今回は、メタルセラミック(メタルボンド)とオールセラミックの違いについて書きます。
メタルセラミックは、金属のフレームの表面にセラミック(陶材)を焼き付けたものです。
したがって、歯の表面は白いですが、内側には金属が入っています。
メタルセラミックは、この金属の色をマスキングする(見えなくする、遮断する)必要があるので、オペークと呼ばれる、真っ白い不透明なセラミック(陶材)を金属の表面に盛ります。
この金属と、その色を遮断するオペーク陶材の厚みの分だけ、メタルセラミックの歯では厚みが必要となります。
また、金属の裏打ちがあるために、歯にやや透明感を欠き、不自然な白さになることがあります。
治療前。上顎前歯4本がメタルセラミック(メタルボンド)で治療済み。透明感がない不自然な白さと、前に出ているのが気になり、改善を希望
上顎前歯4本の治療後。歯の神経を残したまま、オールセラミック・クラウンで治療。
横から見ると、前歯の前突が改善しているのがよく分かる。色も自然な仕上がりになっている
オールセラミックは、色、透明感、歯茎の黒ずみ、金属アレルギーなど、多くの点でメタルセラミック(メタルボンド)を凌駕しています。
強度の点でも、現在では遜色のないものとなっています。
前歯の治療なら、メタルセラミックではなく、オールセラミックをお勧めいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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