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今回は、歯科医師の業務範囲について書きます。

歯科医師は、当然のことながら、歯や口の中の疾患を治療することを生業としています。

虫歯や歯周病から口腔癌及び頸部廓清まで、その治療対称と範囲は、意外と多岐に渡ります。

日常的な治療は、歯を削ったり、抜いたり、歯を動かしたりする、不可逆性の治療です。

しかも、口腔内は、湿潤、酸アルカリ、冷温熱、そして無数のバクテリア等に常にさらされ、過酷な環境下にあります。

より良い予後は、精密な治療がカギを握っています。ゆえに、職人的な仕事が要求されます。


しかし、これは治療という、医療における一つの側面に過ぎません。

歯科医師の職責は、悪くなったら治すキュア(治療)と、悪くならないように取り組む予防処置、その他にも療養上必要な情報提供を行ったり、心のケア、健康に関する啓蒙活動をも含むと考えます。

歯科医師にとって、よい治療技術の習得は非常に基本的なことです。しかし、患者さんは歯科医師に対し、それ以上のことを求めています。

「医は仁術」と古くから言われます。術があっても、仁(思いやり、いつくしみ)がなければ医療は成り立ちません。

したがって、歯科医師は職人であるべきではないと考えています。


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