなアプローチを選択したのかがよく分かる。

 

傷つくのが怖くて、

傷ついている自分の心を見つめ直すのが怖くて、

何も考えずに生きている人がたくさんいます。

 

考えさせようとすると、この映画の主人公のように強い拒否反応を示します。

そんな人たちに心を開かせるということは決して容易なことではありません。

 

なぜならば、それはその人に

 

あなたの弱さを見せて

 

ということだから。

弱さに付け込まれないように、強く見せたり、優しそうに見せたりしている自分自身の姿を

 

「実は嘘でした！」

 

と言わせなければいけないから。

 

それは絶対に認めたくないことを、認めさせるということ。

だから難しいのだし、人と人とが対立し合うことがいつまで経っても終わらないのです。

 

先日、子育てのことで鬱々と悩み続けていた姉が「自分は白黒付けたい性格なんだ。それで今までの人生たくさん損をしてきたんだ」ということに気がつきました。

 

そこで

 

「昔っから正義感が強かったからな〜」

 

というと

 

「そうだ！！その強すぎる正義感を無理やり人に押し付けて来たんだ！

そんなの相手にとっては迷惑でしかないのに！！」

 

いい人でいなきゃ、いい子でいなきゃという思いが強かった姉は、

そうじゃない人、そうではない行いが許せなかったんですね。

 

それこそ「白」でなければいけないとずっと思い、信じていましたら、

そうじゃない私のようにだらけた人間や、ちゃんとしない子供達、もっというと義兄のことも散々責め倒して

 

「どーしてちゃんとしないのよ！！」

 

と怒っていました。

 

姉を苦しめていたのは、子供達でも義兄でもなく

 

「ちゃんとしなければダメ」

 

という思い込みなのに。

 

なんでもちゃんとしたい人もいる。

でも、緩く柔軟に考えたい人もいる。

 

どちらが正しい訳でも、どちらが間違っている訳でもないのです。

大切なのは、自分の考えを受け入れること、そして相手の考え方も受け入れること。

 

「私はこう思うけど、君はそう思うんだね。どちらも素敵だね。

自分の考えを大切にしたらいいよね」

 

とお互いに言い合えたら素晴らしい。

まずは自分がそういう人になることです。

 

他人に対して許せないと思う言動は、

「許せない」という怒りや苦しみを感情解放してみてください。

 

そうしたら何かが分かります。

何かに気がつきます。

 

ゆっくり、ゆっくり味わってみましょう。

怒り、苦しみ、悲しみを。

 

「ちゃんとしてないと嫌われると思ってた。

ダメだって言われると思ってた」

 

そんな気持ちが溢れ出してくるかもしれません。

そうしたら、

 

「ちゃんとしてなくてもいいよ。

ダメでも愛されるよ」

 

って自分に言ってあげたらいい。

少しずつ、自分に優しくなって行きましょうね。

 

 

弁財天ヒーリ