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今回は、歯列不正の原因となる舌癖(ぜつへき)について書きます。

下顎の歯列の内側には、ご存じの通り、舌があります。

この舌は、通常、リラックスした状態では、軽く上顎の口蓋(こうがい;天井に当たる部分)に触れています。

この舌の位置異常によって、様々な弊害が起こることが知られています。

よく知られているのは、弄舌癖(ろうぜつへき)と呼ばれる癖です。

弄舌(ろうぜつ)というのは、舌をもてあそぶことで、舌で前歯の裏側を押したり、舌を前歯で噛んだり、舌を絶えず上下の歯の間に入れ込むような行為を指します。

嚥下の際、口腔内を陰圧にするために、舌を前方に突出させる異常嚥下癖(えんげへき)も、舌癖のひとつです。

舌の機能異常は、歯列不正に直結していて、このような弄舌癖は開口(オープンバイト)や上顎前突などの原因となります。

歯列矯正によって歯並びをよくするのであれば、同時にこの舌癖を治さないと、歯並びの後戻りを起こすリスクが高いといわれています。

よって、歯列矯正をお受けになる方には、ガムや器具を利用した舌の機能訓練、トレーニングをご指導する場合があります。

面倒かもしれませんが、よい歯並びを維持するために、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


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