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虫歯が少ないヒトは、歯科医院に通院する機会や習慣があまりないのでしょうか?

しかし、虫歯が無いからといって油断していると、歯周病で歯を失うこともあります。

重度の歯周病のヒトは、比較的虫歯が少ないように思います。

虫歯と歯周病の主な原因菌は異なるからです。

もちろん、細菌に対する免疫力や歯の硬さ、食習慣など、個々人によって条件は異なります。

歯磨きをあまりしなくても虫歯や歯周病にならないヒトもいますし、しっかりとお手入れをしている方でも、歯の質や体質で虫歯や歯周病になりやすいヒトも存在します。



 
重度歯周病により、13本の歯を抜歯した。歯根(歯の根っこ)には、黒い歯石が多量に付着している。歯は、意外と虫歯が少ないことに注目


虫歯の予防は、比較的簡単に行うことがでます。これは、昨今の国民実態調査の結果からも明らかです。

甘い飲食物と間食を控え、ブラッシングをきちんと行えばよいからです。


しかし、歯周病はそう簡単にはいきません。

歯周病が重症化するのは、自身の体質、免疫力の強さ、基礎疾患の有無などが大きく関わっているからです。

つまり、バクテリアと宿主(自己)の免疫が天秤にかかったとき、上回っている方が勝つのです。

したがって、免疫力が強ければ、ブラッシングが必ずしも上手でなくても、歯周病にはなりにくいといえます。


しかしながら、身体が丈夫で病気知らずだと自負していたとしても、ブラッシングは歯周病を予防するための基本中の基本ですから、手を抜かずに行うことが大切です。

普段のお手入れで取れない汚れは、定期的なPMTC(歯のクリーニング)をすることで歯周病になるリスクを減らせます。

虫歯が無くても、定期検診は受けるようにしましょう。